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船場吉兆、組織的偽装認める 

2007-12-10 20:19:28 | 事件・事故
 消費期限などの日付偽装や但馬牛などの産地偽装を、現場の社員やパート従業員たちのせいにして、直接の責任をつい最近まで認めてこなかった
「船場吉兆」が、ようやく「組織的偽装」認めた という。


会見で頭を下げる船場吉兆の
湯木喜久郎取締役(右)と
佐知子取締役
  =10日午前10時すぎ、京都市上京区で

 農林水産省近畿農政局に提出した「改善報告書」の中で、会社の責任を全面的に認める報告したもの。

 これで、責任を擦り付けられ、その上船場吉兆の社長や経営陣から『ウソツキ』呼ばわりまでされたパート従業員たちの主張が正しかったことが明確になった。
 そうは言っても、これらパート従業員たちの気持ちがこれでスッキリと治まるものではないと思う。
 傷付けられた心は、そう簡単に癒せるものではない。
 船場吉兆の社長の責任は極めて重いと言わなければならない。

<余談>
 NHKニュースを見ていたら、記者会見で記者から「従業員が勝手にやったと断言したあの記者会見は何だったのか(要旨)?」と問われ、
「間違いでした。申し訳ありません」と言った後
「記者会見は初めてだったので頭が真っ白になって・・・(云々)」などと弁解していたが、その言い訳の内容を横から小声で指南する声がはっきり聞えていた。

 白髪頭の『おぼっちゃま』経営者が、創業者の娘(女将)である取締役(白髪頭の母親)の言うがまま頭が上がらない様子がありありとしていた。
 要するにこの偽装を率先して指示したという経営者は、「無能な三代目お馬鹿」であったことを記者会見を通じて世界中に発信してしまった訳である。

 その「頭が真っ白になって」発言した「従業員が勝手にやったこと」(要旨)の部分も再び放映されていたが、とても「真っ白」というものではなく、意識的に従業員を犯人に仕立て上げる「真っ黒」なものである(悪意に満ちたものである)ことは明白である。

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船場吉兆 改善報告書 不正表示は計45品目 社長ら3取締役辞任発表(産経新聞) - goo ニュース
役員の責任認める=ラベル張り替え10年前から-食品偽装で船場吉兆が報告書 (時事通信) - goo ニュース
期限改竄30商品 船場吉兆本店、社長長男辞任へ(産経新聞) - goo ニュース

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船場吉兆、組織的偽装認める
   物販部門「当面撤退」

            朝日新聞 2007年12月10日12時13分

 高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区、湯木正徳社長)による牛肉商品や菓子、総菜の不正表示問題で、同社は10日、会社の責任を全面的に認める改善報告書を農林水産省近畿農政局に提出した。同省によると、問題の商品は44になる。発端となった福岡市の店舗での賞味・消費期限改ざんについては、正徳社長の次男の尚治取締役が「指示したと言わざるを得ない」と認めた。牛肉偽装は長男の喜久郎取締役の主導を認め、提出後の会見で、社内からの偽装の指摘を無視するなど不正が会社ぐるみだったことも明かした。

 報告書によると、賞味・消費期限の改ざんは約10年前から続いていた。正徳社長と尚治氏に加え、喜久郎氏も取締役を辞任し、社外取締役を招くことを検討するという。

 改善報告書によると、福岡市の店舗での期限改ざん問題では、九州地区統括取締役の尚治氏が「欠品、破棄に対して現場担当者に厳しい態度を取り、(期限改ざんを)せざるを得ない状況に陥らせた」と明記。改ざんが実質的に尚治氏の指示だったことを認めた。

 「パート従業員の独断」としたこれまでの主張を一転させ、尚治氏の関与・責任を認めた。会見では、偽った賞味・消費期限ラベルの張り方などを記したマニュアルが存在することも明かした。

 「但馬牛」「三田牛」と銘打った商品に九州産の牛肉を使っていた産地偽装では、「03年から大量の肉が必要になり、九州産を使用することになった」と説明。今年3月以降は但馬牛を一切使用していなかった。

 同社は偽装の原因について、「社員が仕切っていた」と主張していたが、報告書では正徳社長と喜久郎氏らが「法令違反になるとの十分な認識を持たず放置した」とし、仕入れ担当の喜久郎氏がラベル張り替えを主導していたことを認めた。会見で喜久郎氏は、従業員から偽装について指摘を複数回受けたが、「聞き流していた」と無視していたことも明かした。

 国産ブロイラーを使った商品に「地鶏」と表示していた品種偽装については、正徳社長と喜久郎氏が、地鶏とブロイラーの違いについて認識を欠いていたと釈明した。

 このほか、「高砂 穴子山椒(さんしょう)煮」と記載したつくだ煮の穴子は、名産地の兵庫県高砂市産ではなく他地域産▽「風流 吉兆明太子(めんたいこ)」や瓶詰など、冷凍保存やつくり置きのほぼ全商品で、製造日・解凍日を起点とすべき賞味期限を、出荷日や販売日を起点として表示していた――など、農水省から指摘された以外にも不正・不適切な表示があった。同社で日本農林規格(JAS)法の対象となる約60商品のうち、不正表示は44商品にのぼる。

 問題を起こした物販部門からは「当面撤退」し、洋菓子は廃止する。すでに辞意を表明している正徳社長、尚治氏とあわせ現取締役4人中3人が退任、正徳社長の妻の佐知子氏は留任する。

船場吉兆、組織的偽装認める 物販部門「当面撤退」(朝日新聞) - goo ニュース