「国務長官に正式に発表されたマルコ・ルビオ上院議員です。ルビオ氏は中国やイランへの強硬姿勢で知られ、ウクライナへの軍事支援には反対の立場で、ロシアに有利な形になったとしても停戦すべきだという主張の人物です。トランプ氏は声明で『敵対者には決して引き下がらない、恐れを知らない戦士だ』と評価しています」
ところが一方でマスク氏は
何がしたいのか見えてきません。
「国防長官にはピート・ヘグセス氏の起用をすでに発表しています。イラクやアフガニスタンでの従軍経験のある軍人出身で、その後、保守系のFOXニュースで8年間、司会者を務めた人物です。テレビが大好きなトランプ氏は、知名度の高いキャスターらを好む傾向があるとされ、言ってみれば非常にわかりやすい人事です」
トランプ氏が好む人を周りにはべらせるとイエスマンだらけにならないか、重要な意見を忠告出来るのか心配されます。
「一方でロイター通信によると、トランプ氏らは国防総省の幹部らを大量に解雇する計画を進めていて、すでに軍幹部の解雇者リストが作成されているといいます。国際情勢がこれだけ緊迫する中、アメリカの外交安全保障の舵取りがどうなるのか、注目していきたいと思います」
似たような話に
マスク氏は過去旧Twitterを買収してその多くの人を入れ替えた事で有名です。
他にもテスラでも
「注目したいのが、司法長官として発表されたマット・ゲーツ下院議員です。共和党の中でもゴリゴリの右派で、挑発的な発言でこれまでも物議を醸してきた人物です。米メディアによると『下院議員の中でも最も嫌われている人物の一人』だとされています。また、性的人身売買の疑いで、司法省の調査対象になったことがあるといった人物です」
「トランプ氏は周りの評判などを全く気にしない人なんです。とにかく、自分にどれだけ尽くしているか、忠誠心が最大の物差しです。熱烈なトランプ支持者であるゲーツ氏を司法長官という重要ポストに就け、司法省を思い通りに動かしたいという狙いがありそうです」
そして
「影響は甚大なものがあると思います。トランプ氏は4つの訴訟を抱えていますが、そのうち2つは司法省がトランプ氏を起訴しています。ただ、アメリカでは現職の大統領を罪に問うことはできないとされているので、これらの訴訟は取り下げられることになる見通しです」
「また、それだけではありません。トランプ氏は自らを起訴した特別検察官らを、これから徹底的に追い詰めて、復讐(ふくしゅう)するとみられています。そこで、自らに忠実なゲーツ氏を司法省のトップに据えて、司法省の内部でも、自分に逆らう人を徹底的に排除する可能性が高いとみられています。そういう人が司法省のトップに就くということで、司法省の職員らも、すでに戦々恐々としているとみられています」
一度に外務、防衛、法務がこれまでと変更されるような恐怖感を感じます。
日本では自民党が大敗しても官僚は変わらず、国民民主代表玉木雄一郎氏vs財務省、国土交通省、厚生労働省、総務省などと言う図式に過ぎません。
日米で違うと言えば違うのですが、日本人には慣れない人事なので違和感しか覚えません。
やはり終身雇用が慣れた世代にはなんとなく不安なだけです。
日本のアイドル政務官人事よりは遥かに見ていられるのですが。