釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

2月24日 鰤と真ハタ

2020年02月25日 | 日記
鰤と真ハタ。

どちらも、その引きは強烈で、スリリングなやり取りが楽しめる。

鰤は、海面近くに上がってきてからの、最後の抗いが楽しい。

真ハタは、ヒットした最初の走りが重量感タップリで、これまた楽しい。

矢越さん、塩田さん、お二人の頑張りに焦点を当てる。




「来た!」

矢越さんの、アタリを知らせる声。

「大きいですか」

「それ程でも無いかな」

始まりは、そんな感じで、「カサゴかな」位の感じだった。

しかし、巻き上げる途中から、竿の曲がりが大きくなってきた。



ドラッグ音が鳴る。

ギアが逆回転して、ラインが引き出される。

気持ちが高ぶって「切れるなよ」と、誰しもが祈る様な気持ちになる。

やがて、海中にその姿が見えてくる。

「鰤だ!」

思わず声が大きくなって、竿を持つ手に力が入る。

姿が見えない内は「サメかもしれない…」と、見たくないサメの姿を想像することもある。

それだけに、黄色い尾鰭が見えた時は、喜びは倍増する。

海面に浮き上がった鰤を、タモに誘導する。

無事タモに治まると「やった!」と、又、声が出る。





92センチ、7.5キロの丸々とした鰤。

その重量感は、何者にも変えられない。

矢越さんと、ガッチリと祝福の握手をする。



矢越さんの鰤に、刺激を受けた塩田さん。

「私も、釣りたい」

仕掛けを入れる手に、期待を込める。


塩田さんが、海底近くを探っていた。

竿先が何かに引き込まれるように、海面に向かって突っ込んだ。

「来た!来ました!」



アタリが来た最初の竿先の突っ込みは、強烈だった。

竿が、船縁に張り付きそうな、強烈な走りだ。

塩田さんが力を込めて、獲物の走りを止めにかかる。

「根魚ですか」

「多分、根魚ですね」

初下ろしのシマノのリールが、塩田さんに力添えする。

重々しい走りが、やり取りの緊張感を高める。

獲物を巻き上げる途中で、ググッと強い引きが竿を持つ手に伝わる。

「そろそろ上がってきます」

海面に目をやる。

「見えた。ハタですよ」

焦げ茶色の魚体が、見えてきた。

ゴボッと、音がするように感じで、海面に浮き上がった。

「真ハタですよ」

塩田さんの直ぐ横で応援していた、矢越さんが声を上げる。



71センチ、4.5キロの真ハタ。

「やった。嬉しいです」

塩田さんと、祝福の握手をガッチリと交わす。


矢越さん、塩田さんの、喜びの笑顔が輝いた。