
長明発心集 第三 或る禪師補陀落山に詣ずる事
或禪師詣補陀落山事 賀東上人事 近く讃岐の三位と云人いまそかりけり。彼めのとの男に て年...

長明発心集 第三 讃洲源大夫俄に発心往生の事
讃洲源大夫俄發心往生事 讃岐國に何れの郡とか源大夫といふ者ありけり。左樣の 者のならひと云ながら佛法の名をだにしらず。いき物を ころし人をほろぼすより外の事なければ...

長明発心集 第三 伊予入道往生の事
伊豫入道往生事 伊豫守源頼吉は若くより罪をのみ作りて聊か慚愧の 心なかりけり。況や御門の仰と云ながら、みちの國にむかひ て十二年の間謀反の輩をほろぼし諸の眷属境界を ...

長明発心集 第三 伊予僧都の大童子頭の光現はるる事
伊豫僧都大童子頭光現事 奈良の都に伊豫僧都と云人ありけり。白河院の末にや...

長明発心集 第三 江州増しての叟の事
發心集第三 鴨長明撰 江州増叟事 中比近江國に乞食しありく翁ありけり。立ても居ても 見事聞事につけて、ましてとのみ云ければ國の者ましての 翁とぞ名付かる...

長明発心集 第三 目録
發心集第三目録 一 江州増叟事 一 伊豫僧都大童子頭光現事 一 伊豫入道往生事 一 讃州源...

長明発心集 第二 善導和尚佛を見る事
善導和尚見佛事唐の善導和尚は道綽の御弟子也。然あれど其師にも越て定...

長明発心集 第二 舎衛国老翁宿善を顕はさざる事
舎衛國老翁不顯宿善事 昔釈迦如来舎衛國にをはしましゝ時、阿難尊者と申 ...

長明発心集 第二 或る上人客人に値はざる事
或上人不値客人事 年來道心深して念佛をこたらぬ...

長明発心集 第二 橘大夫発願往生の事
橘大夫發願往生事 中比常磐橘大夫守助と云者ありけり。年八十二 あまりて佛法を知らず。斎日と云へども精進せず。法師 を...