JUNSKY blog 2015

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せんたく議連107人で発足

2008-03-04 23:47:31 | 政治
 このニュースはWebニュースで最初に知ったが、無視するつもりでいた。
しかし、NHKニュースでも報道していたので、一言コメントしておく。

 この件のニュースを検索すると、今年1月20日に記者会見をして呼びかけ始めたようだから、1ヶ月以上の準備期間を掛けた訳であるが、この指止まれ式の「バスにより遅れるな!」という寄せ集めの感は否めない。 ここをクリック

 この「せんたく」というゴロ合わせも、坂本龍馬の「日本を洗濯いたしたく・・・」と姉に宛てた手紙での言葉を使っているようだが、僭越と言えるものだ。

 集まっている人々を見てみると、坂本龍馬の「志」(こころざし)に比してあまりにもお粗末な顔ぶれである。
 坂本龍馬も「あんた達には、わしの言葉を流用されたくないよ」と嘆いていることだろう。

以下、NHKニュースより 
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せんたく議連107人で発足

 この「せんたく議員連合」は、北川元三重県知事や東国原宮崎県知事らが地方分権や生活者重視の視点に立った改革を進めることを目指してつくった新たなグループの呼びかけに応じて、自民党の河村元文部科学大臣や民主党の野田元国会対策委員長らが中心となって発足しました。東京都内で開かれた初めての総会には、議員連盟のメンバーのほか、北川元三重県知事や財界関係者など、およそ200人が出席しました。この中で、共同代表を務める自民党の河村氏は「マニフェスト選挙の推進がこの会の趣旨だが、『ねじれ国会』の下、政治改革や国会改革についても議論していきたい」と述べ、民主党の野田氏も「政治を抜本的に改革するため、党派の垣根を越え、胸襟を開いて話し合いたい」と述べました。議員連盟には、自民・民主・公明・国民新党から衆・参の国会議員107人が参加し、今後、次の衆議院選挙を政権選択の選挙と位置づけ、いわゆるマニフェスト選挙を推進することや、「官僚主義」や「中央集権」から脱却し、地域や生活者などの視点から、国の仕組みを作り直すことなどに取り組むことを確認しました。
        NHKニュース 3月3日 18時56分

せんたく議連と連携 分権推進
 地方分権などをめぐっては、北川元三重県知事らが作ったグループと連携して具体的な提言を行おうという超党派の議員グループ「せんたく議員連合」が3日、自民・民主・公明・国民新党の4党の107人の国会議員が参加して発足しました。これについて、増田総務大臣は記者会見で、「地方分権の推進に向け、われわれとしても、議員連合や知事らで作るグループと、それぞれ連携を取っていかなければならない」と述べ、国の出先機関の統廃合や権限の委譲に各省庁が反発を強めるなか、議員グループなどと連携して地方分権を進めていきたいという考えを示しました。また増田大臣は、超党派の議員グループの発足が将来の政界再編をにらんだ動きではないかという見方が出ていることについて、「政界再編うんぬんではなく、政策課題を検討する組織だと思う。『ねじれ国会』のなか、国会の新たなルール案がうまく得られればと期待している」と述べ、議員グループが『ねじれ国会』の円滑な運営につながる1つの場になることに期待を示しました。
        NHKニュース 3月4日 14時11分

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 「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(せんたく)発起人は以下の通り(20日現在、50音順)。

▽代表 北川正恭(前三重県知事、早大大学院教授)▽発起人 飯尾潤(政策研究大学院大教授)池田守男(資生堂相談役)岩名秀樹(三重県議会議長)古賀伸明(連合事務局長)佐々木毅(前東大学長)曽根泰教(慶応大教授)西尾勝(東京市政調査会理事長)東国原英夫(宮崎県知事)福川伸次(機械産業記念事業財団会長)古川康(佐賀県知事)松沢成文(神奈川県知事)茂木友三郎(キッコーマン会長)森民夫(新潟県長岡市長)山田啓二(京都府知事)

趣意書(PDF)      

献血でのエイズ・チェック厳禁!? 本末転倒では?

2008-03-03 19:29:13 | 社会
 日赤では、エイズの検査を受けるための献血を厳禁するという大宣伝を始めたようだ。
 今朝のNHKニュースでも強調していたが、そのニュースのWebページは見つからなかった。

 献血者が大幅に減少し、血液の必要量は常時切迫した状況にある。
献血者が減少した背景には、あれこれ禁止事項を設けて【献血不適格者】の烙印を押された善意の献血者が急速に増大していることも一因であるそうだ。
 たとえば、海外渡航者や癌・既往症がある者など(私はどちらも適合するから立派な【献血不適格者】だ。実際、癌に掛かったことがあるとアンケートに書いて、献血を拒否された経験もある。)・・・
 その中にエイズや肝炎の疑いのある人も含む訳である。

 日本におけるエイズの拡大は、グラフにすると急増しているそうである。
 そうであるならば、善意の献血でエイズ陽性が発見されたなら、その人に通知するべきであろう。
ところが、日赤の献血では、万が一陽性が確認されても本人に通知しないと言う。
 本人に自覚が無いのが通常であるから、この処置はエイズや肝炎の感染を助長するものに他ならない。
日赤の「エイズ排除大作戦」は本末転倒だと思う。

 むしろ、多くの若者にも『差別』無く献血を求め、万が一エイズ・肝炎などの感染症の陽性が認められれば本人に通知し、感染拡大を防ぐと伴に、本人が一刻も早く治療を始められるようにするべきだ。

 薬害エイズやC型肝炎の不幸な経験に全く学んでいない態度だと言わなければならない。
 
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 日赤の献血のページで「注意事項」を開いてみると、下記の拒否事項が書いてあった。 引用すると。

 エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方

下記はいずれも、エイズウイルス(HIV)やB型肝炎およびC型肝炎ウイルス感染の危険性が高い行為です。急性B 型肝炎は、そのほとんどが性交渉による感染です。
 これらのウイルスの感染初期は、強い感染力を持つにもかかわらず、最も鋭敏な検査法を用いても検出できない時期が存在します。
 輸血を必要とする患者さんへの感染を防ぐため、過去1年間に下記に該当する方は、献血をご遠慮いただいています。

■ 不特定の異性と性的接触を持った。
■ 男性の方:男性と性的接触を持った。
 


 そのNHKニュースでも報道していたが、エイズだけではなく多くの感染性ウイルスを不活性化する技術もすでに確立されているという。
ここをクリック

 そうであれば、この技術を活用して大いに献血を広げ、エイズや今問題になっているC型肝炎などの陽性者に通知することこそが感染爆発を防ぐ重要なアプローチになるのではないだろうか?

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日赤の【献血】のページ

献血キャンペーンのページ
このキャンペーンページから引用

 献血を取り巻く現状

 2006年の年間献血者数が前年の532万人から498万人へと、500万人を下回りました。
安全対策の強化のために、海外の渡航履歴のある人からの献血を制限していることなど各種の要因があります。

 そのような中でも、この数年、特に若者の献血離れが目立っています。
今後ますます少子高齢社会が進んでいく中で、今後10数年のうちに人口ピラミッドは大きく変化し、献血可能人口が減少していくことが予測されます。
輸血対象者の約80%を50歳以上の高齢者が占める現状において、少子高齢化がこのまま進んでいくと、近い将来献血を支えていくために必要な献血量が足りなくなってしまう恐れがあるのです。

 このような社会動向の中、いまこそ若年層をはじめとした各年代層がそれぞれ献血についての問題意識をさらに持ち、各年代層が力をあわせて将来の必要な献血量を支えていくことが今後ますます大切になっていきます。
 


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<血液製剤>病原体を不活化
  エボラ熱など想定--厚労省導入方針

           毎日jp     2008年2月27日(水)05:11

 
 厚生労働省は、血漿(けっしょう)や血小板の輸血用血液製剤の製造に、病原体の感染力をなくす不活化技術を導入する方針を固めた。感染血が検査をすり抜ける危険性がゼロではなく、海外渡航者の増加や地球温暖化でエボラ出血熱など国内で発生していない病原体が侵入する危険性も高まっているため。専門家による委員会を27日に開き、具体的な導入計画の検討に入る。

 不活化技術は、薬剤と紫外線の照射を組み合わせ、病原体の核酸(DNAやRNA)に強い障害を起こさせて感染力を失わせる。血漿についてはベルギーとルクセンブルクが導入。英仏などでも限定的に導入し、米国も導入を予定している。

 日本は現在、献血者から採血後、病原体の核酸の一部を増幅する「核酸増幅検査(NAT)」で病原体混入の有無をチェックしている。しかし、B、C型肝炎とエイズの3疾患が対象で、西ナイル熱やデング熱など海外で多発している他のウイルス性疾患は調べていない。

 また、NAT導入によって、感染の危険性は、B型肝炎ウイルスが10万分の1以下、C型肝炎ウイルスとエイズウイルス(HIV)が数百万分の1以下に低下した。しかし、献血者に占めるHIV感染者の割合が10万人あたり2人を超えるなど、検査をすり抜ける危険性が高まっている。

 専門家の委員会では不活化技術の効果や安全性などを検討。施設整備に約200億円、維持費に年間約80億円かかると見込まれるため、費用対効果も考慮し、不活化技術の具体的な導入計画を策定する。現時点ではこの方法が使えない赤血球については導入を見送る。今年夏までには報告書をまとめたい考えだ。【河内敏康】
 


首相が家族に謝罪

2008-03-02 22:05:34 | 事件・事故
 福田首相が、ようやく行方不明の父子宅を訪問して謝罪したという。
あまりにも遅すぎると言う他は無い。

 流した涙は心からのものだったのだろうか?
家族を前にしたこういうシチュエイションでは、誰でも容易に涙してしまうと思う。

 渡された手紙には『安易に辞職せず真相究明を頑張って欲しい』旨書いてあったと首相は言うが、家族が言いたかったのは、「真相究明」であって、事実を政府や自衛隊に都合の良いように改竄したり隠蔽しないで明らかにして欲しいということだと思う。

 この家族の思いを『人質』にして、責任を明確にせずに居直るようなことがあってはならない。
 大体、この真相隠蔽の先頭に立ってきた石敗防衛相に、真実を明らかにすることを期待することこそが間違いである。

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首相が家族に涙ぐみ謝罪 不明父子の自宅を訪問
     (共同通信) - goo ニュース
   2008年3月2日(日)12:48

 福田康夫首相は海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故から13日目となる2日午前、行方不明になっている吉清治夫さん(58)と長男哲大さん(23)の千葉県勝浦市の自宅を訪れ、「いろいろとご迷惑をお掛けしてすみませんでした。二度とこのようなことがないようにしたい」と家族に謝罪した。涙ぐんで謝罪したという。

首相と家族の面会は初めて で、報道陣に非公開で約30分間行われた。

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福田首相 吉清さんの自宅訪れ謝罪 イージス艦事故(朝日新聞) - goo ニュース
   2008年3月2日(日)16:14
首相はこの後、首相官邸に戻り、記者団に「今回のことを反省し、本当に国民に信頼される防衛省、自衛隊になってほしい。(改革は)石破氏の責任だ」と述べ、石破防衛相の続投を改めて強調した。

 手紙の内容については「(石破氏らに)こういうことが起こらないような体制を作ってほしい、決して辞めたらいいというものではない、仕事を続けて後進の人たちも教育してほしい。そういうことを切々と訴えておられた」と明かした。

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2度とないよう頑張る=緊張の面持ちで福田首相-不明父子宅訪問・イージス艦衝突(時事通信) - goo ニュース

今日もこの記事です : イージス艦衝突事件

2008-03-01 22:13:06 | 事件・事故
 引続き、ころころ変わる防衛省・自衛隊の弁明に、マスコミも厳しい目を向けている。
産経新聞(Web版)でさえ、詳しく論じていた。

迷走防衛省…危機管理のプロなのに (産経新聞) - goo ニュース

 その中で、航海長を防衛省に移送したヘリは、本土から派遣したヘリではなくて、行方不明者の捜索活動を行うはずの「あたご」に搭載のヘリであることが判明した
と報じている。

行方不明者の初動の捜索という重要任務を放棄させて、口裏合わせのために幹部を移送した訳である。
とんでもないことだ。

 なお、この産経新聞記事では、『見張り員』が上官に報告しなかったミスが『考えられないミス』ということに注目して識者にコメントさせているが、
私(当ブログ管理者)は事実は逆で「見張り員は報告したが当直士官が、その情報の重要さを認識せずに握りつぶした」のが真相だと推察している。

 その産経の記事でも最後に、
企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏の分析として
(1)「知らんと言え」と言われた
船場吉兆での偽装事件との類似点を指摘した。
と書かれている。
 

船場吉兆の事件 では、経営者が指示して行った偽装を、「現場担当者が勝手にやったことで全く知りませんでした」と弁明して、その無責任さが世論の糾弾にあった。
 幹部の責任を部下に押し着せるような組織がまともな組織であるはずが無い。


 共同通信配信の、下の写真では、いみじくもヘリが飛び立とうとしている目と鼻の先に真っ二つに切断されて転覆した「清徳丸」が写っている。
 自衛隊の国民の命より身内の犯罪隠しに熱心な姿勢を象徴的に示している。

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ここまでは、当ブログの見解である。以下は引用。


   捜索ヘリで航海長移送 : ヘリと「清徳丸」(矢印)(共同通信)

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この産経新聞記事(Web版)を引用します。

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迷走防衛省…危機管理のプロなのに
                 2008年3月1日(土)16:59

 イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」との衝突事故で防衛省が迷走を続けている。
事故原因は、見張り員と当直要員との情報伝達の不備という「危機管理のプロ」であるべき海上自衛隊の最新鋭護衛艦で起きた信じられない人為的ミスとの見方が強い。
 その後の対応でも公表遅れや、海上保安庁に無断で航海長を聴取していたことが明らかになった。
危機管理や海事の専門家は、今回の事故と防衛省の対応をどう見たのか。

 ◆気の緩み

 「見張り員は本来、自分に与えられたエリアの範囲で見えたものをすべて報告するよう訓練されている。『この位置では危険でない』などと自分で勝手に判断してはいけない」

 海洋安全保障が専門の金田秀昭・岡崎研究所理事は
事故12分前に清徳丸のものとみられる赤灯を視認したにもかかわらず、当直士官やレーダー員に情報を伝えていなかった見張り員の行動を疑問視する。なぜ、見張り員は報告しなかったのか。

 事故が起きたのは夜明け前の午前4時の当直交代直後。生理学的に注意力が散漫になる時間帯とされる。さらに、あたごは、約4カ月の米ハワイ沖での対空ミサイル発射試験を終え日本に帰国する直前だった。

 航行の安全に詳しい日本財団広報チームリーダーの山田吉彦氏は
「午前4時交代の当直は睡眠時間も少なく一番厳しいとされている。
厳しい訓練を終え入港間近となった安堵(あんど)感が事故の一因になった感は否めない」と指摘。
上陸間際で緊張感を欠いたり、当直交代の際の申し送りの不十分さなどいくつもの要因が重なった末の事故とみる。

 ◆耳貸さず?

 唯我独尊。海自の体質を端的に示す言葉として防衛省内で揶揄(やゆ)される。防衛省幹部は「海自は最も保守的で他人の批判に耳を貸さないところがある」と解説する。

 漁船の灯火を最初に視認したのは衝突の「2分前」ではなく「12分前」だったとの情報を海自は約20時間公表しなかったが、過去にも同様のことが行われていた。

 なだしお事故(昭和63年)では航泊日誌や海図の改竄(かいざん)、インド洋給油活動では給油量の間違いを把握しながら放置していた。そして捜査権のある海保に無断であたごの航海長を聴取していたことも判明。隠蔽(いんぺい)を意図していたともとられかねない行為だ。

 しかし、増田好平事務次官は27日の記者会見で聴取内容は「記憶にない」「覚えていない」と繰り返すだけだった。

 こうした対応について、企業危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は
3つの要因が考えられるという。
(1)「知らんと言え」と言われた
(2)頭が真っ白になった
(3)とぼけている
-の3点で、(1)(2)は船場吉兆で(3)がミートホープの対応だ-と一連の偽装事件との類似点を指摘した。

 その上で「危機管理のプロである防衛省・海自がこうした会社と同じであると国民はみる。正確な情報を出さないと、『本当に国防を任せていいのか』と国民の信頼を損ねかねない」と話す。

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海自ヘリ 「捜索」より聴取優先  2008年3月2日(日)「しんぶん赤旗」
  当日のヘリの動きのタイムテーブル付き!
 
航海長、捜索中のヘリで移送…防衛省が事故当日聴取(読売新聞) - goo ニュース

捜索ヘリで航海長移送 イージス艦事故で防衛省(共同通信) - goo ニュース

イージス艦事故 航海長聴取 救助ヘリで移送 組織優先に批判も(産経新聞) - goo ニュース

石破氏、登庁は事故3時間後 初動に遅れ(共同通信) - goo ニュース

イージス艦衝突 登庁、発生3時間後 石破防衛相 一報受け1時間半(北海道新聞) - goo ニュース