KaLuck 花壇苗生産ブログ

花壇苗生産農家の毎日

デルフィニウム見守り隊 参上!

2011-02-12 18:32:13 | ピンチ・切り戻し
私の自宅近くで発生した4年程前の事件である。
塾から帰宅する途中の女の子を刃物で刺し、犯人はそのまま逃走中という事件でした。
これまでこんな小さな町でこんな大事件が起こったこともなく、しばらくはかなり話題になり、子供のいる家庭では心配の毎日であった。
それ以降、当地域では小学校の登下校時(必ず集団登下校)に保護者が一人必ず付き添うことになったらしい。
その保護者は「見守り隊」と命名されている。

私の小学校の頃は、登校時は集団だったが、下校は個人個人バラバラであった。
自宅は学校から徒歩5分程度の近場に位置していたのであるが、実に1時間以上かけて帰宅していた。
道草だ。
帰宅前に友達の家に遊びにいったり、公園に行ったり、アリの巣を破壊したり、誰も住んでいない家に忍び込んだり、近所の犬に給食の残りのパンを与えたり。

今は安全面の確保とは言え、保護者監視のもとの集団下校では、道草なんかできるものではない。
被害に遭遇した女の子のことを思うと必要な措置だとは思うのだが、ずっと監視されるのはかわいそうな気がする。
「見守り隊」も終日子供の監視をできる訳がなく、登下校の監視のみを交代でルール化しているようである。
いったん子供が帰宅したあとは、子供は勝手に外に飛び出して行く。
登下校時のみ保護者の監視があっても、これでは本末転倒。

私には子供はいないのだが、いやはや保護者も大変な世の中になったものである。



今日はどうしてこの話題を出したのかというと、KaLuckにも「見守り隊」がいるのだ。
この時期になると必ず週1回は現れる。
「デルフィニウム見守り隊」の参上だ。

プラグ苗を移植してしばらくはロゼット状で数カ月過ごすのだが、この時期になるとヒョロ~と茎が立ってくる。
そのままにしているとブルーミラーはかなり背が高くなり、少し低く仕立てる為にピンチ(摘芯)を施すのである。

一つのポットに3~4本の苗が入っている。
成長スピードは苗によってさまざまであり、一気にヒョロ~としてくるわけではない。
3ポットにつきヒョロ~が1本程度の割合だろうか。



 (→ 「デルフィニウム見守り隊」の指は白魚のようである。)

ヒョロ~のピンチをしながら一通り周回したところで、今週の「デルフィニウム見守り隊」の仕事はおしまい。
しかし次の週までにヒョロ~が出現するので、その時にまた「デルフィニウム見守り隊」が来るのだ。



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ピンチになると必ずやってくるものは?

2011-01-05 22:04:29 | ピンチ・切り戻し


誤って折ってしまった訳ではありません。
ワザと折りました。いや、切りました。

ラークスパーのバースデーピンクですが、これまでロゼット状だったのが最近上部にグングンと伸びてきました。
人間でいえば中学生ぐらいでしょうか。

このままだと、中心から伸びる1本の太い茎に花が付いてくるだけになります。
複数の茎から開花させるために、真ん中の茎をひとまずちょん切ってしまいます。

これを「剪定」と言います。
生産者は「ピンチ」または「危機」とも呼んでいます。
簡単に説明すると、植物体内にみなぎる成長のパワーを、1点集中から分散させるために行う作業です。
茎の下方でピンチを行うと、分枝の数が少なくなりますが、がっちりとした太い茎が期待できます。
一方、茎の少し上でピンチを行うと、分枝の数が少し増えますが、細めの茎になります。

今回のラークスパーは地上部約4~5センチ程度のところでピンチをしました。
分枝を少し多めに発生させてみます。

ピンチのやり方次第で出来上がりの姿がある程度決まります。
栽培管理における重要な時期です。
人間でいうと中学生の頃に、頭も体も心もしっかりと鍛えておくことで、これからの人生歩む道が大きく変わってきます。
子育てにおける重要な時期です。
 
 
 
 
タイトル 「ピンチになると必ずやってくるものは?」 の答え・・・

ウルトラマンではなく、ハサミです。



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場合によっては開花も悪になる!

2010-10-27 22:10:09 | ピンチ・切り戻し
宿根サルビアの親株を育成しようとしているところです。



開花中の花はもったいないですが全部バッサリと切り落としていきます。
親株には花やツボミは必要ありません。(当然のことですが、株の消耗につながっていくからです)
ドンドン切り戻し、分枝を促していきます。
そして何週間かたてば新しい分枝した茎が伸びてきます。
そうしてたくさんの挿し穂をとることができます。

出荷するまでは開花を目標として栽培していますが、親株の栽培ともなれば開花は悪となるんですね。
サルビアの花はとっても落下しやすく、葉っぱや栽培トレイに付着すると非常に取れにくく、厄介なものです。



トレイの底に付いて取れなくなった花ガラです。
場合によっては花ガラがカビていくかも知れません。
親株をきれいにした後は、トレイの掃除にかからないと大変です。
・・・トイレの掃除ではないですよ。
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宿根サルビアのピンチは適期で行わないとね

2010-08-30 22:00:21 | ピンチ・切り戻し
宿根サルビアのピンチを行いました。




上はライムライト・下はパープルマジェスティ。
ピンチ時期が少し遅れたせいもあり、茎がのび太君になってしまいました。
こういった場合はドラえもんにお願いして、少し茎を縮めてたいものです。

あれ、タケコプターでは何の役にもたたないよ。

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ジプシーピンチ

2010-08-07 23:27:58 | ピンチ・切り戻し
ピンチとは、茎を切り戻すことで側枝からの分枝を促し、貧弱な株の状態からボリュームのある株に進化させる、仕立て業です。
今日は、かすみ草・ジプシーのピンチを行いました。


株のどのあたりでピンチをするかで、側枝の分枝のカタチが変わってきます。
上の方でピンチすると側枝の数は多くなりますが、その茎は細くなります。
逆に下の方でピンチすると側枝の数は少ないですが、ガッチリとした茎が出てきます。

かすみ草・ジプシーの1回目のピンチはかなり低めにしています。
数日後にもう一度ピンチを行うことで完成形にもっていきます。
結構手のかかる作業です。
もっと市場価値が出てくればいいのにね。

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気持の良いアイビーゼラを目指し

2010-04-05 21:57:22 | ピンチ・切り戻し

今はアイビーゼラニウム・シュガーベイビーのスペーシングをしている最中です。

アイビーゼラニウムって分枝がたくさん出ますので、ポット出荷の場合はピンチもさほど必要もありませんが、かなり暴れながら成長していくのが難点。片方に寄りながら成長すると、見た目にも気持悪くなりますので、そのような株はスペーシング時にピンチも合わせてやっております。

以前にある種苗会社の担当氏がハウスに来られた際、シュガーベイビーをごらんになられて
「おやまあ、懐かしい!」  とおっしゃっていました。
そんなに昔から存在する品目なのでしょうか?個人的に思い出のある一品なのでしょうか?
私はこの品目を知ってまだ4年目ですし毎年栽培していますので、懐かしの記憶箱には入り込んでいないようです。

鮮やかなピンク色の八重咲き品種なので、私はとっても気に入っています。ハンギングにも利用できます。


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KaLuckのレースラベンダーは、NOTケムール人だ

2009-08-11 20:37:15 | ピンチ・切り戻し


レースラベンダーをピンチしているところではありません。(私は右利きですので左手ではハサミを使えません) 
右手にカメラを持ち、レースラベンダーのここをピンチするのだと、左手のハサミでその箇所を指しているところです。

そんな説明はどうでもいいと後ろからスリッパでシバかれました。

レースラベンダーはピンチしないとケムール人のような風貌になります。
ピンチをすると出荷は遅れますが、ツボミをたくさん上がってきますので、そのほうが格好いいと思います。
葉の香りを嗅ぐとクシャミが止まらなくなります。これは体質の問題でしょうね。
(ケムール人を知らない方は、どこかで検索して画像を確認してみてくださいね)

数日後に矮化剤を施し、あとは水分と施肥管理だけで出荷を待ちます。
開花が楽しみになってきました。

今日はケムール人の夢を見そうです。



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日本人なら、ジニアではなく百日草と言えば分かるのさ ルルル~

2009-05-22 22:33:23 | ピンチ・切り戻し


ジニア・プロフュージョンのピンチを行います。
どのあたりでピンチすればよいかいろいろ考えたあげく、3節もしくは4節残してピンチをすることにしました。
10.5センチポットでフンワリ仕立を目指していますので、結構高い位置でのピンチになりました。9センチポットだともっと低い位置のほうが好みの姿になるような気がします。
あとは矮化剤を薄く散布し開花を待つだけです。(開花は6月中ごろになりそうです)


露地栽培なのでこれからの季節は雨が多くベト病の心配があります。
まだ一度も予防薬を散布していないので、近日中に一発予防が必要かと思っています。



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これからが勝負だ! ダールベルグデージー

2009-04-21 21:02:46 | ピンチ・切り戻し


ダールベルグデージーは4月7日に一回目のピンチをしました。
今日は二回目のピンチをしています。
予定より少し遅れたので、ちょっと伸び気味ですね。
前の写真と比べてもだいぶんボリュームも出てきてるのが確認できます。
ダールベルグデージーはこの後3週間ほどで一気に開花が始まります。
これからが仕上げの大事な期間です。肥料が急激になくなってきますので施肥管理に気をつけて、さらに花首がヒョロヒョロと伸びてきますので水分管理にも気をつけて、こんもりフワフワの格好のいい仕立にしたいところです。
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ダールベルグデージーの青臭い香りが大好きです

2009-04-07 22:03:08 | ピンチ・切り戻し


ダールベルグデージーはこんもりフワフワにさせるためにピンチを合計2回行います。
写真は1回目のピンチの様子を示しています。
 左:ピンチ前
 右:ピンチ後

ピンチしないと、ヒョロヒョロのフラフラのショボショボでとても商品にはなりません。
(以前は3回ピンチをしていましたが、栽培期間が長くなる上に根が詰まって株が老化する恐れがあり、現在は2回に止めています。)

この季節はグングンと新芽が伸び出しますので、天気次第ですが2回目のピンチは12日後ぐらいを予定しています。

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