巻第一 春歌上
1 摂政太政大臣みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり2 太上天皇ほのぼの...
巻第二 春歌下
99 太上天皇 さくら咲く遠山鳥のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな 100 皇太后宮大夫...
巻第三 夏歌
175 持統天皇御歌 春過ぎて夏来にけらししろたへの衣ほすてふあまのかぐ山 176 素性法師 ...
巻第四 秋歌上
285 中納言家持 神なびのみむろの山の葛かづらうら吹きかへす秋は来にけり 286 崇徳院御歌...
巻第五 秋歌下
437 藤原家隆朝臣 下紅葉かつ散る山の夕時雨濡れてやひとり鹿の鳴くらむ 438 入道左大臣 ...
巻第六 冬歌
551 皇太后宮大夫俊成 おきあかす秋のわかれの袖の露霜こそむすべ冬や来ぬらむ 552 藤原高...
巻第七 賀歌
707 仁徳天皇御歌 高き屋にのぼりて見れば煙たつ民のかまどはにぎはひにけり 708 よみ人知...
巻第八 哀傷歌
757 僧正遍昭 末の露もとの雫や世の中のおくれさきだつためしなるらむ 758 小野小町 あは...
巻第九 離別歌
857 紀貫之 玉鉾の道のやまかぜ寒からば形見がてらに著なむとぞおもふ 858 伊勢 ○ 忘れな...
巻第十 羇旅歌
896 元明天皇御歌 飛ぶ鳥の飛鳥の里をおきていなば君が辺は見えずかもあらむ 897 聖武天皇...