本日12月9日、第103回天皇杯サッカー決勝が6万人以上の観衆を集めて国立競技場で行われました。今日の書き込みは試合内容ではなく、3日前に国立競技場を内部見学した関係で、それにまつわるお話です。
やはり実際、競技場に行ったばかりでしたので、テレビ画像を見ていても臨場感を味わうことができて、これまでとは違うテレビ観戦になりました。
あのピッチというのは、外から国立競技場に入った時、エレベーターで地下2階に降りて、あのピッチになっていたのです。
つまり地下2階分、掘り下げてピッチを設けたことがわかりました。選手たちがピッチに出る前に最後のミーティングや気持ちを高める輪を作ったであろうロッカールームにも入りましたので、今日の選手たちの動きがイメージできました。
そして何より、選手たちがピッチに出る直前のスペースに、あのザッケローニ元監督が腕組みをして柱にもたれかかって選手たちを見送っただろうと思うと、貴重な内部見学でした。
ところで、なぜ、あの場所にザッケローニ元監督なのでしょうか? ここにザッケローニ元監督がいるとすれば、他の場所にはジーコ元監督やトルシエ元監督もいるのだろうか?
そう思いながら内部見学を終えましたが、他にいる形跡はありませんでした。どうやらザッケローニ元監督だけのようなのです。
となると、なぜザッケローニ元監督だけが・・・・。
当・夢追い人なりに調べてみましたら、どうやら、前の国立競技場で最後の国際試合となったのが2014年3月6日に行われた日本代表vsニュージーランド代表の試合のようで、ザッケローニ元監督が「もう、この国立競技場とはお別れなのであれば、最後の試合はぜひ日本代表の試合にしたい」と、たっての願いで実現したらしいのです。
日本代表の試合を旧・国立の最後の舞台にしてくれた、いわば旧・国立を愛してくれたザッケローニ元監督の思いを記憶に留めようと作られた像のようです。
今日の決勝を戦ったイレブンだけでなく、日本代表の試合をはじめ多くのサッカーの試合でピッチに向かう選手たちを、ザッケローニ元監督の像は慈愛の眼差しで送り出しているということを知りました。
さて、今日の天皇杯決勝、川崎Fvs柏戦、テレビ観戦していて柏の若さの勢いというのを感じて見ていました。
結果、PK戦にもつれ込んで二転三転、10人目のキッカーで決着しましたが、何が勝負を分けたのか分からないほど拮抗した試合でした。
優勝した川崎Fはこれで、Jリーグ三大タイトルを7年間で7個目、7年間で無冠だったのは2022年の一度だけという記録でした。
まだまだ鹿島の実績には遠く及ばないものの、2021年シーズンまでのメンバーが少なくなり、新しい戦力を底上げや、ケガ人の穴埋めなど、難しいやりくりの中で獲得したタイトルには価値があると思います。
そう言えば、今日の試合、途中投入した小林悠選手を延長後半に下げる采配をした鬼木監督。小林選手は相当悔しかったに違いありません。
普通であれば、家長選手を下げるのではと思いそうですが、例え運動量が落ちてもワンプレーで勝負を決めることができる家長選手は、鬼木監督にとっては外せない選手であり、あらゆる手を尽くして勝ち切るという信念の采配だったと思います。勝負は結果責任。負ければ不協和音の元になりかねない采配でしたが吉と出ました。
おそらく鬼木監督のことですから小林悠選手には、十分なケアを施すことでしょう。
一方の柏はFWの細谷真大選手のように、勢いのある選手が多く、今回タイトルには手が届かなかったものの、いずれタイトルを手にする日が近いように感じたのは、当・夢追い人だけでしょうか。