Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

公園に咲く野の花を見て回る

2022年05月24日 19時31分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月23日:駐車場に限りなく駐車(?)していた。キキョウソウである。

 今日(5/23)、メディアで「埼玉の菓子老舗が不適切表示」との有り難くない報道をされてしまった菓子店に和菓子でも買おうと家を出た。
 まぁ、リーズナブルなお値段でそこそこ美味い和菓子が食えるので、拙宅では愛用しているのだよ。
 家を出てすぐ右手にある駐車場に、風にそよぐ野草を見つけた。
 とあるサイトでは「逸出帰化植物』とあった。キキョウ科キキョウソウ属のキキョウソウ(桔梗草)である。

   📷2022年5月23日:結構しっかり花を付けている。これに気づかないかな?

   📷2022年5月23日:お~~~い、どこまで曲がってんだよ~!?

 別名をダンダンキキョウというそうだ。階段状に咲くからか、それとも段々と増えるからか、どっちだと思う。
 増えるんだったら、ドンドンキキョウというべきか。段階を踏んで咲いていくからが正解のようだ。
 ちょっと臍曲がりな奴もいる。個性豊かな桔梗の仲間だ。

   📷2022年5月23日:いつもの公園、林の周回コースを南側から入る。そこには、昨年見つけたコナスビが生えている。

   📷2022年5月23日:全開するとこんな感じ。

 途中、いつもの公園を横切っていく。緩やかな起伏がある。下ばかり向いて歩くので、ときどき足元が危うい。これは、歳のせいもあるのかな。いや、そんなはずはない。きっとこの公園の起伏のせいなのだと、強く自分に言い聞かせる。
 木漏れ日の中でコナスビが咲いていた。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、花期は5〜6月とされる。
 この子のどこがサクラソウで、なにがオカトラノオなのか、そんなこと考えると夜も眠れない ( -_- ) zzzZZ

   📷2022年5月23日:今年も無事にイチヤクソウが幾株か顔を見せていた。

 北側の周回コースにはイチヤクソウが息づいている。ツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草とされ、光合成ばかりか菌への寄生によっても養分を吸収する部分的菌従属栄養植物であることが知られている。
 初めてイチヤクソウに出会ったのは、八ヶ岳美術館を取り巻く森の中でのこと。ベニバナの方だったが、やたらと生えていたので雀躍しながら撮りまくったものである。
 白花の方とはいえ、こんな間近に自生しているなんて、狭山の地も捨てたもんじゃない。

   📷2022年5月23日:株が思ったほど大きくならないね。シオデだと思うのだが・・・。

   📷2017年5月1日:今年の花は見ることなく終わった。これ、5年前の写真だよ。

 サルトリイバラじゃないよね。茎に棘はないし、葉の形状も細長い。
 線香花火のような小さな花を付けるシオデ、今年はその花を見ることなく終わった。花の写真は、2017年5月1日のものである。

   📷2022年5月23日:なっ、なんじゃ~、この紅いチチコグサは~~~!?

   📷2022年5月23日:どうも、ウスベニチチコグサというらしい。。。

   📷2022年5月23日:なんとまぁ、チチコグサにもいろいろな種類があるってことなんだね(o-´ω`-)ウムウム

 和菓子を贖い帰路に就く。大規模団地を抜け、小・中学校の方に抜けようとした路地の野草に目がいった。
 その形状から判断するにチチコグサではなかろうかと思ったのだが・・・。花が紅色に染まっている???
 こんなチチコグサ、初めて見たよ。G先生に問うてみると、ウスベニチチコグサ(薄紅父子草)なんだと言う。キク科チチコグサモドキ属の一年草だ。花期は4〜8月というからかなり長い間咲いていることになる。ちなみに、チチコグサは、キク科チチコグサ属となるようだね。
 こやつ、長い間、見逃してたってこと? それとも、突如、天から降って湧いたってことか?
 まだ、まだ、猫の額の周辺でも、新しい発見があるということを思い知らされた一日であった。


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いつもの小さな森の辺りを一巡り

2022年05月22日 20時05分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月22日:ガマズミかね。

 目の調子が良くない。長時間、PCと対峙しているからかな。薄っすらと、年相応に白内障が認められる、眼科医の所見である。
 今日は、ブラ散歩で何を見たのか、貼り付けるだけにしておこう。
 ガマズミだよね。例年通っているのだが、いままで気づかなかった。

   📷2022年5月22日:結構しっかり花を付けている。これに気づかないかな?

   📷2022年5月22日:見上げるほどの木だったんだ。

 昨年だったか、この小道の雑木類をかなり伐採していく分幅が広がった。人知れず、奥で咲いていたのかもしれない。

   📷2022年5月22日:ツツジ科カルミア属のカルミアだね。ほとんど白色のように見えるが・・・。

 森と住宅街との緩衝地帯、そこにもいろいろな植物が植わっている。
 ここではカルミアを撮ってみた。智光山公園にある木はもっとピンクが勝っていたが、この木はかなり白色に近い。

   📷2022年5月22日:シロバナヤエウツギかな。実は、この花も今日はじめて確認した。

 花木ではないかとは思っていたのだが、シロバナヤエウツギのようだ。ウツギ の変種で、日本原産の自生種とされる。

   📷2022年5月22日:枝垂れるように咲いている。

   📷2022年5月22日:枝の頭頂部に円錐状に花を付ける。円錐花序というのだそうな。

 枝先に白い八重の花を円錐状に付けているのがわかる(円錐花序)。

   📷2022年5月22日:小さな森でも、中に入ると暗い。そこに、ウグイスガグラのランプが真っ赤に灯っていた。

 ウグイスガグラにいくつもの実が出来ていた。小さな森でも、丈高き樹々が陽の光を遮っている。昼間であっても、森に印された細い遊歩道を辿ると薄暗い。
 そんなとき、ウグイスカグラの真っ赤な実を見ると、なぜがほっとする自分に気づく。

   📷2022年5月22日:ポツリ、ポツリと色付いたクサイチゴの実も、足元を照らしてくれていた。

 ほらっ、足元を照らす小さなクサイチゴの実の赤さまでが愛おしくなる。

   📷2022年5月22日:誰が植えたともしれないオルレアやムシトリナデシコが咲いていた。

   📷2022年5月22日:その花姿を見ると、ひと目でなでしこの仲間だと知れる。野にあって久しい。

 森を出て、ほんの少し西側へと歩くと、小・中学校の南側に出る。
 フェンスに遮られたその外側、小さな花壇にはさまざまな草々が妍を競っていた。
 オルレア、最近、野生化してないかい。路傍を歩くと、結構至る所で見ることができるのだが。ムシトリナデシコは、すでに路傍での生活に慣れて久しい。
 こんな光景を眺めながら、今日のブラ散歩は終わりを告げた。


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光岳やら、白馬五竜にちなんだ花たち

2022年05月21日 15時16分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月21日:光岳キリンソウが咲き進んでいる。

 光岳キリンソウである。光岳とは、南アルプス主脈の最南端に位置する標高2,592 mの山である。
 キリンソウ自体は海岸の岩場から高山の岩場まで幅広く分布し、さほど珍しい野草ではない。
 ただ、高山帯に生息するキリンソウは草丈も伸びず、小さく纏まって見栄えもよく、人気があるのだとか。
 すでに、花の時期が過ぎたポテンティラ・クランジー(バラ科キジムシロ属:和名をキンバイとするサイトがいくつか見られる)が画面右奥に見える。こちらは、ヨーロッパアルプスなどに自生するというバラ科キジムシロ属の多年草だ。同時に、黄色の花が競い合う光景を見られないというのがちょっと残念。

   📷2022年5月21日:平場ではちょっと徒長気味かな。石によっかかりながら咲いている。

 この光岳キリンソウ、実は、四万十にお住まいの花友さんにお送りいただいたもの。
 いくら栽培物とは言え、その出自を辿れば赤石山脈に端を発したものが高知県を経由し、いま、埼玉県で咲いている。この、ちょっとした不思議感がいい。
 残念ながら、光岳などへの登攀経験はないが、そんな岩場に、どんな具合に咲いているのだろうかなどと夢想しながら植えてみるのも面白いものである。

   📷2022年5月21日:挿し芽をして育てたチングルマ。つぼみを発見。あっ、葉焼けも発見してしまった!

 ただ一木だけ残ったチングルマにつぼみが兆した。高山植物繋がりということで、そのつぼみをお披露目してみた。
 バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木、昨年、2ポットほど贖ってみたのだが、花は見たものの敢え無く☆ミにしてしまった。こちらは、その親木からでた新芽を切り取り挿しておいたもの。おっ、よく見たら、葉に黒く焼けが見える。風前の灯か。猫の額における絶滅危惧危惧種に認定だな!

【余談:白馬五竜植物園でチングルマの綿毛に出会う!】
   📷2019年9月19日:白馬五竜植物園でチングルマの綿毛に会う!

 実は、このチングルマを求めたのは、秋の綿毛を間近に見てみたかったから。上記は、2019年9月19日に白馬五竜植物園で撮影したもの。
 本来なら、もっと紅葉が進んだ頃に訪れると息を呑む光景を目にすることができるのだが・・・。

   📷2022年5月21日:このユキノシタを見て舌舐めずりする方は通人かも。

 ユキノシタの花がまだ咲いている。この花は、散歩の途次、山野草を撮らせて頂いたお宅で持たされたモノだが、いや~~~、増えて、増えて・・・ 笑
 それでも、こんな具合に岩陰で咲いていると愛おしくなるね。
 裏技を一つ。増え過ぎたユキノシタ、間引きのあとの楽しみが新葉を天婦羅にすること。ほろ苦さが山菜のようで、ビールがすすみます、という方もいるとかいないとか。(ちなみに、上記のお宅には、後日、ニオイハンゲの鉢を持参した)

   📷2022年5月21日:猫の額唯一のバラ、マイクロローズの美咲(Misaki)。

 金曜日にだけオープンする、住宅街の花屋さん。ガレージセールとでもいうのかな、ご自宅の庭先にご主人お気に入りの花だけを並べて売るでもなく、飽かず眺めている。寄植えが多い。やはり、自分好みの花を、自分好みの鉢にぶち込んで、客を待つでもなく園芸作業に勤しんでいる。
 かねてから存じ上げており、このようなお店になる前にはお庭の花を何度となく撮らせて頂いた。

   📷2022年5月21日:1cmほどの花が次から次へと咲く。

 その日もブラ散歩の途次に通りかかり、このマイクロローズと出会った。バラなど育てたことなどなく、また、育てようと思ったこともなかった。
 エイドのつもりもちょっとあったけど、気に入ったことも事実。山野草でもそうなんだけど、「姫」がついたり、小さな花には目がない。あれから4年ほどたったが、ご覧の通り、いまでも美咲は健在だ。
(その出会いの経緯はこちら、みんなの趣味の園芸の日記で)


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利休草の花やら ハハコグサのことやら ~推しの花のことなど~

2022年05月19日 13時39分05秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月17日:この時期のイチ推し、利休草(ビャクブ)の一番花

 どうでしょう? この時期、猫の額のイチ推し、利休草(ビャクブ)の一番花なのである。
 わずか1cmほどの小さな花なのだが、なかなかの存在感だと思うのだが・・・。

   📷2022年5月17日:ムラサキツユクサの白花である。花糸から伸びた毛がなんともいえぬ情緒を醸し出している。

 ムラサキツユクサの白花である。秋田の花友さんからお送り頂いた。
 花糸から伸びた毛が、なんともいえぬ情緒を醸し出している。

「紫色(原文ママ。本画像では白色、もしくは透明に見える部分)のおしべの細胞は原形質流動や体細胞分裂を観察しやすい。」

 上記は、NHKの「ミクロワールド」という番組で放送された「ムラサキツユクサ 細胞の営み」のヘッドラインである。
 このムラサキツユクサの花糸の毛は、さほど高倍率な顕微鏡でなくても、細胞の活動(原形質流動)を観察できることで知られている。ご興味のある方は、チャレンジしてみてはいかがだろうか。

   📷2022年5月19日:ヤマアジサイ 藍姫、両性花も色づき始めたよ。

 ヤマアジサイ 藍姫の装飾花に色が乗ってきた。
 まだまだ淡いブルーであるし、真花(両性花)も開く様子を見せない。
 だけど、季節は着実に移ろっているようだ。

   📷2022年5月19日:深い切れ込みと濃い緑、この葉こそがアネモネ・カナデンシスの強靭なイメージを形作る。

 あちこちでアネモネ・カナデンシスの開花が進んでいる。
 こちらは、玄関横の犬走りに散逸した個体で、陽当たりがあまりよくない空間にもかかわらず、傍若無人に蔓延っている。

   📷2022年5月19日:ハハコグサ、昨年あたりからよく目にするようになった。何があったのだろう?

 花をよ~く観察してやろう! いつもなら、見つけたと同時に引く抜くのだが、その心のすき間を突かれたか。
 キク科ハハコグサ属の越年草である。そんじょそこらの甘っちょろい花たちとは違い、人の手を借りずに生きるワイルド・スピーシーズだ。
 ちょっとした油断が蔓延る原因となるんだね。いまだに、根絶できないでいる。
 

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高野ハンショウヅルとキョロちゃんの話

2022年05月17日 13時18分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月15日:高野ハンショウヅルが目覚めた。これが、この子の開花って状態なんだね。

   📷2022年5月17日:どう、派手さを抑えた控えめな色合い、そして、開花したとはいえ慎み深い花姿。さすが日本固有種だね。

 届いたばかりの高野ハンショウヅルが咲き始めている。思えば、このようなクレマチス系の花は初めてのような気がする。
 いや、いや、ブラ散歩をしながら花の写真を撮り、旧みん花で数々の花を投稿していたわけだから、ベル咲きタイプのロウグチとか、プリンセスダイアナとか、いろいろ見てきたつもりだよ。
 もちろん、テッセンとかカザグルマなんて系統だってたくさん撮ってきた。
 だけど、ハンショウヅルなんだよなぁ。自分で育ててみたいと思ったのは。慎み深いその花姿がたまらないよね。

   📷2022年5月17日:ほらっ、開花前のつぼみがいくつかついている。まだまだ楽しませてもらえそうだ。

 紡錘形って言うのかな。いや、いや、僕的には「キョロちゃん」型って呼びたいその姿、興趣が尽きないよね。
 あららっ、あの有名な「キョロちゃん」、ご存じない?
 ほらっ、キョロちゃんと言えば、言わずと知れた森永製菓のチョコボールのマスコットキャラクターであるわけで、1967年に誕生して以来、クエッ クエッ クエッ チョコボ〜ル〜♪ の曲とともに国民的アイドルとして成り上がったあの御仁のことである。
 いま、猫の額でもこのキョロちゃんが別の場所で形成されつつあるのだが、その2019年の姿がこれ。
 あはっ、本物は著作権などの関係で気軽に掲載できないが、キョロちゃんを模したキレンゲショウマでその雰囲気なりをご堪能いただきたい 笑

   📷2019年7月20日:紡錘型の説明にはもってこいのキレンゲショウマのつぼみなのである。さらに、目を付けてやると・・・。

 アサマリンドウという。朝熊竜胆と書く。最初に発見されたのが三重県の朝熊山(朝熊ヶ岳)だったことに由来する。
 昨年求めたのだが不発に終わった。花を付けなかったのだ。細々と生き続け、年を越し、いまの姿がこれ。
 花期は10月頃というから、まだ炎暑の夏を越さなくてはならない。頑張ってほしいなぁ~。

   📷2022年5月15日:竜胆系統には、いつもそっぽを向かれてしまう。今年こそ、このアサマリンドウでリベンジだ!

 とうとうティアレラにもそっぽを向かれ、小さな舌を出されてしまったのかと思った。失敗ばかりだから、萎縮してしまっているのかな 汗
 そんなペシミスティックな気分が一掃されたのが、この小さな舌と見えたモノが蒴果だと確認できた時だった。
 おい、おい、お前さんは花柄摘みをしないからこんなことになるんだぜ、なんて囁きが聞こえたが・・・。
 もう何度も花穂を摘んでいるんだよ。そう、何度も、何度も、花茎があがってくる。愛らしい花姿に似合わず、なんとも頼もしい草であることよ。

   2022年5月15日:ちっちゃな緑の舌をちょろっと出して、なんとも可愛いティアレラだこと。

 春に純白の八重咲きの花を見せてくれたサンギナリア・カナデンシスだが、次のミッションに備え大きな葉をいっぱい広げている。
 花が終わった後、しばらくすると小さな芽生えを二つ確認した。根茎を分枝して増殖するというから、上手く夏越し出来れば来年は期待できるね。

   📷2022年5月15日:一葉で一花、なんとも潔いサンギナリア・カナデンシス。葉をいっぱいに広げ光合成!


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