秋田小1児童殺害事件-85
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今回も何も物的証拠は開示されなかったようだ。
豪憲君の父母が、心情を訴えただけに終わったようだ。
父母は、警察の初動捜査に当初疑問を感じ、厳しく批判していたが、
今は、これを被疑者・畠山鈴香さんが『真犯人』と断定することで、
怒りの方向を容疑者に向けている。
警察の「初動捜査の不備」と言う失点を覆い隠す戦術にまんまと乗せられてしまった。
当ブログの、このシリーズや「さきがけ On The Web」の特集の始めの方を見ていただいたら解るが、警察の初動捜査の間抜けさは、とてもひどいものであった。
豪憲君の父は、畠山鈴香さんの子ども彩香ちゃんが遺体で発見されたときに捜査をきちんとやっていれば、「豪憲君の死」は、なかったはずだ、と警察に質問状まで出した経緯がある。
豪憲君の父は、その頃は畠山鈴香さんが真犯人であると断定はしていなかったように見受けられる。
しかし、今や、「畠山鈴香被告は死刑にするしかない」という立場になってしまっている。
警察・検察の作戦勝ちとでも言えようか!
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さきがけ On The Web より引用
2007/12/13 08:31 更新
12日に秋田地裁で開かれた藤里町連続児童殺害事件の公判での、畠山鈴香被告(34)への被告人質問の要旨は次の通り。
【弁護側】
—精神鑑定医に提出した日記に「豪憲君のことは反省しているが、彩香に比べて罪悪感はほとんどない」と書いたのはなぜか。
「どうしても彩香のことが頭にあり、豪憲君に申し訳ないという気持ちを持っていたが、彩香に対する(気持ちの)方がどうしても強くて…。申し訳ありません」
—日記にある言葉は本心か。
「いいえ、勢いで書いてしまったものです」
—死刑になりたくて書いたのか。
「それもあります」
—命で償いたいという気持ちに変化はないか。
「ありません」
—精神鑑定医は命で償うことを自殺願望の延長ではないかと指摘しているが。
「違います。自殺じゃなくて。うまく言えませんが」
—あなたは日記に「死んだ方が楽だ」とも書いている。逃げているだけではないか。
「そう取られても仕方がないが、あまりにも小さな子どもに対してひきょうな振る舞いをした。それを償うにはやはり命で償う…。すみません」
—償いの方法が思いつかないと思うが、それを考えるのも償いではないか。放棄していいのか。
「自分でもどうしていいのか分からない。たくさんの人を巻き添えにして。私は何をしたらいいんでしょう」
—だからそれをずっと考えませんか。
「生きている間、考え続けます」
【検察側】
—日記で「(豪憲君が亡くなっても米山さんには)まだ2人子どもがいる。何で両親が怒っているのか分からない」と書いているが、あなたに複数の子どもがいたら、彩香ちゃんが死んでも構わないのか。
「後になって読み返したら、何てひどいことを書いたんだと思った。彩香も豪憲君も一人しかいない。本当に申し訳ないことを書きました」
—豪憲君の両親は「どうして豪憲を殺したのかあなたの口から聞きたい」と言っていたが、都合の悪いことを聞かれると黙る。反省していないのではないか。
「そう受け取られても仕方ありません」
—なぜ豪憲君の両親に対して「まだ2人子どもがいる」などと書いたのか。
「…(沈黙)」
—10月23日の日記に「被告人質問の練習で大変」とも書いている。被告人質問で「命で償う」と述べた時期(10月31日)に書いているから真意が分からない。
「…(沈黙)」
—豪憲君の両親を悲しませておいて、今やっていることは弁解ではないか。
「…(沈黙)」
—日記を読んだとき、豪憲君のお母さんは泣き崩れたんですよ。
「…(沈黙)」
—あなたもさっき涙をふいていたが、その比ではない。あなたが泣いたのはこんなに自分に都合の良くないことが初めて出てきたからではないか。
「…(沈黙)」
第5回被告人質問要旨 藤里連続児童殺害
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秋田小1児童殺害事件-85
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【関連記事】
「心に大きな穴」豪憲君の母、証言台に(朝日新聞) - goo ニュース
連続児童殺害 豪憲君の父「死刑望む」 秋田地裁公判で証言(産経新聞) - goo ニュース
「やはり命で償う」と畠山被告=豪憲君母も死刑求める-連続児童殺害・秋田地裁 (時事通信) - goo ニュース
「豪憲を返して」と母親 畠山鈴香被告公判で訴え(共同通信) - goo ニュース
「死刑を」豪憲君の父が胸中証言、秋田連続児童殺害で公判(読売新聞) - goo ニュース
悲痛な叫び法廷に響く 連続児童殺害・証人尋問ほぼ終了 河北新報ニュース 2007年12月13日木曜日
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今回も何も物的証拠は開示されなかったようだ。
豪憲君の父母が、心情を訴えただけに終わったようだ。
父母は、警察の初動捜査に当初疑問を感じ、厳しく批判していたが、
今は、これを被疑者・畠山鈴香さんが『真犯人』と断定することで、
怒りの方向を容疑者に向けている。
警察の「初動捜査の不備」と言う失点を覆い隠す戦術にまんまと乗せられてしまった。
当ブログの、このシリーズや「さきがけ On The Web」の特集の始めの方を見ていただいたら解るが、警察の初動捜査の間抜けさは、とてもひどいものであった。
豪憲君の父は、畠山鈴香さんの子ども彩香ちゃんが遺体で発見されたときに捜査をきちんとやっていれば、「豪憲君の死」は、なかったはずだ、と警察に質問状まで出した経緯がある。
豪憲君の父は、その頃は畠山鈴香さんが真犯人であると断定はしていなかったように見受けられる。
しかし、今や、「畠山鈴香被告は死刑にするしかない」という立場になってしまっている。
警察・検察の作戦勝ちとでも言えようか!
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さきがけ On The Web より引用
2007/12/13 08:31 更新
12日に秋田地裁で開かれた藤里町連続児童殺害事件の公判での、畠山鈴香被告(34)への被告人質問の要旨は次の通り。
【弁護側】
—精神鑑定医に提出した日記に「豪憲君のことは反省しているが、彩香に比べて罪悪感はほとんどない」と書いたのはなぜか。
「どうしても彩香のことが頭にあり、豪憲君に申し訳ないという気持ちを持っていたが、彩香に対する(気持ちの)方がどうしても強くて…。申し訳ありません」
—日記にある言葉は本心か。
「いいえ、勢いで書いてしまったものです」
—死刑になりたくて書いたのか。
「それもあります」
—命で償いたいという気持ちに変化はないか。
「ありません」
—精神鑑定医は命で償うことを自殺願望の延長ではないかと指摘しているが。
「違います。自殺じゃなくて。うまく言えませんが」
—あなたは日記に「死んだ方が楽だ」とも書いている。逃げているだけではないか。
「そう取られても仕方がないが、あまりにも小さな子どもに対してひきょうな振る舞いをした。それを償うにはやはり命で償う…。すみません」
—償いの方法が思いつかないと思うが、それを考えるのも償いではないか。放棄していいのか。
「自分でもどうしていいのか分からない。たくさんの人を巻き添えにして。私は何をしたらいいんでしょう」
—だからそれをずっと考えませんか。
「生きている間、考え続けます」
【検察側】
—日記で「(豪憲君が亡くなっても米山さんには)まだ2人子どもがいる。何で両親が怒っているのか分からない」と書いているが、あなたに複数の子どもがいたら、彩香ちゃんが死んでも構わないのか。
「後になって読み返したら、何てひどいことを書いたんだと思った。彩香も豪憲君も一人しかいない。本当に申し訳ないことを書きました」
—豪憲君の両親は「どうして豪憲を殺したのかあなたの口から聞きたい」と言っていたが、都合の悪いことを聞かれると黙る。反省していないのではないか。
「そう受け取られても仕方ありません」
—なぜ豪憲君の両親に対して「まだ2人子どもがいる」などと書いたのか。
「…(沈黙)」
—10月23日の日記に「被告人質問の練習で大変」とも書いている。被告人質問で「命で償う」と述べた時期(10月31日)に書いているから真意が分からない。
「…(沈黙)」
—豪憲君の両親を悲しませておいて、今やっていることは弁解ではないか。
「…(沈黙)」
—日記を読んだとき、豪憲君のお母さんは泣き崩れたんですよ。
「…(沈黙)」
—あなたもさっき涙をふいていたが、その比ではない。あなたが泣いたのはこんなに自分に都合の良くないことが初めて出てきたからではないか。
「…(沈黙)」
第5回被告人質問要旨 藤里連続児童殺害
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