
はんしういん
般舟院

般舟三昧院は今出川通糸屋町の西にあり。宗旨(天台 真言
律 浄土 )兼学にして
禁裏内道場と称す。開山は恵篤上人善空と號し字は敬川諡は圓慈
和尚といふ。本尊は阿弥陀佛の坐像にして慈覺大師の作なり。帝王歴代の
神牌を安置す。後土御門院の御塔は本堂の西にあり。式子内親王の塚
(當寺にあり。定家葛の墳といふ。むかし此地定家卿の別荘なり。門前の辻子を定家の辻子と
いふ。當院初は伏見里指月にあり。文禄三年此地に移す )

伝 式子内親王塚
