今日の最高気温は5度。でも一日中部屋に籠り月末のあれやこれやと溜まったものを片付けて、出掛けたのは夕食にお婆ちゃんちへ行った時だけ。後はぐうたらしていましたから余り寒さを感じませんでした。明日はそろそろ晴れそう…一息付けるかしら。
それでは、21日(土)の〝きらら俳句教室〟の報告がまだでしたので、それを片付けましょうか。今回はいつもの担当レンジャーさんがお休みでしたので、急遽最初にお世話になったNさんが案内してくださいました。
この日は結構気温が低くて出掛ける時もまだ霜で真っ白でした。だからこんな時はただ霜と言わずに〝大霜〟とか〝強霜(つよしも)〟と言うといいですよなどと話してから外へ出ると、これぞまさしく〝霜晴〟というお天気でした。
今回も吟行で目新しいものはなかったのですが、やはり久し振りの晴天で日差しも心地よく、鳥たちも同じだったんでしょう。あちらこちらから鳥の声が…そこでレンジャーさんから〝あれは鶫(つぐみ)ですよ〟などと教えて貰いながら歩きました。特に目白が群れをなしてあちらこちらへ飛び交い…〝先生、目白は季語ですか?〟という質問。〝留鳥だからいつでも見かけますが、季語として使う時は夏なんですよ〟と説明。(歳時記によっては秋もあります)
本当に鳥を詠むのは難しいです。渡り鳥は季節がハッキリしていますが、他の鳥は、その鳥の特徴や生態だけでなく分布や生息地なども知らずに使うと失敗します。ただ見たと言うだけだと〝迷鳥〟もいますし、また似たような鳥はたくさんいます。私も間違いなく見分けられる鳥はほんの少し…ですから、句材として使う時はしっかり調べて間違いの無いようにして詠みます。皆さんも勝手にあり得ない鳥を創り出さないように…。(笑)
目白は誰がみても見間違うことはありませんから、今回の句にもたくさん詠まれていましたね。しかし、私が目白は夏の季語よと言ったからかしら、殆どそれを使わずに〝冬の鳥〟とか〝寒禽(かんきん)〟、または〝鳥〟だけにして他の冬の季語を用いて詠んでいました。さすがしっかり勉強してきた甲斐がありますね。 しかし、一句ほど〝小鳥〟で詠んでいるものがありました。これは要注意なんですよ。迂闊に使うと小鳥だけで秋の季語になってしまいますからね。
今回は今年度入会された新人さんの〈ぬくもりを見つけてここに冬の蜂〉が最高点句でした。みんなで拍手! 確かに吟行したとき東屋の日が当っている柱にアシナガバチがすがりついていましたもの。
この日は鴨たちもみんな気持ちよさそうに浮寝していましたし、空にはノスリが一羽。すると更にミサゴが二羽飛んできて三つどもえになり湖の上を旋回、なかなか見応えがありました。三羽が去った後また一羽…アレッと思っていると、今度はレンジャーさんが〝あれは鳶(とび)ですよ〟と。ちなみにノスリもミサゴも、ああ鳶もみんな〝タカ科〟ですから、冬の季語の〝鷹〟として詠んでいいんですよ。
12時過ぎに終了、帰るときにはもう来年度の話などが出て…何と時の経つのが早いこと!私としてはもう少しゆっくりと進みたいのに…どうしましょう!困ったことです。では、また…オヤスミナサイ!