奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

自分にとっての真価

2011-09-28 | 心詩~こころうた・己
人は 失敗から
多くを学ぶという

「自分にとっての真価」というものは
今 その瞬間の基準で
判断しようとしてはならない

それが 自分の心に
どれほど入り込み
どれほど刻み込まれたか

それが 自分の心を
どれほど支え
どれほど寄り添う存在であったか

その濃淡を思い返せなければ
手放した後で
必ず 後悔することになる

もし それが
お金で買えないものならば……


何十年という時間の中で得た
多くの「物」や「者」たちを
その時の感情にまかせ
どれほど手放してきただろう

今 ようやく
そのことに気付いても
一体 どれだけの「もの」を
取り戻せるというのだ

本当に大切なものほど
気付かれにくい姿をしていて
心を開いて向き合わなければ
きっと 見えてはこないのだろう


100のものを無くして
ようやく ひとつの“宝”を得る

失敗から学んだものは
きっと 己の細胞にまで刻み込まれ
生涯の財産となっていくだろう

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