奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

ひな鳥たちへ【再録】

2015-09-01 | 心詩~こころうた・世
不器用な子に生まれたね
それで失敗ばかりだね
あまりに不器用すぎるから
泣き方さえも知らないの

愛想笑いでごまかして
波風立てずにいるのにね
面白がってる子たちがさ
石をどぶんと投げるんだ

やめて やめてよ
いくら心で叫んでも
声に出さなきゃ届かない
声に出しても届かない



臆病な子に生まれたね
それで損してばかりだね
あまりに臆病すぎるから
人の目さえも見れないの

背中で受け取る陰口に
胸の真ん中痛むけど
じっと唇かみしめて
ひとりで耐えて過ごすんだ

やめて やめてよ
いくら心で叫んでも
それは誰にもわからない
言われた人しかわからない



ひとりでじっと耐えた子は
いつか必ず強くなる
あまりに傷つきすぎた子は
誰かが守ってあげなくちゃ

大人になったそのときに
二度とうつむかないように
心の傷のかさぶたが
二度と剥がれてこぬように

もう やめて
声に出して言えたなら
自分に自信が持てるでしょう
自分を好きになれるでしょう





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夏休み明けの9月1日に自殺する学生の数が最も多いという。
今の子供たち、少年少女たちの世界が、そんな事になっているのかと驚いた。

小学生が生きる事に疲れ、死を選ぶ時代だなんて……。

自殺なんてしちゃいけない。
悪いのは、あなたを苦しめている者たちだから。
そんな奴らは、あなたが命を絶つ事に、微塵の痛みも感じないのだから。

逃げるのではなく、我が身を守ると考えて。
卑怯者に、あなたの大事な人生をくれてやる必要なんてない。

命を守るために、なにも恥じないで。
必死の叫びは、必ず誰かに届くはずだから。

目の前の苦しみだけを見ないで。
顔を上げれば、空の青さが心の重石を軽くしてくれるかもしれない。
後ろを振り返れば、懐かしい景色に戻れる道が続いているかもしれない。
まだ見ぬ場所に、あなたの味方がいるかもしれない。

今の苦しみは、永遠には続かない。
自分の命を、人生を、どうか大切にして。
誰のためにでもなく、あなたの未来のために──。

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