ヤクルト 100 000 000 1
広島 000 003 00X 3
勝利投手:黒田10勝8敗
敗戦投手:小川8勝9敗
セーブ:今村3勝4敗2S
黒田は、初回に死球と盗塁で2死2塁とされて、雄平に適時打を浴びて先制点を奪われました。続く2回には2安打を浴びるも牽制死を奪うなど得点を与えず、3回も2安打で2死1,3塁のピンチを迎えましたが、鵜久森を遊ゴロに打ち取って追加点を与えませんでした。
首位打者獲得の可能性がある鈴木を1番に起用した打線は、小川に翻弄されて4回まで無安打に抑えられて一人の走者を出すこともできませんでした。5回2死後に菊池がチーム初安打となる内野安打を放ってパーフェクトを阻止すると、6回には先頭の黒田が安打を放って出塁し、1死後に田中が四球を選んで1,2塁として、2死後にエルドレッドが適時打を放って同点に追いつくと、続く松山も2点2塁打を放って逆転に成功しました。なおも2死2塁でルナが安打を放つも、2塁走者松山が本塁でアウトになってしまい、追加点を奪うことはできませんでした。
黒田は、4回まで毎回安打を浴びましたが、5回以降は立ち直り、5回から7回まではパーフェクトに抑えました。
7回には、1死1塁で黒田の代打として廣瀬が打席に入り、松岡から大きな飛球を放つも、失速して左飛に終わりました。廣瀬は、そのまま右翼の守備に入りましたが、打球を処理することはありませんでした。
8回からは、ジャクソンが登板して、2安打で1死1,2塁のピンチを招きましたが、山田を三振、雄平を二飛に打ち取って無失点で凌ぐと、9回は今村が三者凡退に斬って取り、今季最終戦を今季45度目の逆転勝利で締めました。
チームは、89勝52敗2分の勝率.631の成績で全日程を終えて、32年ぶりに球団最高勝率を更新しました。また、黒田が今季10勝目を挙げて、メジャー時代から7年連続の2桁勝利を達成しました。なお、鈴木は4打数無安打で首位打者獲得はなりませんでした。
今季最後の試合も、今季のカープを象徴するような試合展開となりました。5回2死まで小川に完璧に抑えられていましたが、6回に黒田の安打をきっかけに打線が繋がり、エルドレッドと松山の連続適時短長打で一気に試合をひっくり返しました。
6回以外は、5回と7回にそれぞれ1安打放っているだけで、得点圏に走者を進めることさえできていません。ワンチャンスでの集中打により逆転できることが、今季の強さの証ですね。
CSファイナルステージまでは、2週間程度あり、調整が難しいと思いますが、今の状態を維持できるようにしてほしいですね。
試合後には、倉と廣瀬の引退セレモニーが行われ、ファンに挨拶を行った後、チームメイトから胴上げされて、現役生活の幕を閉じました。倉選手と廣瀬選手は、長い低迷期を支えてくれた功労者であり、今季のカープの礎を築いてくれたと思っています。お二人には感謝ですね。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。