ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

毎日、毎日ぼくらは…熱帯夜!

2022年07月27日 | 俳句

 今朝のラジオ体操は…そうそう、21日からは夏休みなので7時30分からになりました。去年に比べるとどうしたことか、今年は子どもたちが倍以上に増えて…20人はいそう、大人を加えれば30人以上にもと…頼もしいかぎりです。

 今日の最高気温は32度、でも朝のうちはどんよりと曇って今にも降り出しそうな気配でした。ところが、湿度が高いので体操が終って帰る頃はじっとりとしてきて気持悪い!やはり暑くても湿度が低いほうが過ごしやすいですよね。

 ところで、一昨日の兼題は〝熱帯夜〟でした。その資料を作っていて今更ながら気付いたのですが、熱帯夜とは、最低気温が摂氏25度以上のことなんです。それならこのところ毎日が熱帯夜。昨今では当たり前のように過ごしている夜の気温ですよ。昔はこんなに頻繁に熱帯夜はなかったような。そういえば、真夏日や猛暑日ということばもそうそうは使っていなかったような気がしますが、いかがでしょう。

 それでなのか、歳時記を調べても、古い熱帯夜の句はほとんど見つかりませんでした。私の知る俳人の中では、次の〈ふくらはぎ重ねて淋し熱帯夜 横山白虹〉ぐらいが一番古い頃の句になるのかな。

 Wikipediaで調べてみましたら熱帯夜とは、〝元々は、気象エッセイスト・倉嶋厚による造語。俳句においては夏の季語だが、近代気象学を前提とする語であるため、伝統的俳諧や明治など近代初年の俳句においては作例をもたない〟と。

 また、〝「最低気温が摂氏30度以上の夜」を指す用語は公式上は定義されていないが、超熱帯夜(ちょうねったいや)と表現されることがある。超熱帯夜は、これまで2000年7月31日の富山、2013年8月11日の東京、2017年8月5日の口之津、2018年8月22日の福岡、2020年8月11日の大阪、同年8月16日の浜松でそれぞれ記録している〟とも

 ヘエッ、ナルホドですね。やっぱり何事も調べてみなくっちゃ!これなら当然明治や江戸時代の人たちが詠むはずもないですね。それにしても今のようにこんな寝られないほど暑い夜なんて昔はなかったのでしょう。しかし、日本の夏ですから気温や湿度が高くて寝苦しい夜はあったでしょうから、それを凌ぐためのものが考えられたんですね。だから〝寝茣蓙(ねござ)〟や〝籠枕(かごまくら)〟〝陶枕(とうちん)〟〝竹婦人(ちくふじん)〟などというような、少しでも涼しく寝るための工夫の季語が残っているのです。

 他にもエアコンなどのない時代に、先人達が暑苦しい夏を過ごしやすくしょうとした名残のものが季語としてたくさん残っています。そういう今ではもう無用になったようなものでも俳句では残していきたいと思っています。例えば…〝蚊帳(かや)〟とか〝端居(はしい)〟〝蠅叩き〟〝天瓜粉〟〝団扇(うちわ)〟など、など、など…みんな懐かしいものばっかりなんですもの。

 ところで、私は音楽は聞くのは好きなんですが、歌うのは苦手…でも、ブロ友でいつも楽しく拝見して勉強させていただいているお二人がいるんですよ。お一人はボーカル教室カヌマミュージックスクールのカヌマ先生。その今日のブログを拝見していましたら…ナンと、もう一人のブロ友・小松音楽教室のさえちゃん先生のお友だち、音楽家の美姫さんのオリジナル曲の〝熱帯夜〟が紹介されていたんです。偶然でビックリ!

 そこで私も事後承諾で…美姫さん、ゴメンナサイ!

 俳句もこの季語では痛快な句が多いので、それに美姫さんの映像と音楽…これらのコラボで〝熱帯夜〟を味わってみるというのはいかがなもんでしょう?なかなか面白いのでは?なんて…

  捩りし身よじり返して熱帯夜   能村登四郎

  掻きむしる髪の乏しき熱帯夜   亀田虎童子

  手と足と分らなくなる熱帯夜   五島高資

https://youtu.be/1bUoq6YJVNs

 ちなみに、美姫さんのyou tubeのチャンネルは

https://www.youtube.com/user/bihime1

 

コメント (6)
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