モノ作りはなぞなぞだ！？

丈夫で使い勝手がよくて、安いモノ

この３つを満たす事は非常に難しいです。
丈夫でいいモノは、どうしても安くは出来ません。

なので、そんなモノは滅多に生み出せないです・・・


しかし、多くのお客さんは、そういうモノを欲しがっていると思います。
その３つをクリアしたモノってのは、すでに世間にいっぱい出回っているスタンダードなモノなのでしょう。


おそらく、その1つか２つは無視をして、モノ作りをしている人が、面白いモノを作れるのかもしれません。
その何かが足りないから、逆にオリジナリティがあったり、個性的だったりして、魅力的に思えるんじゃないでしょうか？

まあ、中にはその３つをクリアして、新たなモノを生み出す天才もいるでしょうが・・・


しかし、実際に売れるモノは、個性的なモノよりも、そういう便利で安いモノなのでしょう。



今回、Green Grainさんからご相談を受けたテープカッター。
予算がけっこう厳しいので、これまでのような作り方ではダメ。
コストを掛けないためには、今までにないシンプルな作り方にしないと・・・

ない知恵を必死に縛りだして試作したのがコレ。



一見、普通そうですが、部材は前板と側板２枚と心棒だけ。



非常にシンプルな構造にしてみました。
これなら、材料も少量でいいし、加工の手間も最小限で済みます。
ということは、価格も安く出来ます。



しかし・・・

これにはＯＫが出ませんでした。
理由は、強度が不安ということと、心棒が簡単に外れてしまうということでした。
強度的には、普通に使っていれば問題がないと思うのですが、見た目に不安と言われると、その通りだと思います。
また、心棒の部分の加工は一番手間のかかるところで、ここを簡単にしたことで、価格を安く出来ると思ったのですが、簡単にすれば、外れやすいですね（笑）

というわけで、見た目にはしっかりしていて、心棒も外れにくいモノを作らないといけません。


Green Grainさんは、ご自分でもモノ作りをされるので、その上予算はそのままとは言いません。少し高くなってもいいから、その条件を満たしたモノを作って欲しいとのことでした。

なので、また一から考え直しです。
新しいアイディアを出すのは苦痛でもあり、楽しくもあります。
でも、いろんな制約があるから、逆に考えやすいのかもしれません。制約はモノ作りのヒントなのかも！
逆に、お金はいくらでも出すから、全く新しいテープカッターを作れと言われても、そっちの方が難しいかもです（笑）


今回のテープカッター、Green GrainさんではＮＧでも、僕的にはＯＫなので、この作り方は使えると思っています。（昨日紹介したテープカッターはこの作り方です）
ただ、今回作ったこのテープカッターは、あまりにもカントリーチックな感じですので、juconの作品としてはちょっとな？って・・・
思うけど、せっかく作ったし、ミンネにでも出してみようかな？（笑）







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