以前から本格的に自作しようと思っていた孵卵器製作に取り掛かりました。
でもやっぱり費用の制限もあるので、今回も簡易タイプとなりました。
ピンク色の外箱は、正月のお節料理が入ってきた発泡スチロールの箱。
中に手持ちのロングタイプのシートヒーターを入れて、10年以上も使ってなかった熱帯魚用のサーモを繋いでセット。
テストで温度を測ってみると32℃付近まで上って安定してます。
これなら実用度は、かなりあると判断して製作に取り掛かりました。
蓋に大きく点検口をカッターナイフで開けてアクリル板を蓋の内側から両面テープで取り付けてみたら一気にそれらしくなる外観。
おかんが見学に来てびっくり。買って来た物みたいだってよ。
そら、きっちり作ってますから。
内部にアナログの温湿度計と、プリンの入ってた空き瓶に水を入れて、水分の蒸散を助けるための古くてボロボロの食器洗い用スポンジをセットしたものを置くと、孵卵器内部の湿度は70%台に上って必然的に製作テンションもピッチも上ります。
水入れの瓶には、蓋を開けなくても水の補給が出来るようにいつ買ったかわからないシリコンチューブを取り付ける。温度を正確に測る為に、電池が切れて使わなくなってたデジタル温度計の電池を新しい電池と交換してセット。
中央部の黒い配線は、サーモのセンサー部とデジタル温度計のセンサー部です。
園芸用のアルミの針金を巻きつけて折り曲げ、孵卵器の中央部分に来るようにしてます。
点検口を開けた端材を綺麗に残していたので点検口の蓋をこれで製作。これを付けたら保温性能大幅アップ間違いなしです。
真中の2つの穴は指を突っ込んで蓋を外すための穴です。
蓋は見当で開けた穴なので完全な正方形ではありません。微妙に曲がっているので位置マークも書きます。
去年の12/18に産んだ恐らく無性卵と思われるギリシャリクガメの卵を古いタッパで水苔と共に孵卵器にセットして、孵卵器ごと60cm水槽へ収納。孵卵器の照明は60cm水槽の照明が担います。
結果として、孵卵器内部は、温度は30℃台後半、湿度は78%付近で安定してます。
もう1℃くらいは上げられそうです。
孵卵器内部の空気を攪拌するためのファン(元は10年以上前の夏場に水槽の温度を下げる為のファン)もあるんだけど、セットする必要性があるかな?
それにしても水槽で作った時には中々30℃に届かなくて苦労したのに、発泡スチロールの箱ではこんなにも簡単に30℃をオーバーして安定するなんて。
あの苦労は、なんだったんだ。
今回、購入したのは、強力両面テープと厚さ2mmのアクリル板と、デジタル温度計の単4電池1個だけ。他の部品は、全部手持ちの使途不明だったりする余剰用品やこのまま使わなければゴミになるはずの物ばかりでした。
使わないからといって、捨てへんで取っといて良かったよ。
正月のお節料理が入ってきたピンクの発泡スチロール箱が、孵卵器に生まれ変わりました。