引続き、ころころ変わる防衛省・自衛隊の弁明に、マスコミも厳しい目を向けている。
産経新聞(Web版)でさえ、詳しく論じていた。
迷走防衛省…危機管理のプロなのに (産経新聞) - goo ニュース
その中で、航海長を防衛省に移送したヘリは、本土から派遣したヘリではなくて、行方不明者の捜索活動を行うはずの「あたご」に搭載のヘリであることが判明した
と報じている。
行方不明者の初動の捜索という重要任務を放棄させて、口裏合わせのために幹部を移送した訳である。
とんでもないことだ。
なお、この産経新聞記事では、『見張り員』が上官に報告しなかったミスが『考えられないミス』ということに注目して識者にコメントさせているが、
私(当ブログ管理者)は事実は逆で「見張り員は報告したが当直士官が、その情報の重要さを認識せずに握りつぶした」のが真相だと推察している。
その産経の記事でも最後に、
企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏の分析として
(1)「知らんと言え」と言われた
船場吉兆での偽装事件との類似点を指摘した。
と書かれている。
共同通信配信の、下の写真では、いみじくもヘリが飛び立とうとしている目と鼻の先に真っ二つに切断されて転覆した「清徳丸」が写っている。
自衛隊の国民の命より身内の犯罪隠しに熱心な姿勢を象徴的に示している。
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ここまでは、当ブログの見解である。以下は引用。
捜索ヘリで航海長移送 : ヘリと「清徳丸」(矢印)(共同通信)
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この産経新聞記事(Web版)を引用します。
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迷走防衛省…危機管理のプロなのに
2008年3月1日(土)16:59
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」との衝突事故で防衛省が迷走を続けている。
事故原因は、見張り員と当直要員との情報伝達の不備という「危機管理のプロ」であるべき海上自衛隊の最新鋭護衛艦で起きた信じられない人為的ミスとの見方が強い。
その後の対応でも公表遅れや、海上保安庁に無断で航海長を聴取していたことが明らかになった。
危機管理や海事の専門家は、今回の事故と防衛省の対応をどう見たのか。
◆気の緩み
「見張り員は本来、自分に与えられたエリアの範囲で見えたものをすべて報告するよう訓練されている。『この位置では危険でない』などと自分で勝手に判断してはいけない」
海洋安全保障が専門の金田秀昭・岡崎研究所理事は、
事故12分前に清徳丸のものとみられる赤灯を視認したにもかかわらず、当直士官やレーダー員に情報を伝えていなかった見張り員の行動を疑問視する。なぜ、見張り員は報告しなかったのか。
事故が起きたのは夜明け前の午前4時の当直交代直後。生理学的に注意力が散漫になる時間帯とされる。さらに、あたごは、約4カ月の米ハワイ沖での対空ミサイル発射試験を終え日本に帰国する直前だった。
航行の安全に詳しい日本財団広報チームリーダーの山田吉彦氏は
「午前4時交代の当直は睡眠時間も少なく一番厳しいとされている。
厳しい訓練を終え入港間近となった安堵(あんど)感が事故の一因になった感は否めない」と指摘。
上陸間際で緊張感を欠いたり、当直交代の際の申し送りの不十分さなどいくつもの要因が重なった末の事故とみる。
◆耳貸さず?
唯我独尊。海自の体質を端的に示す言葉として防衛省内で揶揄(やゆ)される。防衛省幹部は「海自は最も保守的で他人の批判に耳を貸さないところがある」と解説する。
漁船の灯火を最初に視認したのは衝突の「2分前」ではなく「12分前」だったとの情報を海自は約20時間公表しなかったが、過去にも同様のことが行われていた。
なだしお事故(昭和63年)では航泊日誌や海図の改竄(かいざん)、インド洋給油活動では給油量の間違いを把握しながら放置していた。そして捜査権のある海保に無断であたごの航海長を聴取していたことも判明。隠蔽(いんぺい)を意図していたともとられかねない行為だ。
しかし、増田好平事務次官は27日の記者会見で聴取内容は「記憶にない」「覚えていない」と繰り返すだけだった。
こうした対応について、企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は
3つの要因が考えられるという。
(1)「知らんと言え」と言われた
(2)頭が真っ白になった
(3)とぼけている
-の3点で、(1)(2)は船場吉兆で(3)がミートホープの対応だ-と一連の偽装事件との類似点を指摘した。
その上で「危機管理のプロである防衛省・海自がこうした会社と同じであると国民はみる。正確な情報を出さないと、『本当に国防を任せていいのか』と国民の信頼を損ねかねない」と話す。
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海自ヘリ 「捜索」より聴取優先 2008年3月2日(日)「しんぶん赤旗」
当日のヘリの動きのタイムテーブル付き!
航海長、捜索中のヘリで移送…防衛省が事故当日聴取(読売新聞) - goo ニュース
捜索ヘリで航海長移送 イージス艦事故で防衛省(共同通信) - goo ニュース
イージス艦事故 航海長聴取 救助ヘリで移送 組織優先に批判も(産経新聞) - goo ニュース
石破氏、登庁は事故3時間後 初動に遅れ(共同通信) - goo ニュース
イージス艦衝突 登庁、発生3時間後 石破防衛相 一報受け1時間半(北海道新聞) - goo ニュース
産経新聞(Web版)でさえ、詳しく論じていた。
迷走防衛省…危機管理のプロなのに (産経新聞) - goo ニュース
その中で、航海長を防衛省に移送したヘリは、本土から派遣したヘリではなくて、行方不明者の捜索活動を行うはずの「あたご」に搭載のヘリであることが判明した
と報じている。
行方不明者の初動の捜索という重要任務を放棄させて、口裏合わせのために幹部を移送した訳である。
とんでもないことだ。
なお、この産経新聞記事では、『見張り員』が上官に報告しなかったミスが『考えられないミス』ということに注目して識者にコメントさせているが、
私(当ブログ管理者)は事実は逆で「見張り員は報告したが当直士官が、その情報の重要さを認識せずに握りつぶした」のが真相だと推察している。
その産経の記事でも最後に、
企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏の分析として
(1)「知らんと言え」と言われた
船場吉兆での偽装事件との類似点を指摘した。
と書かれている。
船場吉兆の事件 では、経営者が指示して行った偽装を、「現場担当者が勝手にやったことで全く知りませんでした」と弁明して、その無責任さが世論の糾弾にあった。
幹部の責任を部下に押し着せるような組織がまともな組織であるはずが無い。
共同通信配信の、下の写真では、いみじくもヘリが飛び立とうとしている目と鼻の先に真っ二つに切断されて転覆した「清徳丸」が写っている。
自衛隊の国民の命より身内の犯罪隠しに熱心な姿勢を象徴的に示している。
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ここまでは、当ブログの見解である。以下は引用。
捜索ヘリで航海長移送 : ヘリと「清徳丸」(矢印)(共同通信)
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この産経新聞記事(Web版)を引用します。
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迷走防衛省…危機管理のプロなのに
2008年3月1日(土)16:59
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」との衝突事故で防衛省が迷走を続けている。
事故原因は、見張り員と当直要員との情報伝達の不備という「危機管理のプロ」であるべき海上自衛隊の最新鋭護衛艦で起きた信じられない人為的ミスとの見方が強い。
その後の対応でも公表遅れや、海上保安庁に無断で航海長を聴取していたことが明らかになった。
危機管理や海事の専門家は、今回の事故と防衛省の対応をどう見たのか。
◆気の緩み
「見張り員は本来、自分に与えられたエリアの範囲で見えたものをすべて報告するよう訓練されている。『この位置では危険でない』などと自分で勝手に判断してはいけない」
海洋安全保障が専門の金田秀昭・岡崎研究所理事は、
事故12分前に清徳丸のものとみられる赤灯を視認したにもかかわらず、当直士官やレーダー員に情報を伝えていなかった見張り員の行動を疑問視する。なぜ、見張り員は報告しなかったのか。
事故が起きたのは夜明け前の午前4時の当直交代直後。生理学的に注意力が散漫になる時間帯とされる。さらに、あたごは、約4カ月の米ハワイ沖での対空ミサイル発射試験を終え日本に帰国する直前だった。
航行の安全に詳しい日本財団広報チームリーダーの山田吉彦氏は
「午前4時交代の当直は睡眠時間も少なく一番厳しいとされている。
厳しい訓練を終え入港間近となった安堵(あんど)感が事故の一因になった感は否めない」と指摘。
上陸間際で緊張感を欠いたり、当直交代の際の申し送りの不十分さなどいくつもの要因が重なった末の事故とみる。
◆耳貸さず?
唯我独尊。海自の体質を端的に示す言葉として防衛省内で揶揄(やゆ)される。防衛省幹部は「海自は最も保守的で他人の批判に耳を貸さないところがある」と解説する。
漁船の灯火を最初に視認したのは衝突の「2分前」ではなく「12分前」だったとの情報を海自は約20時間公表しなかったが、過去にも同様のことが行われていた。
なだしお事故(昭和63年)では航泊日誌や海図の改竄(かいざん)、インド洋給油活動では給油量の間違いを把握しながら放置していた。そして捜査権のある海保に無断であたごの航海長を聴取していたことも判明。隠蔽(いんぺい)を意図していたともとられかねない行為だ。
しかし、増田好平事務次官は27日の記者会見で聴取内容は「記憶にない」「覚えていない」と繰り返すだけだった。
こうした対応について、企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は
3つの要因が考えられるという。
(1)「知らんと言え」と言われた
(2)頭が真っ白になった
(3)とぼけている
-の3点で、(1)(2)は船場吉兆で(3)がミートホープの対応だ-と一連の偽装事件との類似点を指摘した。
その上で「危機管理のプロである防衛省・海自がこうした会社と同じであると国民はみる。正確な情報を出さないと、『本当に国防を任せていいのか』と国民の信頼を損ねかねない」と話す。
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海自ヘリ 「捜索」より聴取優先 2008年3月2日(日)「しんぶん赤旗」
当日のヘリの動きのタイムテーブル付き!
航海長、捜索中のヘリで移送…防衛省が事故当日聴取(読売新聞) - goo ニュース
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