珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

深い川

2019-10-27 | 思うこと
不倫とか嫉妬とか愚痴や怨念って、そのままではもたれて喰えないけど、
何らかの作品にすると共感される。

週刊誌やネットの書き込みだと叩かれるだけのそれが、映画や小説や歌に詠まれると賛美される不思議。

二つの間にも深い川が流れていると思う。

ほんのちょっと韻を踏んだだけの数文字が、リアリストにも麻薬のようにを心を酔わせる。
酔わされるのは、たまらなく好きである。

芸術って不思議な力があると思う。
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当たり前

2019-10-27 | 日記
学校でも職場でも何かのサークルでもなくて、たまたま道端で会って知り合ったのが夫。
参照↓
https://blog.goo.ne.jp/kaishidosisters2018/e/328f022c10248ddfc2f6bb2ad70432a5

そんな夫と一月後に都内で再会した日に、夫の兄が夫のマンションに遊びに来た。
義兄(今となっては)は、小さなキーボードを持っていた。
そしてそのキーボードで、リクエストした曲は、ポップスであろうとクラシックであろうと目の前で度肝を抜く演奏をした。
呆気にとられた私の前で、その兄が「明日、引っ越しなんだ」と言った。

私は初対面のその兄のために翌日の日曜日に、夫とその引っ越しを手伝いにいった。
(本とCDが山のようにあった)

終わった後、義兄が
「引っ越しの予算がちょうど一万円余ったんだ。これで食事にいこう」と言った。
ファミレスで「一万円分」頼むとテーブルは冗談みたいにいっぱいになって、三人で大笑いしながらそれを食べた。

二人とも会って間もなくて何も知らないのに、なんでこんなに心にスッと入ってくるんだろう?というくらい、不思議な存在だった。

以来、二人とは30年ほどの付き合いになる。
自然体で社交辞令じゃない付き合いの中で、派手な喧嘩も言い合いもしたけど、私はこの二人から、
妬みセコイ噂話陰険な工作ずる賢いを押しのけても自分が誤魔化すは見たことがない。

30年たっても、これには惚れ惚れする。

「そんなの当たり前」と思っている人。
当たり前に雨風しのげる自分の家で目覚めて、日差しがあって、電気が供給されて洗濯ができて、身体も頭もまともに働く。

そんな当たり前に惚れ惚れしなくて、一体何に惚れ惚れするのさ?
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