とあるショート動画を見て思った事を書きます。
石丸氏が蓮舫さんの外苑の樹木伐採について都民の意見を聞くと言う話を批判してました。
その時に調査費用を大雑把に計算したのですが、大阪のと構想で300万人で10億円掛かったのを人口比てで5倍して50億円掛かると言い出します。
それでそんな費用が有るなら他の開発するはと一蹴したのです。
ネットでパワハラと言うような表現で批判されているのですが、その背景をこう見ます。
例えば、難しい物理や英語のテストでもすんなり解けてしまうような人がいます。
時間があって双方が対等に話し合うなら、おそらく説明資料や提案を整然と準備して相手を納得させるのかと思います。
ですが、迂闊に思いつきで相手が居ないところで説明して批判するとそれは悪口になります。
反論出来ないし、訂正も出来ませんから。
互いに知り合いで意思疎通がある相手で後でフォローが効くなら、公開の場でオープンにしてもまだ救われます。
相手と連絡が取れないのにこれをやると拗れます。
極端な話、恨みを買って他の件でやり返される恐れがあります。
本当に頭が良いと自分はこう思うだけで案に相手の名前は出さずに話をします。
または、恰も第三者が言っていた話のようにしてその意見だけを否定するのが無難です。
ホリエモンみたいに過去があってもう気にしないなら、堂々と批判しても強気に生きていけるのでしょう。
ただ、普通の人は対立による損失は不利ですし、下手すれば第三者に漁夫の利されてしまいます。
それで思うのがパワハラでなくて、先ず人に説明するのが慣れていないのではないかと言う社会性の低さです。
幾ら凄い会社の人でも通常の営業やセールスエンジニアみたいな訳にはいきません。
慣れもありますし、相手をどう説得するのかのノウハウもありますから。
百戦錬磨のその道のプロみたいなのは難しいです。
そしてマスコミ対応が極端に下手なのが難点です。
マスコミを利用する、または自分がテレビに出演していた御二方に比較したら下手なのは当然です。
まして田母神氏でさえも喋りなれ、または自分のトークスタイルを持っています。
何を言えばウケるのかそう言うのがテレビで発信する場合のノウハウです。
失言が多い某党のお偉い政治家さんは相手の事は考えてもマスコミの揚げ足取りまでは考えないのでよく話題にのぼります。
だから、情報発信者は難しいのです。
相手がどう理解してどう反応するのかまで読めて一人前らしいです。
Vtuberがチャットのコメント欄を見て反応の良さそうなのを拾うのも頭の中でそれを一瞬で熟す特技のようです。
安芸高田市議会の小さな空間だと対立してもそれで影響は止まっていました。
東京都や日本全体が相手で特にマスコミでも記者ではなく、評論家などだと対立では疲れます。
それをやろうとして、個々に対応しきれないのが見えてしまいました。
躱す会話は大人なら反射的にするものですよね。
慣れや成熟度にもよりますが、ちょっと会話をはぐらかしたい時に使う常套句があるものです。
ただ、具体的な話を要求されて話をするのに引き出しを増やすような真似をしないのもバレましたね。
東国原英夫氏やガダルカナル・タカ氏は生放送で何を振られてもそれなりに答えます。
元たけし軍団の人達って不思議な事に何を振られても反応するような事が出来るようです。
笑点の大喜利のネタではありませんが、常に引き出しに綺麗に整頓して有るから引き出せるのでしょう。
そう言う意味では蓮舫さんはモデルさん的なポジションだったので喋りはたつけど臨機応変に無茶振りに対応するほどの日常ではなかったのかと思います。
西東の違いはあっても無茶振りに対応する能力の高さは松本人志さんは凄かったと思います。
私はテレビを見ていた世代とネットで過ごす現在の狭間で考えました。
喋る事と同時に相手へのその場の対応と言うテクニックで石丸氏はまだ表現の仕方を工夫した方がいいと思います。
長けた喋り手が多い現在の動画クリエイター達からすれば、バイデン氏の大統領選の討論会での失態のように失点を指摘されてしまうのでしょう。
パワハラ騒ぎの根底に有るのは二つの事を反射的に熟すような慣れなのでしょう。
それがいちいち質問への回答に質問してしまうようだとそれは会話が成りたたないだけでなく、印象が悪いのです。
相手が適当な事を言っている、抽象的に大雑把な質問で足を引っ張ろうとする時に研究して相手の意図を察知しようとせずに具体的な話で潰す余裕も必要です。
例えば、東京都を良くして高級感を出すとそれに見合わない人達はより住み易い土地へと移ります。
東京都のブランド化と同時に見合わない人や物を移すだけで、かなり地方には恩恵になります。
そう言う構想を説明出来ていればもっと違った反応だった気がします。
たとえが悪いのでしょうけど、アルコールを平気で昼間から煽るような外国人観光客を都内から他へ誘致させるのかと思います。
例えば、飲みたい人にはビール工場見学やワイン産地とか酒蔵ツアーとかそっちへと振るなりしたらどうかと思います。
まだ若いのですから、少し時間を取って、その辺りの話し方の訓練をしておいた方が今後印象が良くなると思います。
【追記】
印象を良くする為の普通の会話のポイント。
質問の復唱、これはよくやられる手法なのですが、簡単に言うと相手の質問を受け取ったと言うのと同時に考える時間稼ぎと同時に話す事で引き出しを開けるのです。
たいていは予め用意したか、または自分のこれまでの意見を述べる事になります。
それには普段からいろんな事を考えて整理して置かないと本当に不意打ちに合います。
相手の意図にこだわらない神経の太さと言うか、酷く言うと岸田首相並みの鈍感力です。
特に意図して批判するのに記者や評論家は自分の考えに沿わさせるような質問を用意するものです。
その時に相手の事を考えてしまうと会話は成立してもどうせ相手に利用されるだけです。
鈍感力と言うかトランプ元大統領並みに我関せず我が道を行くと言う回答をしてもアメリカはokです。
日本だとおそらく記事には文句を書かれますが、ネットの反応は質問が意図的だからとか、まともに答えたら悪用されるとか反応するのでしょう。
そもそも日本の報道記者でも活動家と言われる例の人までいますから。
課題は質疑応答の模擬訓練みたいな事をする相手に恵まれる事や会見の優秀なアドバイザーを得て頭は良いのが出て損しないような癖をつけるだけの日頃から鍛錬でしょうか?