脚本家、三谷幸喜さんの著書です。
最近、健康の本ばかり読んでます。この本も書店で目が合ってしまいました。
5年前に男性特有のがんにかかられ、50代という若さと、お子さんがまだ1歳という環境での闘病の日々が、軽やかに語られている。
この本は主治医の先生の対談形式で綴られていて、読後一番心に残ったのは「お医者様との出会い」の大切さでした。ここはかなり大きいです。
私も大病をして、2か月入院生活をした経験があります。患者の立場はどこか遠慮があり、激務の担当医に中々じっくり話、治療方法をはじめ、心底聞きたいことなど話がいかないことがあります。
三谷さんは、対談相手の先生に初めて会った瞬間から「この人は信頼できる人だ」と確信したと書いています。
癌という、重く暗い題材を、時には笑いながら次の章に勧めていくうち、この先生の洒脱なユーモアあふれるお話にどんどん引き込まれていきます。
三谷幸喜さんの、鎌倉を舞台にした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まります。お元気になられて本当に良かったです。
「ボクもたまにはがんになる」本の帯にあるように、真面目で、明るく笑える対談集です。
幻冬舎 「ボクもたまにはがんになる」