「●●ちゃんもすぐにリハビリが始まるわ~」
と周りの患者さんたちから聞いていたので
まだかまだかとリハビリ開始を待っていたのですが
二日経っても兆しなし。
不安になって看護師さんに尋ねてみると、
「若いのでリハビリの必要なし」とのことでした。
どうやら年齢、病種、性格などで、
転ぶ可能性がある(=転びやすい。転んだ経験がある)人かどうか?
あたりがリハビリの基準の一つになっているらしい。
まだ痛み止めがないと過ごせないこともあり
退院の気配はありませんが、
退院に一歩近づいたことは確かです。
「●●ちゃんもすぐにリハビリが始まるわ~」
と周りの患者さんたちから聞いていたので
まだかまだかとリハビリ開始を待っていたのですが
二日経っても兆しなし。
不安になって看護師さんに尋ねてみると、
「若いのでリハビリの必要なし」とのことでした。
どうやら年齢、病種、性格などで、
転ぶ可能性がある(=転びやすい。転んだ経験がある)人かどうか?
あたりがリハビリの基準の一つになっているらしい。
まだ痛み止めがないと過ごせないこともあり
退院の気配はありませんが、
退院に一歩近づいたことは確かです。
ついに歩行器を使って歩けるようになりました。
数日後からリハビリが始まります。
娘曰く「これからが本当の勝負って気がする」とのこと。
闘病生活を100%とすると
これまでの闘いは20%、
残りの80%が最も地味で、最も過酷なのでは?と。
現在はパジャマの下に鎧…じゃなくてライダースーツでもなくて
なんだっけ? あ、コルセット
これをつけているので、
転びさえしなければ大丈夫♪もう治ったも同然という感覚があり
私の気持ちでは闘病生活も終盤のつもりでいたのですが、
娘や、同じ体験をした人たちによると
「これからがスタートなのだ」と。
胸の上からおしりの下辺りまであるコルセットは
想像以上に行動の自由を奪うので
とにかく動けないよ、と…
ベッドや椅子にもたれたいな、と思っても
コルセットをしたままでは不可能なので
結局は外して背中を密着させるしかないのだそう。
人間、本当に強くなれます。
今日は2回目の抜糸が終わり、
数日前に石膏で型取りして完成を待っていた
コルセットもついに届きました。
コルセットというと真っ先に浮かぶのが
「ベルサイユのばら」の貴婦人たち。
その次が
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のエリザベス・スワンです。
ほんとにも~ 美しすぎるスワン…
さて現実に戻ってと。
同じフロアにはパジャマの上にコルセットをつけて歩き回っている
患者さんたちが大勢いるので
ほぼ同じようなものだろうと想像していたら、
娘のコルセットは
胴体を(ほぼ全部)覆い尽くすような大きなものでした。
まるでライダースーツです。気分は仮面ライダーだっつーの
コルセットさえ出来れば
自分の力で座ることができる( ̄^ ̄) コルセットの力だけど
それどころじゃなく
背中密着寝たきり生活から解放される!
と、この日を切望していました。
そしてついにコルセット装着。
病院の人じゃなくてコルセット業者のおにーさんがつけてくれます
私「どう?どんな感じ?」
娘「動けん」
私「……」
いえいえ、確かに自分の力で座ることができるようになりました。
歩行器を使えば立つこともできるようになりました。
でも、ライダースーツは甘くない。
床に物が落ちても拾えない。
自分の力でベッドに横になることができない。
後ろを振り返ることができない。
背中がかゆくてもかくことができない←仮面ライダーの気持ちがわかるよ
それでも前進していることには変わりなく
一日一日の小さな変化に大きく感謝です。
今日の仕事は早出だったのに
昨夜つい夜ふかししてしまったせいか
お昼過ぎたあたりから強烈な睡魔が…
(でもあと1時間で今日の仕事も終了わ~い)
というときに床掃除の当番だったことを思い出し、
急に疲れが 消毒やら何やら面倒なんだな。コレが
その後、病院に行ったら
しばし忘れていた睡魔が再び襲ってきました。
とにかく眠くて、ベッド横の椅子に座ったとたん
うとうと。。。。。
カーテン越しの先輩患者Aさんとお話していたのですが
それでもうとうと。。。。。。。。。
「…曲がっとったんじゃなぁ。ぶははっ」
というAさんの笑い声で目が覚めました。
「え?何が?」と聞き返すと
「麻生さんの口。若い頃から曲がっとったんじゃな。ぶはっ」
このAさん、入院して数日後にわかったのですが
実家が私σ(^^)と同じ町内だったので
卒業した小学校も中学校も同じ、つまり私の先輩でした。
あ~びっくり
世の中狭いもんです。
「先輩」と入力したとたん
♪ぽっぽー ぽーっぽっぽっぽっぽっぽっ
のメロディーが浮かびました。
一度浮かぶと消えません。だれか~
娘は伊藤園のジャスミン茶が大のお気に入りです。
着替えさせてもらうとき以外は
常に背中をベッドに密着させておかないといけないので
動けないストレスで発狂しそうだけど…
このジャスミン茶を飲むと
少しだけほっとするそうです。
ハーブのパワーって凄い!
侮れません。娘が退院したらハーブ植えよっかな。
でも…なんでもすぐ枯らしてしまうので自信ないな
こんな私でも育てられるハーブはあるかしら?
…毎日毎日病状のことばかり書き連ね
すっかり闘病記と化しています。
読む立場からすると
さぞかしつまらないのでは?と思うのですが、
人に言えない本音や事実を吐き出しているおかげで
私はかなり精神的に救われています。
何か月前だったか…
BIGLOBEストリーム動画サイトで
アルカトラズ刑務所の特集を配信していました。
何気なくクリックしてみると、目が離せないシーンばかり。
脱獄の歴史の再現フィルムだけど…
もう一度観たいな。再配信してくれないかな。
と思っていたころ、図書館でアルカトラズに関する本を発見!
貪るように読みました。(夏の初めごろだったかな)
そして先日
テレビで放送していた「アルカトラズからの脱出」(1979・米)を観て
私の頭の中は
娘の入院のことと、アルカトラズのことでいっぱいになりました
テレビを見る余裕が出てきたってことかな。
今日の娘の体調は昨日と変わりなし。
でも「ベッドの(リクライニングの)角度を変えてもいいよ」
と許可がおりました。
自分で体を起こすのはまだまだ無理だけど
リクライニングの力を借りればまるで自力で座っているようです
90度とまではいかないけれど
今のところはこれでじゅうぶん…と思っていたら
その姿勢で雑誌を読んでいたのでまたまたびっくり
人間の治癒力ってつくづく凄いと思う。
「●●ちゃん、ついに朝ごはんのパンを食べたんよーー!」
と先輩患者Aさんが教えてくれました。
もう動き回れるAさん(たぶん60代)は
うちの娘の回復状態が気になってしかたないらしい。
Aさんは病院の都合で部屋を移動するように
言われていたのですが、
「せっかく●●ちゃんと仲良くなれたんじゃから
●●ちゃんのそばに居たい!部屋を変わるんなら退院する」
と抵抗したそうで、本当に予定より早く退院することになりました。
なんだか複雑な気持ちです。
病院の食事は「何食べてもOK」の許可がおりると
アッ! と驚くほどの量が出てきます。
メニューにもよりますが、多いときは
働き盛りの男性向け?と思うくらいのボリュームです。
今のところAさんもうちの娘も
毎日、痛み止めを飲まないと眠れないのですが
以前ほど強烈な薬ではなくなったらしく
吐き気からはすっかり解放された様子。
次の目標は寝たきりから脱出すること
「今日はコルセットの型を取ろうか」
と言われ10日ぶりに上半身を起こしてもらい
ベッドの上で型取りをしたらしい。
「座ったときによっぽど痛かったんじゃろうな。
入院して初めて●●ちゃんが“痛いっ”ゆーたのを聞いたんよ」
と同じ病室の先輩患者Aさんが教えてくれました。
娘に感想を聞くと
10日間、体を曲げていないし、ほぼ何も食べていない。
そのせいか突然体を起こされたので
体がちぎれるかと思ったらしい。
また自分一人ではまっすぐ座っていられなかったとのこと。
まっすぐ座ろうと意識するほど激しいめまいで
体が揺れてしまうらしい。
どんなめまいなのかな?
メニエール状態なのかな?
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
人は辛い思いをすると ほぼ自然に
私なんてまだマシな方だ という思いがよぎり、
自分自身を励ます生き物らしい。
そういうデータを基にした場合
「キミはまだマシな方だよ」と慰められたときの返事は二通り。
人はどちらか一方の返事をするらしい。
「人に言われなくてもわかってる」系…慰められ嫌い
「うんそうだよね。ほんとにありがたい」系…既にいろいろと
悟ってはいるが、人からも慰められたい寂しがり屋
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
これは以前、
膨大なデータをもとにした心理関係の本を読んだときの内容でした。
娘も人類の例にもれず
「私なんてまだマシ」と何度もつぶやいていました。
はたして娘はどちら派なのかな?
「頑張れ!上には上がいる!」と励まそうか…
「辛いでしょう。よく頑張ってるね」と温かい言葉だけをかけようか…
ドレーンが取れた今は
相当くだらない悩みに思えますが
一日じゅう顔をしかめている娘と向き合っているときは
ちょっと本気で迷いました。
どんな声をかけてやればいいかと。
結局、娘の希望もあり
ネットで見つけた(患者)仲間の体験記を印刷して渡し、
「みんな辛いけどよく頑張ってるね」とだけ伝えました。
あ!もっちろんそれをコテコテの岡山弁でね。
術後9日目。
「そろそろ外せるな」
担当の医師がつぶやいて30分後、
とうとうドレーン(血抜きの管)を外してもらいました。
胸に麻酔をして管を抜き、何針か縫って終了。
カリカリ梅の種くらいなら簡単に通過するほどの太い管を
肺まで刺していたので
ちょっとした刺激で管が動くたびに
かなりの痛みがあったようです。
まだ他の管が数本残っていますが
とりあえずメインのドレーンが取れてひと安心。
まだまだ仰向け限定ですが
手術後、初めて娘の笑顔を見ることができました。
次の難関は食事です。
今のところメインは点滴。
この点滴を外すのが次の目標だからネ
術後7日目
手術後の痛みが全く取れず
痛み止めがないと眠るのは到底無理。
でも現在、肺まで通している(血抜きの)管を抜けば
もしかしたら少しは楽になるんじゃないかと。
思うように喋れないのも
口からものを入れると胸が苦しくなるのも
全部そのドレーンのせいかも(本人談)
食事はというと…
いまだ何も食べられず。
いや違った
例のグミと
韓国海苔だけはフツーに食べられるようになりました
一度に食べられる量は
7×3cmサイズの韓国海苔2枚+グミ3個てな具合に
極端に少ないのですが、これでも大きな進歩です。
あと、ドラマを1本見るのは(痛みと闘う)気力がいるので無理だけど
バラエティ番組なら見続けなくてよいし
気が紛れてよいのだとか。
「今、一番望むことは?」と娘に尋ねると
「自分で体の向きを変えられるようになること」でした。
10日から仰向けのままなので
動けないための筋肉痛ってのもあるようです。
ドレーンがはずれたら仰向け以外の姿勢も可能になるのかな?
待ち遠しい日々です