林間に妍を競うマメ科植物の花姿に魅せられて! *ヤブマメ & ナンテンハギとの出逢い*
![]() 林間にたたずむツリガネニンジン |
ちょっと大きめの帆を立てたような旗弁、花の一番内側にある2枚の舟弁(竜骨弁)、舟弁の左右には翼のように張り出している「翼弁」。そう、花びらは5枚だ。そして、舟弁に守られるように雄蕊と雌蕊がある。
小淵沢の駅から車で10分ほど、山梨県北杜市・小淵沢町上の原辺りにはアカマツ林が広がっている。標高は、ちょうど1,000mくらい。そんなアカマツ林を縫うように、道幅の狭い散策路が走っている。ここで、地元・狭山では見つけることができなかったヤブマメを探してみようという趣向である。
ノハラアザミや男郎花、さらにはツリガネニンジンなどが目を楽しませてくれる。だが、お目当てのヤブマメは見つからない。
ほどなくして、アカマツ林のなかへと続く小径が見つかる。分け入ってみよう。ほら、お出ましになった! 小径の脇にヌスビトハギに絡みつくヤブマメを発見。しばし、撮ることに夢中になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c0/7bfda11c547ebb56c0fe2897f93cd9b5.gif)
15分ほど撮って腰を上げる。「よっこらしょ、っと!」体の動きに伴って、思わず声が出る。いかん、オジンになった証か? ふと、目を少し奥まった藪の中に転じる。ヤブマメより紫の色が濃いマメ科の植物が咲いている。葉を見ると、あの南天のようだ。
「こりゃ~、ヤブマメじゃないよね!」ひとりごちて、撮り始める。誰もいやしないのに、独り言をつぶやく。これも、オジンの証か? 年は取りたくないものだ。
帰宅後、G先生に問い合わせる。「ナンテンハギ」か? いつもの「松江の花図鑑」さんによると、マメ科ソラマメ属だという。「写真で見る八ヶ岳南麓の草木の花」さんにも記載があった。
数日後、あるサイトに投稿してみると、飛騨高山にお住まいの方からコメントを頂く。「小豆菜(あずきな)とも言い、飛騨高山周辺で山菜の一つとして古くから親しまれている」とのこと。茹でる際に、小豆と同様の香りがするからの名とか。
花の写真一枚で、遠方の方々と交流できる。嬉しさがこみ上げてくる。しかし、待てよ! この小豆菜、時期になるとスーパーでも売っているという。まさか、野に咲く花だけでは供給は間に合うまい。ということは、栽培もしてるのかなぁ~? 小さな疑問が残った。。。
ナンテンハギの花![]() |
別名、小豆菜ともいうらしい![]() |
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舟弁の間から蕊がのぞいている |
飛騨高山辺りでは貴重な山菜とか |
サングラスができるまで!? *ヌスビトハギの場合*
![]() 自然はアーティスト! こんなサングラスがヌスビトハギから生まれるなんて! |
ときには、つる性植物の繫縛に自由を奪われながらも、この林間で必死に生き抜いている。
花もマメ科の特徴をよく反映し、なかなかに可愛い。如何せん、3~4㎜ととても小さい。撮影するには手ごわい相手と言える。
なぜ、サングラス? 奇妙に思った方もいらっしゃるのでは。
果実である。果実! そう、果実がまるでメガネのようなのだ。
ヌスビトハギより少し大き目の花をつけるアレチヌスビトハギの場合、メガネ型というより、メガネを2つつなげた形がもっぱらである。だけど、ヌスビトハギはメガネなのだ。それも、サングラスなのだ。
折よく、そのブラウンのサングラスができるまでを捉えることができたのでご紹介したいと思う。
🌼 花の名前: | ヌスビトハギ(盗人萩) | 📸 撮 影 日: | 2017/9/4 16:57 | |
🌱 科 目 名: | マメ科ヌスビトハギ属の多年草 | 📅 投 稿 日: | 2017/09/12 | |
📝コメント: |
日本全国の平地から山地の薮や路傍、林縁などに生える。 秋になるとできる果実は、ひっつき虫として恐れられている(笑) |
⛺️ 撮 影 地: | 山梨県北杜市 小淵沢町上の原辺り |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f4/c403594c943d8f4ae246de96fd00a5bc.gif)
妖しいヌスビトハギの姿![]() |
果実の芽生え![]() |
ほら、サングラスでしょ!![]() |
花の先に棘のようなものがちょこんと | グリーンになった果実が見えますね(◎_◎;) | これがひっつき虫と言われる果実 |
マメ科の花、意外とかわいいですね。
先日岐阜の方へ出かけてのですが、山の中に紫色のマメ科の花がびっしり咲いていました。
名前分からなかったのですが、ヌスビトハギのような感じでした。
でもこの種がサングラスのデザインになったなんて面白いですね。
山の中を散策するのも楽しそうですね。
ハギの仲間だけでもたくさんありそう、探してみたいですね。
以前の私のコメントでも触れましたが、私は20年ほど前、甲府に住んでいたことがあります。
毎週のように、山梨県内を車で観光した記憶があります。
ただ、その当時、植物や鳥類にまったく関心がなく、もっぱら温泉と食べ歩きでした。
kite.comさんのブログを拝見して、当時、もっとこの世界にも浸るべきだったと後悔しています。
でも、このブログで十分楽しませていただきました。(^-^)
小淵沢と当時の長坂町・高根町・大泉村・白州町・武川村・須玉町・明野村等の懐かしい思い出と共に・・。
素晴らしいブログに感動しました。
詳しい文章とお写真のレイアウト、スライドショーもあって、わかりやすく楽しいです。
絶対真似できないので
ヤブマメは見たことがありません。
ヌスビトハギのサングラス、面白いですね。出来方がよく分かりました。
こんな構成が出来るKiteさんに、敬意を表します。
昨日埼玉揺れましたよね?
あまり大きく報道されなかったから、大丈夫だったと、勝手に信じてます🎵
ヤッパリパソコンのスペシャリスト、素晴らしい構成ですね、
ヨッコラショ、独り言、笑えるけどウンウンって頷きながら読ませていただきました。
もうすっかり秋の景色。
あの動画、ゴンズイの時もビックリしましたが、見る人を飽きさせない。
素晴らしいお部屋\(^o^)/
歓迎祝い有難う😆💕✨
🔰頑張ってそ~と、参加させてもらいますね
マメ科、ハギの仲間、なかなか面白い存在ですよね。
野や山では、ハギが花盛りです。そして市街地でも、江戸絞り、白花萩、丸葉萩など、いろいろな萩が妍を競っています。
いいですねぇ~、見るだけでもウキウキしてしまいます。
一足早めの秋を体感した小淵沢辺りの旅、よかったですよ。
ここ十年ほど、山梨にハマってます。
富士五湖辺りから北杜市まで、縦横に行き来してます。
我が家から、車で1~2時間でたどり着けるという気楽さも手伝って年に数度訪ねています。
そして、北杜市。明野のヒマワリ、武川の神代桜、白州では道の駅やサントリーでお買い物、大泉ではシルクロードに思いを馳せ、長坂の三分一湧水、高根では蕎麦を食らい、小淵沢で花を撮る。どこに行っても、何かが応えてくれるそんな街ですね。
嬉しいお言葉、痛み入ります。
相変わらずの大活躍、花も豊富で楽しいブログですね。
私の方はと言えば、なかなか足が向かず、出席日数足りませんね。忘れられないように、たま~に顔を出します(笑)
せっかくブログに投稿できるのなら、なんかブログにしかできないこと、やってみようかと。これでも、いろいろ試行錯誤しているんです。
ちょっと勉強してみました。もう、これ以上のことはできません。限界です(´-ω-`)
また、何か思い浮かんだら、こちらに立ち寄ってみようかと・・・。
さて、趣味園に戻らないと(笑)
マメ科祭りですね!
ヤブマメは地味な名前ですが、花の姿はすごく魅力的で大好きです^^
ナンテンハギもヌスビトハギもすごく素敵。
でも一番素敵なのはこのブログ!!!
スライドショーや、写真の見せ方など工夫がいっぱい!
ブログというより、立派な記事ですね。
粗製濫造の自分が恥ずかしい><