油断していたとしか言いようがない。もう、30~40㎝ほどに伸びた変化朝顔もあるのだが、見通しがよいためかつぼみが育っていないことなど一目瞭然であった。
この「青並葉木立紫覆輪星咲」はキダチ(コダチ)アサガオの類とされており、節間が極々短い矮小種である。もさもさとした葉ばかりが目に留まり、その奥にそこそこに育ったつぼみがあろうとは思わなかった。
はて、これほどに育っているのだとしたら、ひょっとすると明日にでも咲いてしまうかもしれないな。
花を求めてブラ散歩にいそしんでいた折り、路傍から摘んできた。それ以来、4~5年にはなろうかと思うのだが、時期ともなると、さて、爆ぜてやろうかとばかりに15時ともなると花開いている。いわゆる「三時草」のニックネームを持つ花の一つである。
いつしか栽培を放棄したのだが、それでも暑さが募る頃から一時咲き続けている。
ベニバナショウマの葉陰に見え隠れしながら、チドリソウがまだ舞っていた。
こぼれ種から育ったモノだが、時期外れのためか背丈も低いし、花も小さいようだ。
「味噌」ではない。「禊」なのである。
石沢誠司先生の『漢字の音符』には、次のように記されている(「音符「㓞ケイ」<きざむ・割符>と「契ケイ」「潔ケツ」「喫キツ」」より一部を引用)。
ちぎる(契)
禊 ケイ・みそぎ・はらう 示部
解字 「示(祭壇:神)+契(ちぎる・ちかう)」の会意形声。古代中国で3月上巳に神にちぎる祭り。水辺で身をきよめ災難をはらう。
意味 みそぎ(禊)。はらう(禊う)。水で身体を洗いきよめる。また、そのまつり。「祓禊フッケイ」(はらうこと。祓も禊も、はらう意)「禊事ケイジ」(みそぎの祭り)「禊宴ケイエン」(禊事のあとの酒宴)
まさに、ミソハギは日本の湿原や水辺の付近などに見られる多年草で、お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を付ける。和名の由来は、「ハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩」(Wikipedia)とあるように、邪を祓うために在る花のようである。