珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

価値観3

2019-10-01 | 日記
二十歳くらいで、まだ夫とも知り合ってもいない頃。
私は妻子持ちの、ある金持ちの中年男に食事に誘われた。
誘われ方はドストレートだった。
夜電話があって、「××です、何日に食事に行こう!!」
何のイントロもなくいきなりそう言われた。
その人はS会員の支部長で、会社経営者で、自宅の地下を個人会館にしているような金持ちだった。
その広さは、本当の会館の別室くらいあった。

私はその人は好きなタイプじゃなかったし、なんだか調子のいい人に思っていた。
でも、若い子たちによく差し入れなんかしてくれる親切な人、と思っていた。
「若い子に、たまには美味しいものでも食べさせてあげようという親切心」からだろうと、軽いノリでOKした。

連れていかれた先は、後にも先にも行ったことがない赤坂の超高級店。
でも静かな雰囲気とかいうのではなくて、広くて人が大勢いて、金持ちそうな外国人がいっぱいいた。
貧乏な一人暮らしだった私には、店に入って座っただけで酔わされるような、別世界に迷い込んだような感覚を覚えたと思う。
そこで気が遠くなるほど美味しいお寿司の握りを食べて、升に入った高級な日本酒を飲んだ。
まだお酒も今ほど強くなかったし、飲み方も知らなかったはずである。

でも私はその男に指一本触れさせることなく、ちゃっかりご馳走になっただけで帰ってきた。

タクシーでアパートの前に着いた時、男が突然真顔になって
「何か困ってることはないか?相談に乗るから何でも言って」
と言ったので
「ないよ、何も?」
と言ったら、食いつくように
「本当にないのか?」
とアホみたいな真剣な眼差しで念を押してきた。
「ないですって!!」
なんで同じこと二回も聞くの?私嘘なんかつかないよ?と、キョトンとしてさっさとアパートの前の門を閉めた。

窓から「トボトボと帰っていく寂しげな後ろ姿」を見て、ふだんの明るく偉そうな?支部長と全然違うなあと不思議な思いで眺めた。

そう、私はそのくらいアホみたいに無邪気で世間知らずだったのである。

後にその男は「田舎から出てきたうるさい親のいない一人暮らしの女の子」を狙って、全く同じ手口で誘い、酔わせてアパートでモノにして、多額の口止め料を渡していたことがわかった。
打ち明けられた子は一人だったけど、私まで誘うくらいなんだから他にもいたのかもしれない。

例えばお金に困っているとか、何か欲しいとか、仕事で悩んでるとか言ったのかな?
にしてもなんであんな中年とオッサンと、どこをどうしたらそうなるのか?
話を聞いても私にはチンプンカンプンだった。
ショックというより、意味不明でポカーンとした。

今思うのは、パワハラだとかセクハラとかそういうことじゃなくて、
ああ、あの人は単純に「お金を売りにしていたのだな」ということ。
ルックスとかトークで勝負できなくても、お金がある人は金を全面にアピールする。
話術や他の魅力と全く同じように、ふつうにお金を武器にする。
そういうことかと。

見た目や性格よりお金が好きな人はいるもんね。
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煽り体質

2019-10-01 | 思うこと
煽り運転を見てから煽り、煽るということを改めて考えるようになった。
そうこの「煽り」が好きな人っているんですよね、無意識でも。
特に心配事や不安や恐怖心を煽ることが。

S教団の中にが「よかれ」から、人生って何が起こるかわからないよね?と起こってもないことまで不安を煽ることの達人がいたように、
かすかにでも湧いた疑問を、殊更取返しのつかない人生の大失態のように煽って煽って煽りまくるのが好きなアンチもいる。


皆さんの周りにもいませんか。
 たいしたことでもないことを

「さあ~ドキドキするねえ!!胸騒ぎだね~!!何でしょうねえ!!答えは何だと思う?
わおーーー!!その答えは次回のお楽しみ~!!盛り上がってくれ~~!!」

なんて人。

根からの煽り体質と思う。

煽ると人は少なからず動揺する。

それが面白いのだろうか。


一般のアドバイスや親切心から明らかに度を超して「煽ってくる」と感じる人がいたら、お金であれ快楽であれ、何らかの邪(よこしま)な目的があるのかも?
経験上、思うことである。
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