ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

社会秩序の崩壊の預言

2018-09-07 16:49:05 | Weblog
男奴隷はその主人と、女奴隷はその女主人と、
買い手は売り手と、
貸し手は借り手と、
債権者は債務者と等しくなる。『イザヤ書24章』

禍は全ての者に無差別に臨むと言う趣旨になる。
社会における一切の差別が無くなり、従来の秩序
ないし序列が混沌に帰し、崩壊して行く、と言う
意味になる。即ち1節が自然界の荒廃を語っている
のに対し2節は社会秩序の崩壊を預言している。
『黙示文学序説』高橋三郎著

イザヤ書の黙示録

2018-09-07 16:27:51 | Weblog
イザヤ書の黙示録(24章〜27章)

「見よ、ヤハウェは地を空(むな)しくし、これを荒らし、
その面(おもて)を損ない、住む者を散らす」
すなわち、ある特定の地域についての預言ではなく、むしろ
全世界の荒廃を預言する趣旨になる。
『黙示文学序説』高橋三郎著

唐詩(李白)

2018-09-07 15:26:28 | Weblog
若者のうた。

五陵の若者のたちは、金市の東の繁華街、
銀鞍の白馬にまたがって、春風のなかをさっそうと行く。
いちめんの落花を踏みつくして、どこへ楽しみに出かけるのか。
にぎやかに笑いながら繰りこんだのは、碧眼の胡姫の酒場のなか。
(李白) *胡姫 えびす(ぺルシャ)の娘

風が踊ってる

2018-09-07 13:22:47 | Weblog
風は

開け放たれた窓から
鮮やかな風が吹き込む

頬を撫で 髪を揺らし
通り過ぎていく 風

外では風に木々が揺れ
葉擦れの音がおしゃべりをして

陽光はあくまで透明で
緑の広葉を輝かせ
光は乱反射し
木々は騒がしく
踊りを踊っている

詩人 立原道造

2018-09-07 09:41:18 | Weblog
薊の花のすきな子に(立原道造)

風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった

ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた

気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた

何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった