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智光山公園でシナマンサクなどの開花を愛でた後、家内が待つクリニックへの道を辿る。
南の彼方を遠望すると、狭山工業団地の上には冴え冴えとした空が広がっている。輪郭を持たないぼかしたような雲、シルエットと化した裸木、天を突き刺すかのような無機質の鉄塔--そのそれぞれが、この冬の寒さを物語っているよう。
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畑地のなかほどに、浮島のような小さな林が見える。近寄って見ると、そのすべてがユズリハ(杠葉:ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木)のようである。これは販売を目的とし、意図して植栽されたものであろうか。
「庭木図鑑 植木ペディア」によると、「新葉が揃うまで古葉が落ちず、新旧の葉が着実に入れ替わる様子に円満な世代交代や子孫繁栄を託したもので、縁起の良い木として記念樹に使うことも多い」との記述があった。確かに、庭園や公園など、いろいろな場所でよく目にはしていたが、このような謂れがあることは寡聞にして知ることはなかった。
そう、これは売り物なんだろうね。
なんてこと考えていると、その脇には巻くことを忘れてしまった白菜が寂しげに打ち捨てられていた? えっ、まだ捨ててないって。諦めてないって? はて、どうやって結球させようとするのだろう?
しばらく歩いて空を見上げる。そこには、結球し始めた白い雲がぽっかり浮かんでいた。
さらに歩くと竹林があった。春を待ちわびて、ざわざわ、ざわざわと落ち着きのない竹たちがひたすら根っこを伸ばしているようだった。
早く芽を出せ筍たちよ、出さぬと唐鍬で掘り返すぞ!
家内を迎え、サイ◯クの楽農広場へ野菜の買い出しに向かう。
そこには、「“MEATOPIA” A STORY THAT BEGINS WITH OUR PIGS」などといった立体花壇が飾られたいた。
ここは「サ◯ボク」。あの名高い「スーパーゴールデン◯ーク」を販売している。結構高いけど、これが美味いんだよ。食べる人はみんな笑顔になる。そう、ここはヒト属にとっては理想郷かもしれないが、豚さんにとっては・・・・・・。。。
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