鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

大寒の奇跡!?

2022-01-20 19:22:51 | おおすみの風景
大寒を今日迎えたが、昨日の鹿屋市の最低気温は-3.8℃で、今冬の最低気温を記録した。

全国的にも寒いようだが、かねてから鹿屋市は南九州本土では寒い方で、おそらく鹿児島市よりは最低気温で3℃、最高気温で2℃は低い。

しかしこれでも平年に比べていくらか高い。3年前にはこの時期にマイナス8℃を記録したことがあった。

ほぼ同じ緯度に属しながら、かくも気温差がある理由は分からないが、鹿児島市の方が高いのはやはり一種の都市型の特殊事例、すなわち大都市の「ヒートアイランド現象」に準拠しているのではないか。

コンクリートで囲まれている地点は「輻射熱」が極めて大きい。この熱がこもることによって、一番冷え込む明け方でも気温が下がり切らず、結果として平均気温をアップしているのだろう。

「ヒートアイランド現象」を防ぐ手立てはそうざらにはないが、少なくともコンクリートジャングルの中に「緑のオアシス」を設置することは必要だ。

この緑のオアシスは長期的に見ればCO₂を減少させ、SDGs(持続可能な成長」に大いに資するのだが、世界では認知されていない。日本政府は国内の「緑のオアシス」が圧倒的に多いことをもっとアピールすべきではないか。世界植林化計画は日本の最大の根本的な貢献になろう。


ところで、いきなり我が家のことで恐縮だが、庭に宿根草として植えてあるクレマチス(和名テッセン)が一年で最も寒さ厳しい大寒というのに、一輪花を咲かせた。



2週間ほど前にクレマチスの株の間に蕾が膨らんできたのに気付いたのだが、「この寒さでは蕾のままで落ちてしまうだろう」との危惧をよそに、件のクレマチスの花は少しづつ花を膨らましてついに真冬に咲いてしまった。

クレマチスの花の時期はおおむね5月から6月で、基本的には暑さには弱く、寒さには強いという。

――いくら寒さに強いと言っても真冬の一番寒い時期に花が咲くことはないだろうーーそう思っていたのだが、あにはからんや、満開になったではないか!

クレマチスの仲間には「四季咲き」の種類もあるそうだが、その種類とこの満開のクレマチスの種類とは全く違う。

成長促進剤を処方したわけでもないのに、いったいどうしてクレマチスが、真冬に花を開いたのだろうか? こっちでは「ヒートアイランド現象」は見たくとも見られないのだが・・・。

いずれにしても、咲いてしまったものは仕方がない。5か月後の開花期を先取りした吉花かあだ花か。ここは寒風に咲くこの一輪の花を愛でよう。








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