めづらしき
ひかりさし
そふ
さかづきは
もちながら
こそ
千よをめぐら
め
客帆有月
紫式部集
みやの御うぶやいつかの夜月のひかりさへことにく
まなき水のうへのはしにかむだちめとのよりはじめ
たてまつりて、ゑひみだれのゝしりたりたまふさか
月のをりにさしいづ
めづらしきひかりさしそふさかづきはもちながらこそ千世をめぐらめ
備考:中古三十六歌仙 紫式部歌 新撰朗詠集 酒。
杯と栄月、月光が射すと酒を注す、十五夜の望月と持ちの掛詞で、光、射しそふ、望、巡るは月の縁語。
新撰朗詠集 付山水
江山此地深 藤惟成
客帆有月風千里
仙洞無人鶴一雙
令和7年1月6日 弐