地植えにしてから、すでに久しい時が流れていた。そろそろ現れる頃だろうと思っていた。そのぬるっとした葉の様子が、なんとも禍々しい。
ニオイハンゲ(匂半夏)という。サトイモ科ハンゲ属の多年草で、ピネリア・コルダータなどという洒落た名前もある。そう、これが学名なのである。「Pinellia Cordata」と記述する。属名のPinelliaはイタリアの植物学者「ピネリ(G. V. Pinelli)」の名からきており、種小名のCordataはラテン語で「心臓形」を意味するとの記述があった。
ドクダミの学名にも、「Houttuynia Cordata」と「Cordata」が付いている。ハート形の葉を指しての命名なのだろうか。
サトイモ科の仲間に見られる花と同様、仏炎苞を咲かせ、名前にある通り、その仏炎苞からは香しい匂ひも漂わせる。
イワチドリ(岩千鳥:ラン科ヒナラン属の多年草)に、つぼみが見えてきた。
無理やり覗き込んだのだろうだって? いや、いや、それほど品性下劣ではないつもりなのだが・・・。
先日(2023/03/31)、芽が立ってきた画像をお目に掛けたばかりなのだが、今年は急ピッチで花暦がめくられていくようだ。
大和国からの使者たちである。
レンゲショウマ、アワモリショウマ、アカショウマ、スズムシソウ、クサヤツデと、それぞれが元気に育っているようだ。
ユキワリイチゲやバイカオウレンなどは、勤めを終え、別の場所で寛いでいる。
さぁ、どのように育っていくか、花を付けてくれるのか、よくよく注視していこうと思っている。