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jucon Solo Exhibitions
 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

作る楽しみ

2015-05-19 21:09:16 | Weblog


デザフェスに何万人のお客さんがいらっしゃったかはわかりませんが、juconでお買い物してくれるお客さんがあまりにも少なかったことにビックリ。
でも、これってもしかしたらスゴイことなんじゃないかと・・・


だって、こっちは売れるつもりで持って行っている作品が、ほとんど売れないんですよ。
一般ウケするような作品じゃないってことになりますよね?


わざと売れないようにするには、粗悪なモノや、不当な価格をつければいいと思うんですけど、僕はとってもいいモノ、適正な価格だと思っているモノが売れないってことは、それだけ作品が個性的なモノってことになりませんか?(笑)


僕はバイトもしないで、これ一本でやっています。この仕事で生活しています。
ということは、まるっきり需要がないってことでもないんですよね。生活するくらいは稼げているわけです。


たくさん売れるモノってのは、もう完成しちゃっていて、つまらないものなんじゃないのかな?
すごく使いやすくて、値段も手頃でって、そういうのを追求していったら、みんな似たような形になっちゃうでしょ。

そもそも、みんなが使っているモノなんて、おもしろくないと思いません?
あの人も、この人も、ユ○クロ着ているみたいな・・・
街で同じ服を着ている人に会うと恥ずかしくないですか?(笑)


それに僕が作っているモノは、生活必需品じゃないんだから、なおさらみんなと違った方がいいんじゃないのかな~
「あっ、あいつもjuconのだよ」って言うより、「えっ、juconの持っているんだ~」みたいな方がカッコよくない?


って思うと、あんまり売れないことも悪くないなって(笑)
制作活動が出来ないくらい売れないと困るけど、制作が続けていけるなら、それでもいいかなって。


もしですよ、スマホ・スタンドが当たり前のように売れちゃっていたら、沖縄の女性が朝一で買いに来てくれた時に感動しないと思うんですよね。売れないから、そういう出会いがとっても感動的になると思うんですよ。

滅多に売れないトランクケースの縦型カードスタンドを買ってくださる方がいるから、そのお客さんと意気投合して話しちゃんだと思うんですよね。 意気投合していたと思うのは僕だけか?(笑)

売れないから、売れた時に感動する。
だから、また作ろう、作りたいと思うんだと思います。


たくさん売れている人は、それが当たり前になっちゃって、そういう感動をだんだん忘れていっちゃって、いかに早くたくさん効率的に作るかばかり考えるようになって・・・ 作ることも楽しくなくなるんじゃないかな。
たくさん売れたことがないので、本当にそう考えるのかわかりませんが(笑)


まあ、同じモノ作りをしている人でも、どこに楽しみを見出しているかは人それぞれだと思うので、何が正しいってことはないと思いますけどね。


僕がもしバカバカ売れるモノを作っちゃったら、きっとしばらくすると、それを作らなくなる気がします。
作るモノ、作るモノ、バカバカ売れちゃったら、この仕事をやめちゃうかもしれません。


あんまり売れないから楽しいのかも(笑)



ゲームとかだって、簡単なモノはすぐに飽きちゃうし、難し過ぎてもやめちゃう。
今、僕の仕事はちょっと難しいゲームをやっている感覚かも。もう少し頑張れば次のステージに進めるって思えるから、続けているのかもしれません。
















なんてことを考えながら、今日はネジカメ作ってました。



これ、そこそこ売れるんですよね~


少しくらい売れるモノもないとね(笑)





http://www8.plala.or.jp/jucon