JUNSKY blog 2015

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米国・クリントン国務長官は日本を踏み越えた

2010-05-22 19:18:01 | 国際関係
2010年5月22日(土)

 アメリカのクリントン国務長官が昨日来日して日本政府と会談したようだが、日本滞在は4時間ほどだったようで、駆け足で中国に飛んでいってしまった。

 いまや、日本の民主党政府はアメリカにとってあまり重要なパートナーでは無いらしい。

 中国共産党政府の方が、よほど重要な位置づけを与えられているようだ。

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 一方で、大型連休にNPT再検討会議に参加のため訪米した日本共産党の志位委員長を中心とする訪米団は、米国政府や下院議員とも会談を行い、大きな成果をあげたと言う。
 訪米報告会のインターネット映像によると、日本を離れる瞬間まで、米国政府関係者などと殆どアポイントの取れていない状態であったが、「当たって砕けろ!」精神で訪米し、「今日の日程をこなしながら明日のアポイントを取ると言う綱渡り的な状態だった」とのこと。

 それでも、
① 原爆の惨禍を蒙った唯一の国として核兵器廃絶の思いと行動について
② 米軍基地は移転条件無しの撤退しか無い
という二つの重要事項について、米国政府や下院議員そして全米法律家協会
など多くの人々に伝えることができたとのこと。

日本政府のあいまいな対応では事態は絶対に打開できないことがはっきりした。


日本共産党 アメリカ訪問報告会(前半)


日本共産党 アメリカ訪問報告会(後半)



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         (写真は共同通信より)

普天間移設、5月末決着向けた努力を確認
 日米外相会談
 


      2010年5月22日(土)03:23 朝日新聞 

 クリントン米国務長官が21日来日し、鳩山由紀夫首相、岡田克也外相とそれぞれ会談した。両外相は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、鳩山政権が掲げる5月末の決着に向けて努力することを確認。岡田氏は会談後の共同記者会見で、「日米間で大きな方向性を見いだしたい」と述べた。

 鳩山首相は官邸で約20分間クリントン氏と会い、「5月末までにしっかりとした合意をするということで最終的な調整を行っている」と説明。会談後、記者団に「私はもともと『5月末までに合意に至るために全力を尽くす』と言ってきた。長官も、その考えのもとで努力していただいている」と述べた。

 一方、クリントン氏は共同会見で「運用上有効で、政治的に持続可能な解決を両政府は追求している」などと繰り返し、日米合意には地元の理解が不可欠との従来の米政府の立場を強調した。ただ、日本政府の調整が難航する地元に配慮し、「基地のある地域社会へのインパクト(影響)を最小限にとどめたい」とも述べた。

 これに対し、岡田氏は日米間で方向性についての合意が得られれば、「その方向性について沖縄の皆様に理解が得られるように政府としてしっかり努力したい」とした。また、その後の定例会見では「現状を見ると、沖縄県民の皆さんの理解が直ちに得られる状況にないということははっきりしている」との認識を示した。

 一方、韓国軍哨戒艦の沈没事件では、北朝鮮の魚雷が原因とする国際調査の結果を受けて日米の連携を確認。クリントン氏は会見で「日本国民も北朝鮮の攻撃の脅威にさらされている」と指摘した。イランの核疑惑では、イランがウラン濃縮を継続していることから「懸念すべき状況に変わりがない」との認識で一致した。
 


日米外相会談 現行案軸に「普天間」合意急げ(読売新聞) - goo ニュース

日米外相会談 普天間で米側「移設先の理解が不可欠」(朝日新聞) - goo ニュース

普天間、現計画軸と米国務長官 岡田外相と会談(共同通信) - goo ニュース

“タレント”候補擁立で政党のテイタラク

2010-05-22 14:13:17 | 選挙
2010年5月22日

かつては、自民党の『お家芸』だった“タレント”候補の擁立を
民主党や乱立する“新党”もマネをし始めて有権者の顰蹙を買っている。


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今日の「河北新報」の【社説】 は、これに警鐘を発している。 

 タレント候補/政党の体たらくが招く乱立
         河北新報 2010年05月22日土曜日

 かつて参院議員を3期務めた漫才師の故コロムビア・トップさんが生前、興味深い予言を残している。
 参院比例代表選に「非拘束名簿式」を導入する公職選挙法改正案をめぐって、国会が大荒れとなっていた2000年10月のことだ。
 「シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト高橋尚子ちゃんを自民党の候補者にすれば『自民党は嫌いだが、高橋はメダルを取ったから入れよう』となる。彼女が800万票取れば、本来は1票も入らない野郎どもも芋づる式に当選するわけだ」
 夏の参院選に向けて、各党がタレント候補の擁立に力を入れている。スポーツ選手、歌手、女優、落語家…。高い知名度を生かし、党の広告塔として集票に貢献することが期待されている。
 「非拘束式」は01年の参院選から導入された。それまでは有権者は比例代表は政党名で投票していたが、新制度の下では政党名でも個人名でも投票できるようになった。
 候補者と政党の合計得票数に基づきドント方式で各政党に議席を配分、当選者は個人の得票が多い順に決まっていく。つまり1人が大量得票すれば、本人の当選はもちろんのこと仲間の当選圏入りもアシストできる。トップさんが「芋づる式」と看破した仕組みだ。
 タレント候補を「衆愚政治」の象徴と切って捨てるわけにはいかない。もとより、政治家を志す権利は万人に認められている。わが身一つでその道を究めたからこそ、政治家に必要とされる忍耐力や行動力などを備えていると見ることもできる。
 事実、トップさんや同じお笑いの世界から参院議員に転じた西川きよしさんは弱者の視点に立ち、福祉関係の仕事で功績を残した。政治家として将来が約束されている世襲候補より、よほどましと指摘する声もある。
 要は資質の問題なのだが、それでも参院が「芸能院」になる恐れなしとは言えない。それは今回の参院選が、かつてない政党不信の下で行われようとしていることと無関係ではない。
 今年に入って6回行われた共同通信社の世論調査によると、「支持政党なし」層は28~34%台で、うち2回は「民主党」を抜いてトップの座を占めた。昨年の総選挙直後の調査で、無党派は22.9%にすぎなかった。
 自民党の長期政権に見切りをつけ、有権者は鳩山民主党政権を誕生させた。だが、結果は政治とカネをめぐる問題や米軍普天間飛行場の移設問題で迷走続き。自民党も有力業界団体の相次ぐ離反で、大量得票を見込める候補者が払底している。
 二大政党の看板が急速に色あせる中、政党隠しと浮動票の取り込みを狙って、与野党が著名人頼みの選挙戦になだれ込もうとしているようにも見える。
 「柳の下にそうドジョウはいない。国民は見飽きちゃった」「急場をしのげばタレント議員は必要ない。使い捨てだ」。トップさんの忠告は限りなく重い。あらためて確認しておきたい。選挙は人気投票ではない。

2010年05月22日土曜日