📷2022年5月9日:ユキノシタが咲いた。折よく一番花に出会うことが出来た。
犬走りに追いやられたユキノシタ(雪の下)が咲いていた。
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草、かなり過酷な環境下でも、あまり世話を焼くことなくよく育ってくれる。
今日(5/9)の午後、連休中に頼んでおいたハンショウヅル(半鐘蔓)の仲間が届くことになっている。
ミヤマハンショウヅル、高野ハンショウズル、そして、ハンショウヅル「雪おこし」の三種だ。
午前中に、それらの身を収める鉢の用意をしておこう。そうしておけば、あとはポット苗を落とし込むだけで植え付けが完了する。
午前中、まだ多少の時間がある。小庭の点検にあてよう。東の外れ、数年前、平野の森から種を摘んできたコウヤボウキが、やっとそれらしく大きくなってきた。
📷2022年5月9日:東の外れの小庭、コウヤボウキを始め、サクラタデ、ホトトギスなどが共に大きく育ってきた。
その小庭の中程、原種系交配種のクリスマスローズに新芽が兆したのを確認していたが、しっかりとその葉を育んでいるようだ。
📷2022年5月9日:いまその花には蒴果が宿っている。そして、その隣には来年花を宿すために新たな芽が・・・。
午後、待ちわびたハンショウヅルが届いた。
まず、高野ハンショウヅルを植え込もう。
2022年5月9日:高野ハンショウヅル、もういくつかのつぼみが宿っている。いい株だ。
ハンショウヅルには花柄に小苞が見られる。高野ハンショウヅルは、小苞と花被片が特に接近していることが知られている。
ほら、つぼみに翼が付いたようなこの姿、なんとも例えようがないほど愛らしくないかい。
📷2022年5月9日:そもそもあの半鐘に似ていることからの命名だ。さらに、その出自を辿るとあの聖なる高野なのだという。
ポット苗とは、「ぽっと地上に出たばかりの苗」のことかい。5cmある? ないかもしれない。それほどに小さいのだ。
これが、ミヤマハンショウヅルとの最初の出会い。そして、最初に抱いた印象。
📷2022年5月9日:こんなに小さいのに、つぼみが一つ。なんというべきか???
さて、最後のハンショウヅル「雪おこし」だ。取り出すと腰砕けのようにへなっと首を折る。
えっ、なにこれ? 何が、どうなってるの? よくよく見ると表皮が破れて内樹皮、いや、形成層が見えているようだ。これが腰砕けの原因。
📷2022年5月9日:搬送中の事故らしい。弱い植物の搬送はなかなか大変のようだ。
とは言うものの、これを植える気にはならない。配送会社と花屋と双方に連絡を取り、対応を待つ。
当日、配送会社から連絡があり、これから現品を見せてもらいたいとのこと。すぐ🐾のドライバーさんが駆け付け現品を見、これだめだねとばかり持って帰って交換手配取りますとの返事。
翌日、花屋からメール。
この雪おこしは、外側の木化している部分と内側の若い部分があり枝割れしやすい特徴。
白く見えている部分も日に当たると黒い木の皮になる。
折れないようにだけして様子をみること。
折れたって当たり芽から芽を吹き返すので枯れたりしない。
問題なく育つと思うので様子をみろ。
えっ、言ってることは正しいのかもしれないが、それほど気長に待つほど呑気な気分じゃないのだけど。
一昨年だったか、蒸れで葉が真っ黒になったヒメシャジンを届けられたことがったけど、こちらも枯れたって根がしっかりしていれば再生するので様子を見ろって対応だった。花屋さんの対応は、これがデファクトスタンダードなのだろうか?
折れても芽が出てくるって言うけど、もし、そうなったらあなた待てますか? 今季花を見るためにポチったんだけど。
売る方と買う方の論理の差だけでは済ませられない問題が、そこには横たわっていると思うのだが・・・。