ルームランナーの話（８）

見事、復活したルームランナー。
新品で買ったわけでもなく、保証書もないのに、丁寧に対応してくださったスカイブルーさんのＲさん。

ちゃんと直ったことを報告するために、僕は翌日Ｒさんに電話をしました。


スカイウォーカーは中国製、Ｒさんも中国人。
正直、僕は今まで中国にあまりいいイメージを持っていませんでした。
だけど、外国語をちゃんと話せて、外国で仕事をしているＲさん。そして今回の親切な対応を肌で感じ、中国のイメージが変わりました。
というか、中国の全ての人が同じじゃないということですよね。真面目な人もいれば、そうでない人もいる。それは日本人でも同じです。
ある一部分だけを見て、それを全てだと思ってしまうのは良くないですね。



Ｒさんは、数あるルームランナーの中から、性能と価格を比較して、この機種を販売することにしたと教えてくれました。
コストパフォーマンスに優れた、このルームランナーは逆に安過ぎると思ってしまうほどのモノです。
それも、そういった苦労の中から選ばれたモノだということを知り、Ｒさんたちの努力を感じることで、よけいにこのマシーンに愛着が出ます。
ルームランナーを使う度に、Ｒさんのことを思い浮かべます。
これって、とても大事なことで、僕の作品もそうあって欲しいと思っていつも制作しています。



日本で働くのは大変じゃないかと尋ねたところ、Ｒさんは会社の人はみんないい人で、働くのが楽しいとおっしゃっていました。
なんか、とってもいい会社なんだな～と感じました。
自分も商売をやっていて、知名度はないし信用もない、そんな中でいいモノを作って売ろうとする大変さを感じているだけに、Ｒさんのお話しを聞けたのは、とてもよかったなって！僕も海外で活躍できるくらい英語も頑張ろうと思えたし(笑)

おそらく大手の会社だったら信用はあるかもしれないけれど、保証書もないこんな問い合わせに、これほど丁寧に対応してくれなかったのでは？　
大きな会社には大きな会社なりの、小さな会社には小さな会社なりのいいところがあるんですよね。
ブランド志向の強い人が多いとは思いますが、会社の大小や、知名度に関わらず、本当にいいモノを作ったり売ったりしている人は、たくさんいるはずです。
価格やブランドだけで、判断するのではなく、良いモノを見抜ける自分の目を持って選んでいけば、そこには新たな素敵な出会いがあるはずです！

おそらく、juconの作品を気に入ってくださっている方は、そういう目を持たれいる方々なのでしょう。
そういう人たちに支えていただいているから、僕もjuconを続けられているんだと感じます。

こういうことを再度確認出来たことは、今回のことがあったから。
16,000円もしたルームランナーは、けっきょくそれ以上の価値のあるモノになったんじゃないかと思います。



終わり



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