
写真では、分かり難いと思う。
青々とした、上り潮が入ってきた。
潮目になっているところでは、姿はハッキリと確認できなかったが魚が群れで居た。
「浮きグレかな…」
違う魚のようにも見えた。
榎田さん親子の楽しい釣りは、激流の上り潮との戦いとなった。
流速は2ノット。
上り潮に加勢するかのように、南よりの風がやや強く吹いている。
余計に、船が速く流される。
そんな中でも、最初のアタリが来た。

アヤメカサゴが、上がってきた。

榎田(貴)さんにも、アタリが来た。
ジギングにヒットしてきたのは、サゴシ。
激流の中で掛けた分、針かかりが浅かった様で、海面近くで針が外れた。
「タモ入れ直前で、外れた」
と、残念そう。
榎田(貞)さんに、アタリが来た。

2ノット近くの流れの中から、獲物を巻き上げていく。
「ゆっくりで良いですよ」
姿を見せたのは、白甘鯛。

「高級魚だよ」
父親の釣り上げた白甘鯛を、二人の息子さんが祝福。
良い記念写真も撮れたと思う。

榎田(貞)さんには、アヤメカサゴもヒットしてきた。
このアヤメカサゴがヒットした時、違う何かもダブルで針掛かりしていた。
「重いよ。凄く重い」
息子さん達も、お父さんのやり取りを応援している。
しかし、速い上り潮に乗って獲物が逃げる。
「あっ…切れた…」
実際は、針はずれだったが…。
アヤメカサゴと一緒に針掛かりしていたのは何だったのか。
正体を見たかった。
昼過ぎになると、南東の風が徐々に強くなってきた。

時折、強い引きが来るのだが…。
「エソです」
丸々と太ったエソが、連続しだした。
エソの大きさにも、チョットビックリする。


そんな中にも、榎田(貞)さんにガンゾウヒラメが来た。
父親の釣果は、息子さん達が必ず記念写真。
仲の良い親子の笑顔が、気持ち良い。
南よりの風が、止む気配は無い。
「帰りましょうか」
ガンゾウヒラメを、今日の締めとした。