放射能で汚染された地下水(汚染水)が海に流出している可能性を
指摘されながらも、東京電力が一貫して否定してきた『汚染水流出』
経済産業省資源エネルギー庁は今日(2013/8/7)、少なくとも1日300トン
の汚染水が福島第1原発から海洋に流出しているとの試算結果を発表
しました。
それによると、
【1~4号機周辺に地下水は1日1000トン流れ込み、このうち400トンが破損した原子炉建屋に流入している。残りの600トンのうち300トンは、護岸付近の地中にあるトレンチ(配管などが通る地下トンネル)から内部に残る高濃度汚染水が何らかの原因で外部に漏れ、地下水が接触して汚染、流出していると分析している。】
毎日新聞 - 2013年8月7日(水)20:59
先日の、産経新聞などの報道では、流出した可能性のある放射性トリチウムは
40兆ベクレルだと云うことですから、膨大な量で有ることは間違いない。
しかし、東京電力自身では事態を把握できていない模様。
トリチウム 海へ流出、最大40兆ベクレル 福島第1、東電が試算
(産経新聞) - 2013年8月3日(土)08:05
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汚染水1日300トン海に 福島第一原発に国費投入へ
(朝日新聞) - 2013年8月7日(水)21:44
汚染水:1日300トン流出 資源エネルギー庁試算
毎日新聞 - 2013年8月7日(水)20:59
福島第1原発から海洋に流出している汚染水が少なくとも1日300トン(ドラム缶1500本分)に上るとした初の試算。公表した経済産業省資源エネルギー庁は7日、港湾内の放射性物質濃度に目立った変化はないとして「外部の海洋に大きな汚染は見られない」としたが、2年前の事故直後から漏れていた可能性を「否定できない」として、事態の深刻さを認めた。
試算によると、1~4号機周辺に地下水は1日1000トン流れ込み、このうち400トンが破損した原子炉建屋に流入している。残りの600トンのうち300トンは、護岸付近の地中にあるトレンチ(配管などが通る地下トンネル)から内部に残る高濃度汚染水が何らかの原因で外部に漏れ、地下水が接触して汚染、流出していると分析している。ただし、エネ庁は「東電が実施している水ガラス(水あめ状の薬剤)による地盤改良工事が完了すれば、海に漏れる汚染水は1日60トンまで減少できる」と見積もる。主な放射性物質は、トリチウム(三重水素)とストロンチウム90とみられる。
試算の根拠について、エネ庁は「東電が護岸3カ所で各1日100トンの地下水をくみ上げると海洋流出は防げるとしているため」とあいまいだ。残る300トンの行方は不明で「最悪の場合、汚染水として海へ流出していることは否定できない」としている。
一方、東電は7日、流出対策として準備を進めていた、護岸付近での地下水のくみ上げを9日から始めると発表した。くみ上げ量は、地盤改良工事が終わる来年9月までに約4万トンに上る。地上タンクで保管しなければならないが、タンクは既に飽和状態で、汚染水の保管計画への影響は必至だ。政府と東電が6月に公表した、1~3号機の溶けた核燃料の取り出し開始目標を前倒しし2020年度上半期までとした廃炉工程表への影響も懸念されるが、「現時点では(廃炉とは)別の工事と見ている」と否定した。【鳥井真平、野田武】
汚染水くみ上げ9日開始=海側を緊急掘削―エネ庁「流出300トン」・福島第1
- (時事通信) - 2013年8月7日(水)21:47
東京電力福島第1原発から放射能汚染水が専用港に流出している問題で、東電は7日、1、2号機取水口間の護岸に深さ2.5メートルの穴を1本堀り始めたと発表した。流出対策として地下を薬剤で固めて流れをせき止めた結果、陸側で水位が上昇していることに対応した緊急工事。9日から、汚染された地下水をポンプでくみ上げる。
さらに、護岸に平行して深さ4.6メートルの穴を約2メートル間隔で27~28本掘削し、来週半ばから地下水をくみ上げ始める予定。回収した水は地上の仮設タンクにためた後、タービン建屋地下にたまっている汚染水に合流させ、浄化処理に回す計画。
東電は1、2号機取水口間から最大で1日約100トン程度の汚染水が流出していると仮定し、対策を進めている。
ストロンチウムなど47倍に上昇、福島第一の観測井戸
(朝日新聞) - goo ニュース
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