彼は詩を作るのがうまかった。小さな声で呟くためのもので
あったが或る人々はそれを愛した。
裸の小鳥と月あかり
郵便切手とうろこ雲
引き出しの中にかたつむり
影の上にはふうりんそう
太陽とその帆前船
黒ん坊とその洋燈
昔の絵の中に薔薇の花
僕は ひとりで
夜が ひろがる
≪ 郵便局で 日が暮れる
≪ 果物屋の店で 灯がともる
風が時間を知らせて歩く 方々に
『立原道造全集』第1巻
*立原道造…嗚呼 永遠の詩法…
あったが或る人々はそれを愛した。
裸の小鳥と月あかり
郵便切手とうろこ雲
引き出しの中にかたつむり
影の上にはふうりんそう
太陽とその帆前船
黒ん坊とその洋燈
昔の絵の中に薔薇の花
僕は ひとりで
夜が ひろがる
≪ 郵便局で 日が暮れる
≪ 果物屋の店で 灯がともる
風が時間を知らせて歩く 方々に
『立原道造全集』第1巻
*立原道造…嗚呼 永遠の詩法…