(き うちこみじゃっか りんぷうば あわふじじ べにむらさき くるましぼり まるざき)
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上記解説にある通り、葉や花びらがやや厚みを増し、弱いがしわしわと波打つ弱渦系統である。
「車絞」という模様は、東京朝顔研究会の「朝顔の用語解説」を拝見すると、「色地に、覆輪が花弁の中央近くまで流れ込み、星形の模様になる。流れ込んで模様がぼやけているものは花笠と呼ぶ。」とある。
上記の画像を見ると、模様がいささか流れているようだ。すると、「花笠」ということか。まだ、一番花が咲いたばかりなので、綺麗な車絞が見られるまで根気良く見守ろう。
<2022年に出逢った猫の額の車絞>
今年の盆の入り(迎え火)は8月13日だという。ところが、10日が土曜日ということで、帰省ラッシュは今日がピークなのだとか。その上、16日の送り火の日が金曜日であるため、今年のお盆休暇は最長9日間と長期に渡る。
お迎えの日は寺も混む。そこで、ちょっと早いが今日お迎えに行ってきた。
おや、小さなお地蔵さまが本堂の脇に置かれていた。見たところ、まだ新しい野仏のようだが、以前からそこに在ったかのように自然の中に溶け込んでいる。ぴょんぴょんと伸びたエノコログサがいい味を出していた。
猫の額では、お盆の時期、花の姿を探すのが難しい。
それでも、一つや二つは目にすることができるのだが、やはり、それほど元気とは言えない。そう、草々にとっても受難の時期と言えよう。
今年は、変化朝顔の方も捗々しくない。土が合わないのか、なかなか繁茂というには程遠いのが現況なのだ。
立秋である。「秋立ちぬ」とは名ばかりで、実はこの立秋の頃こそが夏の暑さのピークなのだとか。
だが、上記は「かつての日本の気候では」との但し書きがつくようである。7月から猛暑日の連発で、ヒト属はおろか夏の花でさえ顔色がない有り様なのである。
だからなのか、はたまた好みが偏り過ぎているからなのか、見目好き花が払底している。そう、もう何度も申し上げている通り、花日照りなのである。かろうじて撮っておこうかと思ったのがヒメギボウシなのだ。
猛暑日が続く中で、至る所で草々が茶枯れていく。昨年地植えにしたフジバカマが、シロフジバカマとともに暑さに負けた。ひと頃、とても調子がよさそうだったレンゲショウマも萎れ、朽ちていく。
ただ、二種のフジバカマは、昨年、その綿毛を採取し、あちこちに蒔いておいたので、その甲斐あってか十数本の若き苗たちが立ち上がっている。
播種した翌年に花が付くのか、いまのところ判然としないが(藤袴の種蒔き初めてなので)、バックアップは上手くいったように思うのだが・・・・・・。
青斑入蜻蛉葉木立茶覆輪丸咲(あお ふいり とんぼば こだち ちゃふくりん まるざき)
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まだ、つるの張りが弱い。用土がいけなかったのか? 天候のせいか? 栽培しているモノにとっては後者のせいだと思いたいのだが。
変化朝顔は、一般的に、正木(まさき)と出物(でもの)の二種がある。
正木とは、飛び抜けた変化は見られないものの「黄打込弱渦丸葉藤色吹雪丸咲」といった名に則した花が安定的にみられ、種子を取ることもできる。
出物とは、花ばかりでなく、葉やしべまでもが大きく変化し、これが朝顔かと驚くような姿を見せ、種子を結ばない(不稔という)。
遺伝の授業って覚えてる? 生物など、理系の授業はほとんど頭に入らず手こずったことだけは覚えているが、その他の授業内容などはほとんど脳内メモリにアーカイブされていない。まぁ、意図して何と何を交配して「なんちゃらかんちゃら」の出物を生み出すなんてことははなから考えていないので、正木系統の種を入手して楽しんでいる次第である。
もし、出物を目指して栽培に励もうと思ったならば、九州大学(http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/)にアクセスしてみるといいだろう。
「藤」とあるのだが、桃色と言ってもいいくらいに、もっと鮮やかに発色している。カメラのせいではないよ。見た目もピンクに近い感じ。
花径10㎝を越える大輪朝顔だけに、昨今のゲリラ豪雨などには覿面に応える。前日、つぼみの状態で雨にあたろうものなら、翌朝の姿はとても惨めなものとなってしまう。そう、せっかく咲いたというのにね。
<あの日、あの時の変化朝顔たち:2022年8月27日>
葉月朔日となった。時候に喚起されたわけではないだろうが、4月に遺伝学普及会から取り寄せた変化朝顔が次々と咲き始めた。
こちらは、「青(葉色) 斑入(葉の模様) 蜻蛉葉(葉形) 木立(つるの性質) 茶覆輪(花色) 丸咲(花の形)」である。読みは、「あお ふいり とんぼば こだち ちゃふくりん まるざき」となる。
茶の花色は、どこか団十郎朝顔を思わせる。ただ、こちらは花が白覆となり、輪葉には斑が入る。その佇まいからは、渋さと粋が漂うかのよう。
「紅鳩」とは、「紫がかった鼠色」のこと。
日本の伝統色に「鳩羽色」というのがある。Webカラーでいうと「#95859c」となるようだが、いわゆるカワラバトの羽にみられる灰みがかった薄い青紫色のことを指す。こちらは「紅鳩」だから、やや赤みに振れるということか。複雑な色である。
三枚の画像、それぞれに色具合が異なるが、朝方の強い太陽光は色までも幻惑する。実際の色目は、解説文を付けた三枚目に近いかな。簡単な編集はできるが、色の調整はなかなか難しい。そこまでの技量がないことを悔やむばかりである(慙愧 慙愧)。
「台咲き」に関してだが、「Search Labs | AI」には、「花筒の部分が折り返して、花の中央におへそのようにでっぱりがある咲き方」とある。なかなか興味深い咲き方である。
ご参考までに、202208月3日付「台咲が出たようだが・・・~猫の額の夏を彩る変化朝顔:August 3rd 2022~」を貼っておいた。宜しければご覧いただきたい。
今日(8/1)は、新たにもう二種が開花した。だが、肩や目の調子が思わしくない。続けての記述が覚束ないので、こちらは後日に回すことにしよう。
注1)上記のアサガオは、国立大学法人九州大学から提供されたものから派生したものである。
注2)文中にて使用した変化朝顔の品種名リストは、遺伝学普及会「変化アサガオ種子の頒布」ページに掲載されている「種子リスト2024(4.6).pdf」より転載させていただいた。アクセス時点で種子リストはアップデートされているため、本日記で紹介した品種がアクセスしたリストに掲載されているとは限らない。ご注意願いたい。