ステーキ漂流記
3月16日「カタヤマ」特選テンダーロイン100g(東向島)
今日はかなり前から狙っていた店に行ってみた。
東向島にカタヤマあり。
誰が言ったわけじゃなく、ボクの中でそう思っていた。東京の食関連のムック本でステーキ代表として出てくるのが、目黒の「リベラ」と元プロレスラーの松永光弘の「ミスター・デンジャー」、そして今回の「カタヤマ」だった。他の2店はリーズナブルに肉をいっぱい食べる店だが、「カタヤマ」はネットで調べるとピンのステーキが100gで6000円ぐらいする店だった。ただし、その100gが特選の黒毛和牛という、ね。
で、実は一回、この「カタヤマ」に足を運んだ。その日は日曜夕方だった。なんと、超満員で1時間待ちだった! 呆れるぐらい流行っている店だ!
ということで、今回は月曜日の昼過ぎに狙いを定めて足を運んだ。東向島駅からちょっと歩くんだよね。試しにスマホのストップウォッチで計ってみた。8分47秒。まあ、だいたい10分。それで、恐る恐る中に入ろうとするとカウンター席が空いていて、すんなりと入れた。ここは作戦勝ちだ。
早速、特選テンダーロインステーキ100gを頼み、ステーキが出てくるまでの時間を計りつつ、店内を見た。カウンター上には下町の洋食屋やラーメン屋によくある有名人の色紙がいくつかあったが、北野大と関口宏が日曜朝やってる番組のキャスターぐらいしかわからなかった。店内はほぼ満席。平日の昼間とあって5、60の高齢者が多い。
16分55秒とかなり待って特選テンダーロインステーキが配膳。
で、店員に産地を訊いてみた。
栃木県産。
悪くない。大田原牛がある栃木県産だから悪くないはずだ。
早速、ナイフを入れる。ミディアムなのに、物凄く柔らかい!
旨味は……とりあえずタレは必要ない。が……なにか足りない。と考え、塩・胡椒をふりかけると……閉じ込められた旨味が解放されるように感じだ。
つまり、肉の目利きは悪くなかったが、下処理が悪い。肉の旨味を十分引き出してない。
悪くはないが、ちょっと歩いてかなり待たされたわりには微妙な腕である。
美味いとはお世辞にも言えない。
★★
ステーキ漂流記
3月15日「ペッパーランチ 錦糸町店」サーロインペッパーステーキ150g(錦糸町)
「ステーキ漂流記」そのものは、おそらく、100回以上は書いているハズだ。
何回とか表記してやるのもなんだからやらなかった。
店単位では数えている。前の「さらい」で85軒。ただし、同じ系列の別店舗をカウントしてである。全く同じ店へのリピートはノーカウント。にもかかわらず、「いきなり!ステーキ」と「ペッパー・ランチ」、「ビリー・ザ・キッド」、「CAMARO’sダイナー」は複数回行っている。
その中でも「ペッパーランチ」はぶっちぎりのリピート率。今日もまた行った。
美味い、安い、早い……とどこかの牛丼屋みたいな感じだ。
どんだけ早いのか、スマホのストップウォッチで計ってみた。
3分ジャストだった!
相変わらずの柔らかさと旨さである。個人的リピート率が高いわけだ。安定の味。
★★★★
ステーキ漂流記
3月14日「新宿牛炙り焼き さらい」厚切りロースの和牛ステーキ定食100g(新宿)
夜に下北沢で舞台を観るので新宿で映画を観ることにして、その前に腹ごしらえ。
先週紀伊国屋ホールで舞台を観る前に見つけた店があったので、そこに。昨日でもよかったけど、見つけられなかった。それで今日もう一度紀伊国屋近辺で探してみたら見つかった。HAYASHIYAもそうだけど、新宿は見つけにくい店が多い。
地下へ降り、中に入る。カウンターのみ9席で、雰囲気的には寿司屋とか刺身定食を出す店の雰囲気。早速、和牛ステーキ定食を頼み産地を訊いてみる。
なんと、兵庫県産!
兵庫県と言えば最上階の神戸ビーフがあるが、神戸ビーフでなくとも近いクオリティが考えられる。
サラダで時間を潰して間もなく和牛ステーキ定食が来る。ご飯にお新香、ワカメスープ、ナムル&レンコンにポテトサラダ。で、和牛ステーキ。
極上とは言わなくても、旨味はあるし、柔らかい。ご飯と一緒に食べるのはもったいないから、ナムルやポテトサラダ、お新香でご飯を片付け、ステーキを堪能する。ワサビをつけたり、タレをつけたりして楽しむ。
出来れば、付け合わせを最小限に抑えて、もう少しステーキに集中して欲しかったかな。
★★★★
ステーキ漂流記
3月13日「しゃぶしゃぶ にいむら本店」和牛サーロインステーキ180g(新宿)
この日は夜から新宿で会合があったので、その前に行ってみたかった店があったので行ってみた。
場所は新宿のロフトの近くにある「しゃぶしゃぶ にいむら本店」。「にいむら」というととんかつのイメージがあるが、こっちはしゃぶしゃぶやすき焼き専門。いずれにせよ和の肉料理屋には変わらない。
中に入ると、着物を着た店員があちこちにいる。ちょっとワンランク上の店の雰囲気がある。早速、和牛サーロインステーキを頼む。
で、やっぱり気になるのがどこ産の黒毛和牛かである。
店員に訊いてみると、
「普段は鹿児島か長崎産です」
というので、ほんの少しだけ期待を持つ。
けど、今日のは?
「確認してみます」
と店員は言って、厨房へ。
まもなくして店員が戻ってくると、
「茨城産です」
と告げる。
茨城産、と訊くと生産者には失礼だが期待値が下がる。いままで、茨城産の黒毛和牛を食べて美味しいと思ったことが一度もない。
店員もそのことを知っているかのように申し訳なさそうに言う。
でも、そこは和牛専門の店だからなんとかなるんじゃないか、と淡い期待も少しは抱く。
で、来たのが写真のステーキ。柔らかさ、味、悪くはないけど、突き抜けてない。やっぱり茨城産の黒毛和牛、といった感じ。
ま、それでもタレをつけたりつけなかったりして、それなりに楽しむことは出来た。
★★★
ステーキ漂流記
3月13日「Dobro」クロアチアンステーキ300g(京橋)
この日は京橋で試写があったので、久しぶりに京橋のKUISHINBOに行こうかと考えていたが、実際に行くに当たって、永代橋通りを渡るのが面倒になり、出来れば永代橋通りを渡らずに、東京駅側の京橋エリアで探してみることにした。
すると、裏の通りにクロアチア料理専門店を見つけ、ランチメニューを見ると、なんとクロアチアンステーキというメニューがあるではないか?メキシカンとかインディアンは聞いたことがあるが、クロアチアンときた! クロアチアというと旧ユーゴスラビア。つまり、○○ヴィッチという名前が多い国、サッカーのオシムとか、世界一注目している映画監督エミール・クストリッツァの国と思えばいい。
っていうか、クロアチアだろうがボスニアだろうがセルビアだろうがステーキというイメージがまるでないんだけど……それでもクロアチアンである。
中に入ると、ヨーロピアンな雰囲気がムンムン。やっぱりステーキとは程遠い雰囲気。それでもクロアチアンステーキを300gで頼む。で、店員に、
「これはクロアチア産の牛なの?」
と訊くと、
「いや……」
とやっぱりな答えが返ってくる。
オーストラリア産かな。300gで1500円だし。
で、しばらくしてステーキ配膳。300gとあって大きく見える。肉そのものは特別美味くも柔らかくもない、そこそこなステーキ。ちょいとガーリックが入ったソースをつけてクロアチアン? けど、店の雰囲気は抜群なのでまた行きたいという気持ちはある。
★★★