報道で首相への評価を下げると当然の如くネットも揶揄の対象にしてしまいます。
特に酷いのはこれまでになかったような呼び方で軽視しているのでしょう。
問題はネットは勿論、報道にしてもその解決策はなく人気取りだからと高を括って見下すような状況なのかと思います。
ですが、現実はむしろネットとかに書き込んでいるような人達がむしろ不平不満を漏らす側なのです。
尺度として給付対象にもならず、かつそんなに所得税を払っていないからその分厚い層の人が丁度中間層で人数も多くかつ物価高に喘ぐのでしょう。
岸田首相がそう言う経験がないから理解しないとネット民は決め付けています。
東大を目指して苦戦の2浪して早稲田大です。
その後5年ですが、長銀で働いていました。
考えるにそれ程甘い人生観ではなく、むしろネットで騒いでいるような人達と同じ苦戦型の人生観だから評価を気にするのでしょう。
割と東大出身者に多い理屈で論破していくタイプだと世の中の批判は何処吹く風で世間の評価よりも理論理屈、政治家で言えば庶民より強いアメリカ寄りなのです。
高を括るなとは言いませんが、幾ら国民主権で税金を払っているとは言え現在の状況は国民が苦労するようなインフレ下でなんならその割合を調整させないと苦労だけを強いられます。
還元を批判する自民党の一部議員こそ敵と言うかダメな政治家でダメな官庁、ダメな地方の代表的な存在なのです。
何故なら、彼等にとって交付金などが財源や利権であり本質的な地元の発展とは縁遠いのです。
また、野党にしても中間層まで給付をするような一律給付で実際の物価対策よりも人気取りに走る傾向でまた貯蓄に回される期待外れの政策を念頭においています。
まして極端な一部野党は消費税減税で本質的にやればおそらく小売は混乱します。
ネットのなかった昔ならオイルショックのように問題が把握されるよりも買い占めのような動きになって表現されました。
それにエネルギー消費の見直しなどになったようです。
今回の物価高は産油国の生産調整や戦争による穀物の急騰でした。
それに世界的な賃上げによる物価への転嫁でその分物価が高くなる仕組みです。
ただ、多くの国は物価高対策に金利を上げて過熱した経済を冷ますのですが、日本だけは低金利政策で円安で輸入物価高です。
繰り返しになりますが、整理すると。
報道がセンセーショナルに報道すればする程、政権へのダメージが大きくそれでいて批判も容易にしてしまう傾向です。
本来ならその解説や評論で正しい方向を示さなければならないのにそう言う物無しに将来不安へと誘うから余計に反応が増すのです。
そこにもってきて分析など自分で考える習慣がないネットのユーザーは記事に同調する傾向が高いのでしょう。
考えて書き込むと批判よりも自己利益とかに走ります。
それが住民税非課税への給付と一人の減税額を比較するような単純思考になって現れます。
もう一つにはこう言うような時に更に自民党の一部から理解を示さずに自己都合の良い話をする人達がいて混乱させます。
それに野党の一部も反対に公平性を掲げて事務処理等を無視した話をしています。
結果的に政治不信が増すだけで、投票に行って方を付けるようにはならないのです。
前にも書いた通り第4派閥でしかない岸田氏にとって周りの意見も大切でそれが更なる展開が読めなくなっています。
悪く言えば成り行き主義で計画的な政策と言うよりも選挙目当てが外れた上に更なる批判される批判対処だったように見えてしまいます。
これで上手くいかないとレームダックになって前政権のように気がつけば周囲に交代を求められるようになってしまいます。
ですが、実際に悪いのは個々に問題を起こす議員だったり、国際的な要因やパンデミックに対応しきれない役所だったりしています。
政権の問題だけでなく、例えばマイナンバーカードに保険証の機能まで持たせるような事にしても自民党内の考えと実際の失敗が理想と現実の差として出てきました。
岸田首相が反応し易いと言っていましたが、自民党もマイナンバーカードの例を見れば批判への対処が思い付きレベルで現実の脆弱な行政の問題まで考えが及んでいません。
それなのでおそらく国会審議で問題を遣り過ごしてもその対策効果がなく来年夏にまた批判が出るのでしょう。
こんな事を書いても無意味ですが、物価上昇が収まるなら問題は減っていく方向です。
それに毎年賃上げがあるなら、それなりに経済は回ります。
しかしながら、なかなか格差は縮まらずに不平不満がネットに現れる状況が続くのでしょう。