僕が初めて「フレンチ」と出会ったのは高校1年生の時でした。
隣のクラスのA子ちゃんは、笑顔の可愛いポッチャリとした女の子。
どうして、隣のクラスの女の子と仲良くなったのかは忘れてしまいましたが、ぼくはA子ちゃんと映画を観に行くことになったんです。女の子と二人っきりで映画を観に行くのは、その時が初めて。
記念すべき映画は「クレイマー・クレイマー」。ストリーは忘れてしまいましたが、たしか泣ける話でした。A子ちゃんに泣いていることがバレないようにするのが大変でした(笑)
そんな想い出深い映画の中で、僕はフレンチ・トーストという食べ物を初めて知ったのです。
ナポリタンと、ピザ・トーストくらいしか知らなかった僕にとって、フレンチ・トーストというのは衝撃的な食べ物でした。
映画を観てから、僕はフレンチ・トーストを何回も作りました。その味は、A子ちゃんと初めて映画を観に行った時のように、甘くてやわらかく、口の中いっぱいに幸せが広がるような、今まで経験したことのない感覚でした。
そして僕はフレンチ・トーストが気に入ってしまったように、A子ちゃんのことも好きになってしまったようです。
しかし、A子ちゃんには、他校に彼がいたんです・・・
そのことを知った僕は、A子ちゃんと距離を置くようになり、しだいに話もしなくなってしまいました。まだ、僕が初心だった頃のお話です(笑)
そんなことがあったもんだから、僕は「フレンチ」と聞くと、今でもA子ちゃんを思い出すんです。
というか、僕と「フレンチ」の接点はそれくらいしかなく、もちろんフランスに行ったこともありません。
しかし、今回のオーダー品は「フレンチっぽく仕上げて」というものでした。
ゲッ! フレンチっぽいってどんな?
なんとなくイメージ出来るような気がしますが、そのイメージがお客様のイメージと一致しているのかわかりません。
何度かやりとりをして、それとなくわかったような気がして制作したんですけど、どうかな~?
フレンチぽさがわかってないので、これがお客様のご希望の感じに仕上がっているか、よくわかりません。
でも、やりとりした感じでは、こんなだと思うんですけどね。
まあ、和風にも中華風になってない(笑)
フレンチって、やっぱりオシャレなイメージですよね。
オシャレって、ほら、使う人や使う場所で、同じモノがオシャレになったり、ダサかったりするじゃないですか。
例えば、すごい素敵な服でも、マネキンが着ているとカッコよく見えるのに、自分で着たらダサかったとか(笑)
家具もきっと一緒で、同じ家具でも、使う方のセンスや場所で変わると思うんですよね。
って、お客様にプレッシャーかけてる?(笑)
こんな感じで、オーダー品って作るのが大変なんですよね。
っていうか、僕がもっと勉強しないといけないのかな(笑)
このテーブル、お客様に気に入っていただければいいんですけどね。
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