「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

長寿サッカー番組の相次ぐ終了は、次の20年の始まりでしょう。

2021年04月04日 15時24分24秒 | テレビ番組
TBSの長寿サッカー番組「スーパーサッカー」が2021年3月27日(日)深夜の放送をもって終了しました。最終回らしく1時間の特番になりました。放送開始がJリーグ元年の秋でしたから、まさにJリーグのこれまでと共に歩んできた番組と言えます。
制作元のTBSさんには、もちろんすべての回の番組が保存されていますから、いろいろと「思い出のシーン」を抜き出して紹介していましたが、当「サッカー文化フォーラム」にも、ほとんどの放送が保存されています。特に放送開始からの2年ぐらいは、サッカー番組の保存にあまり固執していなかったため、このあと全国の愛好者の皆さんのご協力(時に札幌で収録活動を続けてくださった方からは多大なご協力)を得て、ほとんどの回を保有しています。この番組の映像を辿っただけでも、大学卒論がいくつも書けるぐらいの資料だと思っています。

スーパーサッカーの放送終了に先立つこと半年前、2020年9月27日(日)深夜の放送をもってテレビ朝日の「やべっちFC」が終了しています。この番組は、2002年ワールドカップ日韓大会の年にスタートしたようですから、その後の日本代表の活躍とともに歩んできた番組と言えます。
二つの番組には、それぞれの番組カラーがあり「サッカーを愛する人たち」のハートを捉え続けてきましたから、相次いで終了したのは一つの時代の終わりなのかも知れません。

現在残っている定期放送のサッカー番組は、テレビ東京系の「FOOT×BRAIN」とNHK-BS1の「Jリーグタイム」だけだと思います。各クラブ毎の応援番組は各ホームタウン地域で放送されているしょうけれども。

Jリーグがスタートした時期は、日本でテレビメディアに継続的に載るプロスポーツといえば、プロ野球、大相撲、プロゴルフぐらいでしたが、その後、以前は大リーグと呼んでいたメジャーリーグ、プロテニスツァー、プロバスケットなどの人気が高まり、人々のプロスポーツに対する嗜好も多様化しましたから、プロスポーツとしてのサッカーがテレビを始めとしたメディアで一定のポジションを保ち続けるのが難しい時代に入っていった中で、これらの定期的なサッカー番組の存在が果たした役割はとても大きいと思います。

とはいえ、どんなことも永遠に続くことはないわけで、やはり「終わり」が来たというべきでしょう。
けれども、これによってサッカーが人々の中に占める意味合いが低下するわけではなく、むしろ、次の時代への衣替えだと思います。おそらく、また次の20年ぐらい続く長寿場組が、どこかの局で始まるに違いありません。
何といっても、時代は常に進化を続けています。サッカー界にも次から次へと新しい才能が生まれ育ち、世界に活躍の場をひろげ続けています。それら俊英たちで構成される日本代表が、世界の壁を一つひとつ乗り越えて新たな歴史を作っていくに違いありませんから、日本でサッカーを愛する人たちを、また新たな感動と興奮の高みに連れていってくれるでしょう。
そして、それを伝える新たなサッカー番組が生まれ続くに違いありません。

現在残っている「FOOT×BRAIN」と「Jリーグタイム」について言えば、決して同じ番組として継続してきたのではなく、何年か毎に「前番組の終了」と「新たな再出発」を繰り返してきた歴史があります。こうした変遷を辿るのもサッカーを愛する者の一つの愉しみです。機会を作って、その変遷を紹介したいと思います。

そして、また20年ぐらい経った頃、定期的なサッカー番組の歴史をひもとければと思います。

【ここからは、4月7日に加筆しました】
その「FOOT×BRAIN」は毎週土曜日に放送されていて、書き込みした4日(日)には録画が終わっていたのですが、内容を見ないでいました。昨日6日に、内容を観ましたら、ちょうど番組10周年記念だということで、日本サッカー協会の田嶋会長と、サッカージャーナリストの重鎮大住良之氏、それに名波浩氏が招かれ、勝村政信キャスターが2週連続の記念番組を放送していました。

制作のテレビ東京は、日本でいち早く「ダイヤモンドサッカー」というサッカーの定例番組を放送した草分け局というプライドがあります。やはり日本のサッカー文化を確かなものに、そして日本代表がワールドカップで優勝トロフィーを掲げるまで、という壮大な夢を求めて継続していきたいという気概にあふれた番組になっていました。


コメント
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