昨年、地植えから鉢上げしたチョウジソウを株分けし、ひと月ほど前に、その一部を小庭に再度地植えにした。強い草だから、鉢物も地植え組も元気なようである。
チョウジソウを地植えにした辺り、ここには毎年ツルボの花が出る。ツルボの領土を侵食しなかったか心配していたが、上手いこと領土分割がなされたようである。
しかし、ツルボはおかしな草本であることよ。春先、ひょろひょろとニラのような葉を伸ばすのだが、その折り、花茎は姿を見せない。秋の声を聞く頃、思い出したように花茎を伸ばし、「ほら、可憐に咲いたでしょ!」とばかりに澄まし顔なのである。
みんなの趣味の園芸にて葉の名前を質問した変化朝顔、レプトさんが変化朝顔研究会の方々とご面談いただき「青縮緬笹(あお ちりめん ざさ)」という立派なお名前を頂戴したのですが・・・。
そう、それが7月末のことだったのだが、以後も一向に大きくなることはなく、つぼみさえ育つ気配もなかった。う~ん、花など期待できそうにないと諦めかけていた。そうこうするうちにカレンダーも1枚、2枚とめくられ、はや9月も中旬に差し掛かろうかという頃、見えたのだよ、明らかにつぼみではなかろうかという形状のナニモノかが。花咲くのかな? つぼみだよね、本当につぼみなんだよね⁉ 気を揉ませ、期待させて、ポロリ、なんてことにならないよね ⁉ もうしばらくは、息を潜めて見守ることにしようか。
「青縮緬笹(あおちりめんざさ)」につぼみらしきものを認めた日、昨年とは比べ物にならぬほど小輪の「黄縮緬笹葉淡水色地藤紫吹雪台咲」が咲いていた。まるで、まだ海の物とも山の物ともつかぬ「青縮緬笹」のつぼみを寿ぐように。
何度も言う。「今年の夏は散々だった!」と。夏から秋に期待したいくつかの山野草が、酷暑のせいか、あるいは主の至らぬ世話のせいか、露と消えていった。
あれっ、そう言えば、まだカリガネソウもまだのような気がする。あれほど頑強な草本であるのに。。。
諸般のことどもを見据えて取り寄せた数種の秋の花、その中の一つがフジバカマであった。ほどなく秋分という声を聞き、それとわかるほどにつぼみが膨らんできた。
当地では、まだまだ猛暑日に近い日が数日続くという。安心はできないだろうが、こちらも期待しつつ注視していこうと思う。
小さな淡紫色の総状花序を穂状に
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