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jucon Solo Exhibitions
 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

第7回 木曽の手仕事市・リポート(最終日)

2014-08-25 14:48:54 | イベントリポート
初日終了後もいろいろあったのですが、それはまた今度書くとして、最終日のお話。


この日も朝から雨。
でも、手作り市が始まる頃には雨もやんだみたい。室内なので、あまり外の様子はわからないです(笑)



最終日は、昨日とうってかわって、お客さんがたくさん来ます。そう言えば、昨年も最終日の方が人が多かった。木曽の人は出足が遅いのか?

しかしねぇ~ 大人過ぎるんですよね、お客さんが・・・


そもそも、このイベントに出展し始めたのは、音楽祭のお客さんがターゲット。でも、それらしい人はあまりいらっしゃいません。
地元のお爺ちゃん、お婆ちゃんが多い感じ。juconの作品には興味なし。


でも、年輩の方がみんな興味ないってこともないんですよ。中にはたま~に、興味を持ってくださる方もいて、お話しをする方もいました。


でも、たま~にですから、この日も気を失いかけ状態・・・


そこに現れたのが、陶工房「わ」の松尾さん。彼女がいつも僕を現実に引き戻してくれる(笑)


前日にイベント情報を教えてあげたら、それに申し込みしたって報告に来てくださいました。
で、彼女と話しているうちに、この日のピークじゃないかってくらいお客さんがいらっしゃった。




あれ? すっごくお客さんがいる瞬間を写真に撮ったつもりなんですが、いま見ると、それほどいないか?
前日までお客さんが少な過ぎて、感覚がおかしくなっている(笑)


しかし、けっきょくは、お客さんたち、juconの向いのブースに行っちゃいます。



今回、このエリアで人気だったのが、京都からいらっっしゃたステンドグラスで小物を作っているオジさんと、奈良からいらっしゃったアクセサリーのお姉さん。

お客さんのほとんどが、このどちらかでお買い物。木曽のお客さんには、やっぱり気軽に買える小物の方が人気みたいです。



juconは、売れるモノよりも、自分の納得したモノを持って行ったので、低価格のモノは、ほとんどありません。作風自体も一般ウケしそうもないもんね。この状況は想定内です。


想定内でも、あんまりおもしろい状況ではありませんが(笑)


そんなところに現れたのが、午前中の早い時間にお話しをした、ちょっと年輩の女性。あれ? 前日にもこんな状況があったか(笑)

その時に、作品に興味を持っていただいたので、「実は全然売れないんですよ~」って、現状をお話しをしたのを気になさってくださっていたのか、その女性「どうですか、売れました?」って戻って来てくださったんです。

「いや、さっぱりです」って言ったら、隣にいた若い女性と、「いい感じなのにね~」って(笑)
あっ、娘さんと一緒にまた来てくれたんだ~

どちらにお住まいかはわかりませんが、長野に別荘があるようで、木曽にはよくいらっしゃるそうです。
娘さんといろいろ話しながら、お母さんは、廃墟缶をチョイス。
お~ ありがとうございます! 今日こそ、全く売れないかなって思っていたんですが、お母さん、気に入ってくださったんですね~ こんな広いエリアのイベントなのに、戻って来てくれるなんて、最高にうれしいです!

で、お母さん、カンカン持って、一人でどこかに行っちゃって、娘さん一人がjuconのブースに。
あれ? もしかして、親子じゃない・・・

「えっと、お連れさんでした?」って聞いたら、全然知らない人ですって(笑)

けっきょく、娘さんのお客さんには、お買い物はしていただけませんでしたが、もしかしたら、その方のおかげで、お母さんお買い物してくれたのかもね。


とりあえず、この日もお買い物してくださった方がいたことに、ホッと一安心。


しかし、その後もM・M・H状態。
このままでは、気を失いそうだと思い、トイレに行って、ちょうど帰ってきた時、会場の入り口に、見憶えのあるお顔が!


えっ、なんで、ここにいるの???


ついに幻覚を見てしまった・・・


と、思うほどビックリ。




なんと、いつもクリマの会場でお会いするNさん。愛知県のお客様です。
えっと、愛知って遠いよな? 浜松も遠いんだから、愛知はもっと遠い?


前日のcb worksさんでもビックリしたのに、さらに遠くから来てくださるなんて!
Nさん、旦那様にご無理を言って、木曽まで連れて来てもらっちゃったそうです。
旦那様とは、初めてお会いしましたが、ちょっと渋めで、男の僕から見てもカッコいい方。奥さまのお願いをきいてあげちゃったんですね。


Nさんも、cb worksさん同様、このブログをよくご覧いただいているということで、新作がすごく気になっていたみたい。11月にはクリマに行くことが決まっていますが、それまで待ち切れなかった!?(笑)


で、一通り新作をご覧になって、最終的にアンティークラジオ・ティッシュボックスか、ピアノ型オルゴール、どちらにしようか悩まれた。



どちらも今回初お披露目の最新作、Nさん、ご自分では決められないようで旦那様とご相談。


ご夫婦でいらっしゃった場合って、どちらか一方が、作品に興味を持たれなければ、購入にはなかなか結び付かないので、ここでの旦那様のご意見は、とっても重要です(笑)


そして、注目の旦那様の一言は・・・








「両方買ったら、僕が買ってあげるよ」って。


キャ~ シビれる~ 僕が女性だったら、完璧に惚れちゃっています!

というか、こんなカッチョいい男にならないとなって、ちょっと反省までしちゃったりして(笑)


旦那さん、見た目だけでなく、中身もカッコよかった!



遠くから、わざわざ来ていただいたことに、本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。こんな奇跡みたいなことが2日も続いちゃって、もうしばらくはいいことないんじゃないのって思っちゃうくらい。


その後も大人過ぎるお客さんが多くて、再びM・M・H状況に突入。
その中には、レトルトなオッサンや、ネジカメのネジがなければ良いとか言うオッサン風な方々も多く含まれます(笑)


で、一人のオッサンがjuconの作品をご覧になっていたので、またしょうもないアドバイスを受けないよう、遠目で見ていたら、なんとなくその方に見憶えがあったんです。(ちょっと記憶力よくなってきたか?)


そのオジさん、昨年この会場でお会いしていて、僕が作ったウクレレに興味を持ってくれたんです。ご自分も若いころはバイオリンを作っていて、現在はこの辺りで、子ども用の木工品を作られている方。
バイオリンの話も、子ども用の木工品を作っていた話もすっかり忘れちゃっていましたが、ウクレレに興味を持ってもらったことは憶えていました。都合のいいことだけ憶えています(笑)

「昨年ウクレレのお話しをしましたね」って声をかけたら、オジさんも思い出してくれました。


で、今回はナベレレ持って行ったので、そちらを見てもらったあと、オジさん、顔見知りだったということでなのか、前に増して真剣にjuconの作品を見出した感じ。

で、新作の時計に興味深々。



オジさん、角刈りで、いかにも職人っぽいって感じなのに、こういうデザインに興味を示すって意外。


で、時計が本当に動くってわかった瞬間、「これ、ちょうだい」って。


えっ? 一瞬耳を疑いました。角刈りオジサンが、この時計を気に入ってくれた!
しかも、木工家の方ですよ。cb worksさんもそうでしたが、モノ作りされる方が、お金を出して買ってくれるってことは、すごいことじゃないですか!


これで、静岡、愛知、長野に足を向けて寝られなくなった。だいたい同じ方角でよかったですが(笑)


こだわった作品を気に入ってくださる方がいたのは本当にうれしいことです。こだわった分、お値段もそれなりなのに、みんな気持ちよく購入してくださりました。

イベントでは、たくさんの方に買っていただくことも大切かもしれませんが、印象に残らないような売り買いより、こだわって作ったモノを、お客さんとゆっくりお話ししながら買っていただく方が、僕はいいなって思っています。


このあと、昨年もお買い物してくださったという手仕事市のスタッフさんが、ネジカメを購入してくださいました。



今回、ほとんどのお客様が、顔見知りの方か、手仕事市の関係者さん。
純粋に、地元のお客さんがいらっしゃらないなぁ~っていうのがちょっと残念なんて思っていたら、最後の最後に木曽にお住まいのお客様が来てくださいました。

地元にお住まいですが、大人過ぎるお客様ではありません。若い女の子2人組。地元のお客様も初めてならば、若い女の子も初めて(笑)

プレゼント用にと、CDフレームを購入していただきました。



これまた、juconこだわりの自信作。
若い女の子にとって、プレゼントするにはちょっと高額かなとも思えるモノでしたが、きっと大切な方に送られるのでしょう。


地元の若い人にも、juconの作品を受け入れていただいたことで、木曽の手仕事市、最後までいい感じで終わることが出来ました。



このイベント、今年から主催者さんが変わったってことで、始まるまでは、やる気を感じられなかったんですが、実際には地元への広報活動は相当してくださったみたいです。最終日のお客さんが多かったのも、その成果でしょう。
ただし、実質上、初めてのイベント運営ということで、県外への広報活動がうまくいかなかったと。またウェブ関係の対応も出来なかったということでした。やる気を感じられなかったというのは、やる気が伝わらなかったと言い直してもいいのかもと思いました。

たまたまjuconのブースエリアに、広報担当の方がいらっしゃったので、今回感じたことをいろいろお話しさせていただき、来年はもっといいイベントにしたいとおっしゃっていただきました。そして「来年もよろしくお願いします」って言われちゃった(笑)
ってことは、また行かなくちゃいけない?本当は、今年で最後にするつもりだったんですけどね。
でも、来年は今回のような奇跡的なことは起こらないだろうから、もし参加するのならば、それなりに何か考えていかないと。


しかし、本当に期待していなかったイベントだけに、今回の結果には大満足です。
そして最近、イベントでお買い物してくれるお客様のほとんどが、このブログをご覧になっている方っていうことにビックリとともに感謝です!


このブログ、すごい頑張っているじゃん(笑)


今回、出会ったお客さまとも、このブログを通じて、また繋がっていられればと思います。
次回の出展は9月6・7日(土・日)のもみじクラフトです。

木曽からも、それほど遠くないので、ぜひ足をお運びいただければと思います!
って、木曽のお客様はお一組だけだった(笑)




http://www8.plala.or.jp/jucon





第7回 木曽の手仕事市・リポート(初日)

2014-08-25 07:56:47 | イベントリポート
木曽の手仕事市、今年で3回目の出展です。
このイベントに出展するようになったのは、木工界一の紳士、木香庵の新海さんからお誘いを受けたから。
新海さんとは、2008年に今はもうなくなってしまった八ヶ岳クラフトフェアで出会ったのが最初でした。作品全てが音楽関係のモノで、興味を持った僕の方から声をかけさせていただきました。

その新海さんが、「木曽の音楽祭の会場で行われるクラフトフェアがあるから、出展してみないか」と誘われたのが手仕事市に参加するキッカケです。
それまでクラフトフェアでは、音楽関係の作品はあまり売れてなかったので、このイベントに出展することにしたんです。新海さんもご自分のお客様を紹介してくださったりで、音楽関係の作品の売れ行きはまずまずな感じでした。
手作り市の主催者、唐津さんご夫妻にもjuconの作品を気に入っていただき、それ以来毎年参加させていただいているんです。


しかし、昨年から会場が木曽町の中に変わり、しかも今年は主催者まで変わっちゃった。
会場は木曽町全体で、広範囲に出展者が散らばります。クラフトフェアとしては異例なイベントです。街並みを散策しながら、手作り品を楽しむにはいいイベントですが、お目当ての作家さんを探すのは大変。




屋外の空き地に何店舗か集まっている場所もあれば、ポツンと一店舗だけのところも。



juconが出展した場所は室内。



このレインボーの建物の中。
外に3店舗、中はjuconを含めて6店舗。こんな感じの出展があちこちで。お客さんは広範囲を歩かなければいけないので、お天気にも左右されそうだし、屋内に引き込むのも大変。


中はこんな感じ。



juconは一番奥。スペースは3mx3mと、室内でこの広さはうれしい。

出展準備が終わった頃、朝一番で、ミスターダンディ新海さんが見に来てくださいました。
が、その後ほとんどお客さんがいらっしゃらない。たま~にいらっしゃるお客さんも、juconのブースは素通り。

あまりにもヒマ過ぎて、意識が遠のき、気を失ってしまいました・・・


現実の世界に引き戻してくれたのは、陶工房「わ」の松尾さん。
松尾さんとは、駒ヶ根の丹歩歩さんの紹介で知り合い、年に一度くらいイベントでお会いするかどうかなんですが、お会いすれば、いろいろお話しをしています。

松尾さんは、ちょっと離れた場所で出展していたんですが、「少しヒマになったから遊びに来た」って。
ということは忙しかった? こっちは、ヒマでヒマで気を失っていたというのに。


松尾さんと、しばらくお話ししたあと、どこかでお見かけしたような方がjuconのブースに。
しかし僕は、記憶力がほとんどないので、その方が本当にお会いしたことがあるのか確信を持てない。でも、けっこう見てくれているので、「どこかでお会いしましたっけ?」って聞いてみたら、先月の八ヶ岳クラフト市でお会いしたhobbitさんでした。

その時、廃墟を買うかどうか散々迷われて、けっきょく買わなかったというhobbitさん(笑) お買い物をしていただかなくても、その時お話しをしたので、なんとなく憶えていたのでしょう。
hobbitさんも、手作り市に来てみたら、たまたま見憶えのある僕がいたので、ブースに立ち寄ってくれたそうです。
今回も一通り廃墟を見てから、植物缶をお買い物していただきました! やっぱり廃墟はイマイチ?(笑)

このお客さんの少なさ、客層の違い、この日は誰もお買い物してくださる人がいないんじゃないかと思っていたので、本当によかった! 一つ売れたことで、ちょっとホッとしました。


その後、品の良い年配の女性が廃墟をお買い上げ。彼女、午前中の早い時間に、一度ブースに立ち寄ってくれたような気がします。廃墟って、地方の方には受け入れ難い作品だと思うんですが、このお客様は大阪から長野に移り住まわれたということでした。廃墟に興味を持たれる方は、都会的で大人の雰囲気の女性が多いです。

しかし、手作り市にいらっしゃるお客さんは、大人過ぎる方が多いです(笑)
ほとんどのお客さんが年輩の方で、juconには厳しい状況。やっぱり伝統工芸っぽいモノが好まれそうな客層です。



再び、ヒマな時間が流れ、気を失いかけそうになった時に、目を疑うような人がやって来ました。


えっ、なんで、ここにいるの???


その方はcb worksさん! 海辺百貨店やクリマでご一緒したことのある作家さん。今回出展しているわけではなく、純粋にお客様として、わざわざ浜松から息子さんと一緒にいらっしゃってくださいました。




cb worksさん、このブログをよくご覧くださっているようで、ラジオ・シリーズが気になって足を運んでくれたそうです。このM・M・H(メチャ・メチャ・ヒマ)状況の中で、まさかな人物の登場にビックリ。しかもですよ、ラジオ・シリーズを3つもお買い物してくださいました。

そう言えば、昨年の海辺百貨店で、やっぱり売り上げが伸びない中、お買い物をしてくれたのも彼でした。

しかし、うれしいですよね~ 同業者でもある彼が、遠くからわざわざ買い物しに来てくれるって。もう浜松の方には足を向けて寝られません(笑)


このあと、昨年までの主催者だった唐津さんご夫妻も、足を運んでくださって、お買い物していただいたり、スタッフの方にもお買い物をしていただきました。


けっきょく、初日のお客様は5組。そのうち4組の方は顔見知りの方だったり関係者の方だったり。初めてのお客様はお一人だけ。
それでも、もしかして売上げがないかもって思っていただけに、5組の方にお買い物していただけたんだから上出来です。本当に皆さま、ありがとうございました。


結果的には、最悪の事態は免れたのですが、全体的にお客さんの数も少ないし、もう知り合いも来ないだろうし、最終日厳しそう・・・

そんなことを思いながら、初日を終えたのですが、最終日にも、またまたサプライズが!


つづく




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