ステーキ漂流記
6月22日
新規135軒目「京都つゆしゃぶ ちりり」近江牛ステーキ御膳?g(京橋)
一口食べるとナパーム弾のように広がる超爆発的な旨味!
2軒連続で完璧(パーフェクト)超人クラスのステーキだ!
京橋は映画ライターの人間にとってはお馴染みの場所である。試写室だけでなく、フィルムセンターもあるしね。要はボクがよく行く街。そんな中で表にメニューを出してるある店が気になった。それが「京都つゆしゃぶ ちりり」。
最近、焼肉屋やしゃぶしゃぶの店も注意してメニューを見るようになって、この表にあるメニューを見ると、やっぱりステーキがある。しかも、近江牛! それも3000円! 安い! けど、ランチが14時で終わってしまうので入れなかったが、今日、うまく調整してオープンして間もなくの時間に店に入った。
入り口の写真は撮れなかったが、「但馬屋 虎ノ門ヒルズ店」とはまた違った和の店の高級感がある。それがまた京橋の雰囲気にぴったり。またまた場違いな店に来た。最近の俺の流行りだね。
すると、店員は俺を4人テーブルの個室に案内した! お一人様なのに個室! なんか、いつもと違って良かった!
だいたい、7~8分でステーキ御膳配膳。御膳なのでサラダ、ご飯、味噌汁、たくあん付き。ステーキはやや小さめ。値段が値段だけに仕方ない。
とりあえず、サラダを片付けた後、一口。
これが爆発的な旨味!
近江牛!
なりは小さくても物凄く濃厚な旨味!
小さくてもこれだけ旨味の爆発力があるんだから、200gのドンとした大きさなら、2日か3日は絶食出来る。そんな旨味。
実際に「但馬屋」の神戸牛と「CAMARO’s DINNER」の青森県産黒毛和牛と「下北ガーデン」の佐賀牛を並べて食べ比べとなったら判断に困る。
そういう完璧超人クラスのステーキだった。
あまりに旨かったので近江牛の握り寿司を追加注文。……ま、若干蛇足だったけどね。
「但馬屋」の時もそうだったが、会計時に店長の名刺を貰う。
ここは京橋テアトルの午後一の前のランチにはいいね。
★★★★★
6月22日
新規136軒目「地中海バル CAPTAIN’S TAKEMASA」尾花沢牛ランプステーキ 150g(吉川)
夜の19時過ぎには吉川にいた。
21日に新装開店した「 地中海バル CAPTAIN’S TAKEMASA 」に行きたかったから。
元々はフランス料理の店で「シェ タケマサ」だったけど、メニューにステーキがあるかいまいちわからず入れないでいたけど、食べログで尾花沢牛ステーキがあることが分かり、行こうとしたら、店が新装中でやってなかった……という感じ。
今じゃフランス料理でもクロアチア料理でも、敷居が高そうな店でも平気で入れるけど……いやいや、「ステーキ漂流記」を始めた頃はステーキ屋だって威圧感があって入りにくかったから、バリバリのフレンチやイタリアンなんかさらに入りにくかった。そう考えると「地中海バル」にしたのは大正解、と言える。最近、都内でもスペイン料理やイタリアンのバルが増えた。吉川駅前の「レガーメ」もどちらかと言うとバル(西洋居酒屋)のスタイルに近い。つまり、入りやすい。
店に入ると6月16日開催の吉川「美味んぼ倶楽部」のオフ会に来ていた佐々木店長がいて、水槽前の席に。で、店長オススメの尾花沢牛のランプステーキと前菜としてバーニャカウダ(サラダ)を。
このバーニャカウダが凄く良い。独特のアンチョビソースに野菜をつけて食べる。このアンチョビソースが凄い。九十九里産でイワシを元にしたもの。サラダの量もちょうど良い。普通、野菜スティックってマヨネーズをディップしながら食べるが、これはかに味噌みたいな物をつけて食べる。これは美味い。
これが終わった後はいよいよ尾花沢牛ステーキ。尾花沢牛は山形県尾花沢市の尾花沢牛……つまりは山形県産だけど、尾花沢牛はさらに市が特化して作ったブランドで、店長曰く「雪降り和牛」と呼ばれるとのこと。
一口。
ランプだけど柔らかくしっかりとした旨味がある。ここ2軒連続したなりは小さいけど牛の核兵器とは違って、ややおとなしい旨味。それも150gにしては多目に見え、ガッツリ食べた気分になれる。
それにしても、水槽もそうだが、店員の言葉も「オラ(スペイン語の挨拶。孫悟空ではない)」とか「グラシアス」とか徹底してる。「グラシアス」とか阪神のゴメスのヒーローインタビューでしか聞かない。つまり、雰囲気から気合いが入ってる。
BGMも……ん? これ、ウディ・アレンの映画っぽくない?
クラリネットがバリバリ入ったデキシージャズ。
ウディ・アレンの映画の予告編で「舞台はニューヨーク」のまさにアレな感じ。
……という、映画ライターならではの物言いをつけてしまった。
地中海なら……スパニッシュギターがバリバリの曲かフラメンコ、タンゴ、セルビアのUZA UZAなんかもあり。
『スパニッシュ・アパートメント』や『ボルベール』、『ブランカニエベス』、ペドロ・アルモドバルの映画のサントラ辺りかな。
店長のイメージとしては「カリブの海賊」……『パイレーツ・オブ・カリビアン』ってこと??
ま、ボクも都内のスペインバルに行って研究します! ……けど、スペインバルって大半はステーキがないんだよね。
なんにしても、また行きたい!
★★★★★
ステーキ漂流記
6月19日
134軒目「但馬屋 虎ノ門ヒルズ店」神戸牛ステーキ そともも 150g(虎ノ門)
うめぇ!
さすが神戸牛!!
もしかして、今日、日本一の店に行っちゃった?
それをのっけから言えるぐらい凄い店に行った。
今日、虎ノ門で試写があった。本当はランチで「但馬屋 虎ノ門ヒルズ店」に行き、リーズナブルに平松牧場の鹿児島県黒毛和牛のサーロインステーキ(ランチVer)を食べに行こうとしたが、微妙に間に合わない。
なら、虎ノ門で映画を2本観た後、ディナーで行ってしまえ、である。
ディナーなら神戸牛ステーキが150g各部位1万円以内で食べられる!
ということで、虎ノ門ヒルズへ。
もうね、店の外の佇まいから違う。おそらく、場違い度トップスリー。
やべー。
超敷居が高そうな店におる。
それでもお値段の高さは中の上ぐらい。「ヨシカミ」より高く、「ウルフギャング・ステーキハウス」より安い。新小岩の「内田」と同じぐらい。
で、ワイン頼んだら「ボルドーにしましょうか?」とか訊いてきた。結局、ボルドーじゃないやつにしたが、何から何まで完璧(パーフェクト)超人クラス。
てか、もう、ナイフから雰囲気が違う店は初めて。ナイフから気合いが入ってるよ。高さならこれより上の店は何軒か行って来たがどれとも違う。強いて言えば、この雰囲気はキャピタル東急の「オリガミ」に近い。
久しぶりに狼藉者な気分。
けど、最高級の神戸牛を頼んでる。そとももだけど。でも、神戸牛。文句なしの日本最上級。
10分ぐらいしてステーキ配膳。まな板の上に出て、当然の如くタレなし、ワサビのみ。まな板の上の但馬牛というと西麻布の「ビーフマンバル」もそうだが、「但馬屋」は遥かに肉厚! 店員さんより、そとももの説明。噛めば噛むほど旨味が出る、と。ん? まさか、旨味が薄いのか?
一口。
うん、これが、神戸牛!!!!
当たり前田のクラッカーの如く、ジューシーな旨味! しかしながら、「CAMARO’s DINNER」でお馴染みの青森県産黒毛和牛のような強烈な旨味とも、近江牛のような濃厚な旨味とは違う。ジューシーな旨味なのに上品。おとなしい。それでいて、しっかりとした旨味!
これが、神戸牛!
とにかく、これでもかと言わんばかりにいろいろ訊いた。
グリルはブラック&ブルーという焼き方。外はカリッと中はジューシーなレア加減。ブルーチアとミディアムレアの間の焼き方だ。
青森県産黒毛和牛の「CAMARO’s DINNER」しかり、佐賀牛の「下北ガーデン」しかり、美味い店のステーキは100g、150gでも十分。しっかりと楽しめる。
ふと、ナプキンを持ち上げた皿の上にこんな言葉が書いてあった。
牛の力はかうも偉大だ
とにかく、神戸牛のあらゆる部位を取り揃えた品揃えと超一級品質の雰囲気、サービスなどトータルで日本一かも。……より、完璧超人クラスの店を求める以外ないね!
★★★★★
ステーキ漂流記
6月18日
再訪?回(何回も行っててわからない)「ペッパーランチ 錦糸町店」CABサーロインステーキ200g
たまには「ペッパーランチ」にも行ってみるものだ。1000円ちょいでおいしく食べられるサーロインペッパーステーキ目当てで「ペッパーランチ」に行ったら、新商品登場の意外な展開に。
ついに、「ペッパーランチ」でアンガス牛が食える日が来たか! アメリカ産でちょっといい肉、というとアンガス牛である。新宿の「STEAKHOUSE HAYASHIYA」がもう少し質がいい肉を導入、と言って導入したのがアンガス牛。おそらく、同じ系列の「いきなり!ステーキ」の余りなのか、「いきなり!ステーキ」で儲けた分を「ペッパーランチ」に回したかは知らないけど、いずれにせよ「ペッパーランチ」でアンガス牛ステーキが食べられるのは嬉しい。
アンガス牛のサーロインステーキを頼んで、1分10秒程でステーキ配膳! 早い! この早さが「ペッパーランチ」の売り。けど、サーロインペッパーステーキとは違って片面は自分で焼くスタイル。
そこで、このスタイルでも美味しく食べられる技を教えます。
片面が生で鉄板がジュージューいってるからって、あわてて直ぐにひっくり返さないこと!
最初の5分は1枚ずつ、1枚あたりひっくり返したら直ぐか長くても2秒で食べるか、ライスの皿に避難させる。そうすればミディアムレアかその少し手前になる。
※注意:ステーキをひっくり返してそのまま置いておくとウェルダンになってしまう。
となると、ひっくり返さないでそのままだとウェルダンになるかというとそうでもない。ひっくり返さなければ片面レアのまま。ま、そのままでもいいんだろうけどね。
つまり、最初の5分、というか鉄板が落ち着くまでは忙しい。けど、肉はアンガス牛なので霜降りたくさんで美味い。たしかにいつもよりワンランク上の「ペッパーランチ」という気はする。
ということで、「ペッパーランチ」も侮れない。
★★★★
ステーキ漂流記
6月16日
再訪2回目「KUISHINBO 京橋店」和牛サーロインステーキ200g
ま、まさか、「KUISHINBO 京橋店」に黒毛和牛があるなんて……。
午後2時過ぎに京橋。この時間になると軒並みランチタイムが終わり、ランチに入りそびれた人はランチ難民になる。みんな昼寝か喫茶タイムになる。そんな時に、喫茶タイムにならなそうな店を一軒思い出した。
「KUISHINBO 京橋店」。
そう、そこは「ステーキ漂流記」のスタート地点でもある。認識としてはオーストラリア牛やUS牛の店という印象がある。その上、同じ系列の「食いしん坊」はいまいちだった。しかし、京橋店はいまいちという印象はない。むしろ、高くはないのに、妙に敷居が高い雰囲気がある。あれは「食いしん坊」の他の系列店にはない。「食いしん坊」の系列店にある「1000円以内で肉がガッツリ食えまっせ」という雰囲気はない。どこかアダルトな雰囲気があるステーキ屋なんだよね。それこそ葉巻が似合うような。
で、ふと店の表看板を見て、今日、気がついた。和牛サーロインステーキがWAGYUと表記され、分かりにくくある。ん、「KUISHINBO」に黒毛和牛、あったの? 少なくとも他の系列店にはないぞ。これは食べなくては、と店内に歩を進める。
席に着くと、店員の女の子にランチのメニュー表を渡されるが、それにはWAGYUはない。
「ボク、和牛が食べたいんだけど」
と言うと、ディナー用のを持って来てくれたが、それには特選サーロインステーキとあるだけで、和牛というメニューはなかった。しかし、女の子は「この特選サーロインステーキは黒毛和牛です!」というので、とりあえず頼むことにしたら……ちょっとして女の子店員が、
「すみません、特選サーロインステーキは黒毛和牛じゃありませんでしたが……」
ん、続きがある。
「3000円200gで黒毛和牛サーロインステーキを出します」
を、裏メニューゲット!?
そこで、すかさずボクが
「どこ産の牛?」
と訊くと、今度は店長と思われる男性が肉塊を持ってやって来た。
「今日入ったばかりの青森県産A4を出します!」
!!
青森県産!
暫定日本一美味いステーキを出す両国の「CAMARO’s DINNER」と同じ青森県産! これは期待が一気に高まる!
正直、茨城県産か群馬県産が出てくるかと思ったら、まさかの青森県産!
とりあえず、前菜的にコーンバターを頼んでつまんで待っていて、ようやくステーキ配膳。
を、こ、これは期待出来そうな雰囲気!
一口。
これだ!
旨味爆発!
どこを食べても脂身みたいな旨味の塊!
しかも、鉄板プレートで出しながらも、肉の下にもやしを敷いている。ぬかりなし!
美味い!
柔らかい!
…………けど、けどだ。
これが日本一美味いスリランカ人の青森県産黒毛和牛ステーキと比べると…………んん、判定が難しい。その場で二つを食べ比べないとわからない。
が……………………「CAMARO’s DINNER」の青森県産黒毛和牛ステーキはA3なんだよ。「KUISHINBO」はA4。僅かながら油っこかった…………んんん。
おそらく、山形牛や佐賀牛との違いは青森県産の牛は爆発的な旨味にある。佐賀牛と山形牛も旨味は凄いが、なんて言うか落ち着きがある。近江牛も濃厚な旨味だが、爆発という程じゃない。
青森県産の黒毛和牛は別に松阪牛や米沢牛、近江牛、山形牛のようないわゆるブランド和牛ではないが、間違いなく知る人ぞ知るマニアの黒毛和牛。
これを「産地は関係ない、質で選んでいる」というステーキ屋もいるが、茨城県や群馬県と山形、青森、近江、佐賀とでは生産者には悪いが違いがありすぎる。
「KUISHINBO」の店長も確信犯的に青森県産の黒毛和牛を出したね。やられた。まさか、最初に行った店が満点修正になるとは…………。今回の「KUISHINBO」は気合いが入っていた!
★★★★★