
源氏物語 湖月抄 手習 雪間の若菜
とには侍らねど、なをへだてある心ち 細尼君の詞也。愚よのつねのあり し侍るべきとの給へば、人にしらるべきさ さまならばこそと也 まにて...

源氏物語 湖月抄 手習 覗き見た尼僧の姿
少将尼の浮舟を也 せめ給へば、いりてみるに、ことさら人にもみせ まほしきさましてぞおはする。うす にび色のあや、なかには、くはんざうなどす 三くすみたる色...

源氏物語 湖月抄 手習 立ち隠るべき陰
ことはりなる御身をやとの給ふもいとは 抄僧都の詞手習君の出家の具の事也 づかしくなんおぼえける。御ほうふくあたら しくし給へとて、あやうす物きぬなどいふ...

源氏物語 湖月抄 手習 女一宮僧都の夜居
をぢさせ給へる御けしきを、こゝろもなき ことけいしてけりと思ひて、くはしくもそ 孟点によにん孟浮舟 のほどのことをばいひさしつ。其女人この をさ...
源光行 河内本源氏物語成立年譜攷より2 建永~寛元
建永元年(一二〇六)丙寅 三月後京極良経歿す。光行の『水原抄』草稿成る上で、これ以前、源氏物語に関する「合力」ありという。 承元元年(一二〇七)丁卯 この年以降、光行、京へ戻り住...

源氏物語 湖月抄 手習 僧都女一宮へ
いの ろづに思給へてこそ、仏にも祈り聞こえつれ と、ふしまろびつゝ、いといみじげに思給へ 細尤哀也。孟実母ならでもかやうに歎き給ふにと也 る...

源氏物語 湖月抄 手習 亡きものに
三手習の心也 さすがに人のゆるさぬことなれば、かはりた 昔はさげ らんさまみえんもいとはづかしく、かみ 尼とてかぶろのやう...

源氏物語 湖月抄 手習 落飾
細僧都のよび出す也。孟弟子共を僧都の さしいでたれば、いづら大とこたちこゝに めすなり。 孟浮舟を木の下にて見付たる法師ども也 とよぶ。はじめみつけた...

静嘉堂文庫美術館 平安文学、いとをかし 源氏物語図屏風 住吉具慶画
乙女澪標葵若紫源氏物語図屏風 住吉具慶画 住吉 具慶(すみよし ぐけい、寛永8年(1631年) - 宝永...

源氏物語 湖月抄 手習 尼になさせ給ひてよ
細手習君の返事也。箋身をなげんとせし事也 んとの給。世中に侍らじと思たち侍し身 の、いとあやしくて今まで侍るをこゝろ うしと思侍る物から、よろづにものせさせ 給ける御こ...