記事に起こすのにどの位精度を求めているのか?
安全委員会の担当委員の話は以下の通りです。
発電所内の設備はもっと強くあってもいいのではないか」。10日にあった原子力規制委員会の定例会で、設備の審査を担当する杉山智之委員はこう指摘した。
それと
林芳正官房長官はこれを受け「変圧器で火災が発生した」と発表した。
敷地に到達した津波についても、当初「水位計に有意な変動はみられなかった」と説明していたが、その後、高さ1~3メートルの津波が複数回到達したと訂正した。
「緊急時の情報発信は福島第1原発事故の大きな教訓。やはり不十分なところがあった」。規制委の山中伸介委員長は10日の記者会見で、こう苦言を呈した。
取り敢えずここまで記事の言う下記の部分は原子力規制委員会の話ではない。
今回の地震や津波の全容はつかめておらず、北陸電が再稼働を目指す2号機の安全審査は、長期化が不可避になっている。
これだと毎日新聞の漠然とした意見でしかない。
その後も地下断層の想定と今回の巨大地震を混ぜて書くなど専門家なら分けて説明します。
問題の部分は下記のように変圧器の油漏れですよね。
しかしこの揺れで、外部電源から電力を受ける変圧器が1、2号機とも破損。約2万3400リットルもの油が漏れた。外部電源の一部が途絶えたままで、全面復旧には半年超かかる見通しだ。
外部電源からの問題にまた一つ見直す話が加わったのは事実です。
それで確信の部分はこの発言なのかと思います。
「どれほどの断層になるのかを確定するまでに年単位の時間がかかると思っているし、審査はそれ以上の時間がかかると思う」。山中委員長は10日の記者会見でこう述べ、審査の長期化は避けられないとの見方を示した。
原子力の専門家で地震の専門家でない人がこう言う話をする時点で無責任なのですけど、自覚がないのでしょう。
だから直下の断層の話に終始して大きな地震による問題を想定して来なかった印象を受けます。
福島でも東電の幹部が決めてしまい、津波対策しなかったのが悔やまれました。
元来自然災害の裁判で想定外の被害は国の責任にされてこなかった甘さもあったのかと思います。
まず、基本に返ると地震の想定が出来るのかです。
ここで問題になるのは北陸電力に原発を諦めさせて代わりになるような投資で電力を賄えるのかです。
1号機:1993年、2号機:2006年なので少なくとも31年、18年と経年しています。
以前なら再稼働に話を展開したのでしょうけど、このまま人口が減るなら無理に再稼働しないで代替エネルギーの検討をした方が頼りにならない安全委員会の審査長期化よりもいいのでないかと言う逃げの話になってしまいました。