3月4日(土)・5日(日)にかけて、男女共同参画センターの定期文化講座の発表会がありました。
60以上の講座が、それぞれの作品展示・実技発表・茶席・バザーなどによる小物作品・料理・菓子・パンなどの販売と、一年間の成果発表の場として内容も充実していて多彩です。それでこの2日間は狭い会館の中が人でごったがえし、毎年大盛況に終ります。
私の「俳句入門」講座も、それぞれ自分の作品を2句選んで、色紙や短冊に自筆して展示します。今年で4回目になりますが、最初のときは何もかもが手探りで戸惑ったものですが、一つのパターンが出来て慣れてくるとそれにのっとってやればいいので、案外楽に出来るようになりました。これが10年もすると、マンネリ化してきてやはり物足らなくなるのでしょうが…一応出来上がってしまうと、次にはそれを壊して目新しくするということはとても大変なことだというのは、何にしても同じことが言えますよね。
俳句もしかり。何十年も生きてきて見たり聞いたりしてきた既成概念がべったりと頭にこびりついて、新しい発想をしょうとしてもなかなか浮んできません。みんな自分では〝知っている〟と思っているからなんでしょうが、でもそれは〝知っているつもり〟になっているだけで、本当は何も知らないということが山ほどあるんです。私も俳句を始めたころは、「今まで自分は生徒に何を教えてきたんだろう」と、恥ずかしくなることばかりでした。
俳句教室に来られる方は、やはり言葉や自然に興味を持っていらっしゃる多才な方が多いので、知識もたくさん持っていらっしゃいます。それでも、季語の話などをすると、「始めて知りました」という感想を聞くことがたびたびなのです。
また、最近は字を書くことも殆どない生活になっていますので、筆を使うなどということはとんでもないと言って、展示をとても嫌がられ固辞される方がいます。そんな方でも、いざ作品が出来上がって展示してみると、自分の作品が素晴らしく思えて、愛着も湧き、「出品して良かった」「よい記念になった」と、殆どの皆さんが喜ばれるんですよ。だから2年目3年目になると、もう嫌がる人はなく、楽しみにさえ思っている方もいます。やはり何事も慣れですね。でもこの慣れが本当はくせものですが…。
この定期文化講座は、5月開講で2月までの10ヶ月単位です。来年度の募集は2月1日から始まり、3月15日が締切ですので、もうかなりの人が申込みをされているようです。「俳句入門」講座は15名の定員で、このところ毎年増えて倍ぐらいの応募があり、とても有り難いのですが、その代わり抽選になるので、せっかく申し込まれても落選される方には本当に申し訳ない気持になります。さて今年の応募はどうでしょうか。
ところで、この発表会をもって今年度の講座を終了するのですが、私の講座ではいつも3月にお別れ会を兼ねて、吟行会をしています。今年は11日の土曜日、山陽小野田市の江汐公園で行います。またその時の様子を書きますので、楽しみにしていて下さいね。