広島 010 000 030 4
中日 000 002 000 2
勝利投手:大道2勝
敗戦投手:祖父江2敗5S
セーブ:栗林6S
前日に16三振を喫した打線のテコ入れとしてクロンが緊急昇格して、7番1塁でスタメン出場すると、2回に四球などで2死2塁としてクロンが適時打を放って先制点を挙げましたが、3回は2安打で2死1,2塁としながら鈴木誠が中飛に倒れ、6回には連続長短打で1死1,3塁の絶好機をつくるも、堂林のスクイズが失敗、続くクロンも三飛に倒れて追加点を挙げることができませんでした。
3年ぶりの1軍登板となった先発の高橋昂は、初回に2塁打と四球で2死1,2塁のピンチを招くも、高橋周を二ゴロに打ち取って無失点で切り抜けると、テンポの良い投球で2回から5回まで無安打1四球無失点に抑え、5回まで投げて1安打5奪三振無失点に抑える好投でした。
6回からは中田がマウンドに上がるも、クロンの失策と安打で無死1,2塁のピンチを招き、1死後福田に適時2塁打を浴びて同点に追いつかれ、さらに安打で1死満塁とされて、三ツ俣にスクイズを決められて勝ち越しを許してしまい、高橋昂の勝ちが消えてしまいました。
7回は大道が登板して三者凡退に抑えると、打線が8回に2四球と安打で1死満塁のチャンスを作り、クロンの2点適時2塁打と磯村の内野ゴロの間に3点を挙げて逆転に成功しました。
8回は塹江が1安打無失点に抑え、9回は栗林が三者凡退に抑えて、中日に逆転勝ちしてカード勝ち越しを決めました。
打線は最近5試合で4試合が零封負けと元気がありませんでしたが、起爆剤としてコンディション不良で離脱していたクロンを緊急昇格させて即スタメン起用しました。すると2回にチーム初安打となる適時打を放ちました。6回の追加点機は三飛に倒れるも、自らの失策をきっかけに逆転された後の8回に2点適時2塁打を放ってミスを帳消しにしました。
2軍では2試合に出場して7打数4安打1本塁打とコンディション不良からの復帰直後ながらも打撃の状態が良かったようで、その良い流れのまま今日の試合に入れたことで好結果に繋がったと思います。この活躍で結果を求める焦りも無くなり、リラックスして打席に入れると思うので、いよいよクロンが本領発揮して、低迷する打線の救世主になってくれそうな予感がしますね。
高橋昂が、復帰登板で素晴らしい投球を披露しました。制球は安定していませんでしたが、テンポの良い投球で球の切れも良く、中日打線を5回1安打に抑えました。6回に中田が逆転を許したため復帰後初勝利はお預けになってしまいましたが、今日のような投球を続けられれば、先発ローテとして十分計算できるので、近いうちに白星を手にできるはずです。
大瀬良の故障に野村と中村祐の不調による登録抹消と、先発陣が苦しくなってきたところで、高橋昂が復活したのはチームとっても大きな価値があります。クロンが打の救世主なら、高橋昂は投の救世主になるかもしれませんね。